働き方改革は、政府の方針の大きな柱の1つとして打ち出され、長時間労働の是正、ワーク・ライフ・バランスの実現、多様な人材の活躍を通じ、企業価値の向上を目指しています。働き方改革を行うには、働く人の健康や生活の満足度を考慮して実施することが不可欠ですが、それが企業にとっては新たなコストや制約条件になることがあります。一方で、生産性向上や業績向上だけを優先すると、働く人の負担が増え、逆に健康や生活の質に悪影響を与える可能性があります。
SCSKでは、「働き方改革」という言葉がまだ普及していない2012年から、効率的で柔軟な働き方の実現を目指して継続的に取り組んできました。
2020年からは、これまで以上に変化が激しく将来の予測が困難な社会情勢・事業環境を考慮し、より生産性の高い業務の推進やリモートワークを中心としたオフィスの在り方・ロケーションの戦略を立案し、実行していく「働き方改革2.1」に着手しています。こうした取り組みを通じて社員の心身の健康と仕事へのやりがいを高めることが、お客様へのサービス価値向上やステークホルダーの皆様への利益還元につながるものと考えています。
2013年度より開始した「スマートワーク・チャレンジ」は、平均残業時間を20時間/月未満、年次有給休暇を100%取得することを目標に推進するSCSKの基盤施策です。
2014年度~2019年度までは平均残業時間が20時間/月未満、年次有給休暇の取得率は約95%程度と例年目標を達成してきましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大によってオフィスとリモートを融合した新しい働き方へ変化したことなどを要因とし、未達となりました。2021年度は環境変化に柔軟に対応できる自律的な集団を目指し、「スマートワークの高度化にチャレンジする」ことをスローガンに、効率的で生産性の高い働き方の実践と、自らを高める活動の両立に取り組みます。
事業環境の著しい変化を背景に、SCSKグループの2030年の目指す姿である「共創ITカンパニー」の実現にあたっては、働きやすさだけでなく、働きがいの変革も不可欠であると考えています。働き方改革のパイオニアとして、また社会の基盤を支えるITサービス企業として、社会に共創的な価値を提供していくために、社員一人ひとりが自律的に成長し、高い働きがいを持てるよう、これまで以上にすべての人材がその能力を最大限発揮できる組織文化づくりに取り組んでいきます。
「より効率的(スマート)に働き(ワーク)、目標(有給休暇20日取得、月間平均残業20時間未満)に挑戦する(チャレンジ)」ということから、「スマートワーク・チャレンジ」という活動を進めています。残業削減、有給休暇取得の両方を同時に大幅改善することができました。
意識改革・制度設計とIT施策の両輪をうまく結びつけ、相乗効果を生み出すことで、生産性と収益性の向上を実現します。
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新型コロナウイルスの影響により、我々の生活様式は劇的に変化しています。その新しい生活様式、ニューノーマルに対応したIT活用をビデオで紹介します。現場と経営をつなぐ、製造業向けのデジタルソリューションです。