コラム/技術的な情報

用語解説「QoE」

 南波真之氏より、「QoE」について解説いただきました。


 ネットワークトラフィックの増加が進む中、ユーザーがネットワーク上のサービスを安心に、安定して使えるようにするための対策が必要です。

QoEとは

 Quality of Experience(QoE)は、ネットワークサービスに対して、ユーザーが感じたサービス品質・ユーザー体感品質のことをいいます。ここ数年は仕事においてもオンライン会議サービス、動画配信サービス、IP電話サービスなどのリアルタイム性が重要なサービスを利用することが増えてきたため、QoEをどのように高めていくかが重要なポイントとなっています。
 もちろん、オンラインゲームもQoEが重要なサービスで、最近はさまざまなデバイス、環境からサービスを利用することが増えているために、このQoEという観点は非常に求められてきています。

QoSとの違い

 似た言葉で、QoS(Quality of Service)があります。こちらは、ネットワークの通信の安定化のため、データ通信の順番や量の制御を行うことを指します。

 つまり、QoSはネットワークの安定性や性能の品質、QoEはユーザーの体感品質という違いになります。サービスはユーザーが利用するためにあるので、このQoSだけではなくQoEについても考える必要があるといえます。

 例えば、オンライン会議ツールであれば、QoEが「音声やビデオが途切れずにスムーズにコミュニケーションができること」で、QoSが「パケットが遅延しない帯域幅」「どのパケットを優先的に処理するか」などが該当します。

 このことから、QoEを得るためにQoSをどのように考えていくのかという部分が重要だということが分かります。

QoEを高めるには

 QoEを高めるには、客観的な評価によってユーザーの状況を把握した上で、質を確保するためのQoSを決めていくという流れになります。

 つまり、QoSの適切な設定や対応がポイントということです。そのために、アプライアンス(専用機器)を利用することになります。QoEを高め、QoSを実現し、サービスのユーザーにとって質の高い状況を作るための方法の一つが、PureFlowです。帯域制御やマイクロバーストによるパケットロスの発生も抑えることができるようになっています。

 詳細はPureFlowのページをご覧ください。

プロフィール
南波真之(なんばさねゆき)
新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。

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