セッションの洪水を乗り越えろ!ネットワーク強化術
ネットワークにおけるセッションとは
セッションとは、ユーザーが通信を開始してから終了するまでの処理を指し、ネットワークパフォーマンスに大きな影響を与えます。特に数多くのセッションが同時に存在すると、ネットワークに大きな負担がかかり、全体の通信効率が低下することが知られています。例えば、セッションテーブルが不足する状況では、通信の確立などが難しくなり、ネットワーク遅延や通信トラブルの原因となります。
現在多くの企業で利用されているクラウドサービスでは、一台の端末で短期間に多数のセッションを生成することがあります。これにより、業務効率を向上させる一方で、ネットワークリソースが圧迫され、全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。そのため、セッションの適切な管理と監視が重要となります。また、クラウドサービスの普及に伴いセッション数が増加している中で、ネットワーク機器では多数のセッションに対応する能力が必要となります。
PureFlowとセッション
PureFlowは、特定の通信に対して優先的に帯域を割り当てることで、重要な通信の品質を向上させることができる帯域制御装置です。帯域制御動作においてセッションに似たフローという概念を用いておりますが、多数のフローを保持できます。また、有償オプションのモニタリングマネージャを利用すれば、フロー数(≒セッション数)の監視も行えます。
この可視化機能により、PureFlowではネットワークのボトルネックがどのような通信かご確認頂く際に、お役に立つことが可能です。設計にも応じますが、例えば拠点・セグメント単位、アプリケーション等の業務通信単位で、どれほどのセッション数が消費されていたかを可視化、ご確認が可能です。

技術が進化し続ける中、ネットワーク管理者は帯域幅の適切な確保と効果的なセッション管理に努める必要があります。これにより、企業は快適な接続環境を保ち、業務効率を最大限に引き出すことができます。
PureFlowについてのお問い合わせはこちらから:https://itps.scsk.jp/pureflow/inquiry