コラム/技術的な情報

ストリーミング用帯域制御装置を選ぶポイント

執筆者:吉政創成株式会社 代表取締役 吉政忠志

 今回はストリーミング用帯域制御装置を選ぶポイントについて、私見を書いてみたいと思います。
 仕事柄、大手ニュースメディアの編集長クラスの方と話をすることが多く、少し前に衝撃的な話を聞きました。

 某編集長「吉政さん、今のニュース伝達はテキスト文章によるものが多いですが、10年以内にほとんどのニュースメディアの伝達は動画が中心になると思いますよ。」

 吉政「情報を得る方はテキストの方が早く読めるので、私個人はテキスト中心の方が良いですけど…」

 某編集長「テキスト文章は情報表現としてはテキストだけですが、動画であれば、音声で流れる文字と表情などの視覚の情報があり、より正確に情報が伝えられるようになります。そして、良いかどうかは別にして動画の方が理解をしやすい世代が今後、社会の中心になっていくので、ニュースメディアだけではなく、社内の情報配信でも動画が使われるようなことも多いと思いますよ。」

 実際に一般のニュースメディアでもそうですが、IT系のニュースメディアでは動画のニュースランキングという枠ができたり、SNSでは動画ニュースチャンネルのようなものができています。動画は個人の趣味で閲覧するだけではなく、社員の方が情報を入手する際に動画から入手するような時代になってきています。

 また社員教育もコロナ禍の前から動画による教材提供が増えています。私個人を見ても以前は会場に社員が集まって一斉研修みたいな依頼が多かったですが、最近は動画による提出が多いです。動画の作成ツールも発達したこともあり、オフィスのパソコンから簡単に撮影もできるようになりました。企業の社員労働も今は多様化の時代で、働ける時間に働けるようにした方が採用面や労働効率の点でも高いということから、社員を拘束するような会議などもかなり減り、対象社員に聞いてほしいこと見てほしいことは動画で配信する企業が増えてきました。最近では「社内YouTube」という言葉も耳にするようになりました。

 少し前までは帯域制御装置といえば、通信サービスを提供しているような会社や大手企業が使うようなものという印象がありましたが、企業内の帯域制御のニーズの高まりもあり、企業内での利用が浸透してきています。このコラムを掲載いただいているPureFlowは利用規模に合わせてライセンスされるようになっているため、幅広い企業の皆様にご利用できるようになっています。

ストリーミング用帯域制御装置を選ぶポイントについて

 前述のように企業内でもストリーミング用帯域制御装置を検討することが増えたこともあり、帯域制御装置を選ぶポイントとしては、特に「高精度シェーピング」に注目していただき、選定をしていただければと考えています。

 特に企業内の動画トラフィックはWeb会議や動画視聴の時間はどうしても特定の時間に偏りやすくなります。企業内においてはトラフィックが集中するときほど、企業内通信においては重要なコミュニケーションが行われているときであり、社内でのストリーミングでも安定した利用が必要になります。それゆえに、「シェーピング」の性能が高いことをまず挙げさせていただきます。

シェーピングについて

 シェーピングはパケットバーストを平滑化して解消し、設定帯域ポリシーに従って的確に制御を行います。シェーピング性能が高い帯域制御装置が導入されたネットワークはパケットロスが発生しにくくなり、安定したネットワークサービスを提供できるようになります。

高精度シェーピングで通信品質を改善

 また、帯域制御装置を選ぶポイントについてもう一つ挙げるとすれば、できれば国内製造・国内設計の製品を選んでほしいです。国際情勢が不安定な今だからこそ、そのように思います。皆様ご存じかどうか分かりませんが、携帯基地局を構成する装置や企業が使う通信機器においてシェアを持つ、某共産圏の製品は米国や英国などの国ではバックドアが確認され輸入が禁止されています。社内のトラフィックを正誤する装置にバックドアがあれば由々しき事態になりかねないと考えます。そういう意味では選択肢がかなり狭くなってしまいますが、国産の帯域制御装置が安心です。

 最後に宣伝になってしまいますが、このコラムを掲載いただいているPureFlowは国産の設計製造の装置で、高精度シェーピングの性能が高い装置として知られています。

 ストリーミング用帯域制御装置をお考えの方は、選択肢の一つとしてぜひ検討いただけると幸いです。PureFlowについては以下に詳細が記載されていますのでぜひご覧ください。
https://www.scsk.jp/sp/pureflow/index.html

 それでは今回はこの辺で。

執筆者
吉政忠志
吉政創成株式会社の代表取締役。大手企業を中心としたマーケティングアウトソーシングを展開中。Python、PHP、Ruby on Rails、IPv6の検定試験を主宰。

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