用語解説「ストリーミングと帯域制御」
南波真之氏より、「ストリーミングと帯域制御」について解説いただきました。
年々通信量が増えているネットワーク通信の中では、大量の通信をどのように効率的にやり取りをするかが大きな問題となっています。特に、ストリーミングが一般化してきた影響はとても大きいといえます。
ストリーミングとは
ストリーミングとは、ネットワークを使って動画や音声などを視聴する際に、データを受信しながら再生する方法のことをいいます。
今ではYouTubeやNetflix、Spotifyなどの普及で当たり前になりました。
以前はPCなどに動画や音声のファイルをすべてダウンロードしてから再生をしていましたが、ストリーミングの場合は、長時間、大容量のデータであってもユーザー側で待つことなく楽しむことができます。このストリーミングが普及してきてからは、サブスクリプションモデルでのサービス提供が増え、違法ダウンロードなどの問題の解消にもつながっています。
一方、ストリーミングの問題としては、インターネット環境を利用するために多くのユーザーが一度に同じ動画などを見るために、同じサーバーにアクセスしてしまうとサーバー負荷により正しく再生ができない場合があります。
またストリーミングに帯域が使われてしまうと、他のサービスの利用でネットワークを使う際に遅延やつながらないなどの影響が出てしまうこともあります。
帯域制御とは
帯域制御とは、ネットワークや通信回線で特定の基準を設け、それに基づきデータの転送量や通信速度を制御することをいいます。通信はパケットを使って行われますので、パケットの種類ごとに制御を行うことになります。
ストリーミングサービスの利用やインターネットを使ったZoomのようなオンラインミーティングなどのリアルタイム性を必要とするサービスの普及により、ネットワークのデータ量は激増しています。この状況で、帯域制御により特定の通信の帯域を保証・制限することで、限られた帯域の効率的な利用を可能にします。
ストリーミングにおける帯域制御を実現するためには
ストリーミングにおける帯域制御を実現するための一つの解がPureFlowです。
PureFlowは、高精度の帯域制御エンジンによるバーストトラフィックの平滑化や細やかなトラフィック分類により、ネットワーク環境の最適化を実現します。
特に、ストリーミングのようなリアルタイム性の高い通信においても高精度なパケットシェーピングにより、パケットロスを最小限に抑えることで、通信品質を担保します。
詳細はPureFlowのページをご覧ください。
プロフィール
南波真之(なんばさねゆき)
新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。