コラム/技術的な情報

動画のバックアップ回線をどう帯域制御するかという話

執筆者:吉政創成株式会社 代表取締役 吉政忠志

 多くの方が肌で感じている通り、企業内においても動画の活用が普及しています。すでに動画はニュースなどでは活字から動画に置き換わろうとしていて、ニュースメディアでは動画ニュース・コーナーだったり、動画ニュースランキングが出てきています。ニュースメディアの上層部では今後のニュースは文字から動画に全面的に移行していくと予想している方が多いです。

 一方で企業での動画活用はどうかといえば、現時点において、動画は研修の記録用やプロモーション用として活用されていることが多いです。今後は議事録や何らかの活動のログとして保管される可能性が高いと考えています。文字による議事録や活動ログは書き方によって内容が微妙に左右されることが多く、動画であれば、よりログとしての信ぴょう性が高いためです。また、議事録を文字で行っていた時は、議事録を書く時間とその内容の承認のための回覧、そして修正し、再度回覧する手間が発生していました。これは非生産的な作業であり、かなりの労力がかかっていたことになります。これらが動画に置き換わると、ログ化をして保管をし、そのバックアップを自動で行うだけで済むようになります。

 しかも、最近のオンライン会議サービスでは、会議予約時の予約情報に紐づけて動画を保管できるものもあります。議事録の最初に書いていた、参加者や開催日時などをそのまま保存用動画のラベルに活用することで、後からの検索も容易になります。このような理由から会議の議事録や何らかの活動ログは割と短期間で動画化されていくはずです。そして近い将来「昔は議事録を書いていたんだよ」「議事録って何ですか?」みたいな会話が起こるような気がしています。

 さて、動画の議事録を会社の公式ドキュメントとして保管する場合、やはりバックアップを取らなければなりません。一方でバックアップのデータは容量が大きく、バックアップを取るのもかなり大変です。さらにクラウドに保管しておいた場合、ストレージ障害などでデータが紛失する可能性もやはりあります。そうなると、安心で効率的なのはDtoDtoTのバックアップだと思います。

 DtoDtoTはデジタルバックアップtoデジタルバックアップtoテープバックアップのことでして、デジタル保管したものをどこかのサーバに集約し、それをテープで倉庫保管するようなものです。これらのデータは、会議中のハラスメントによる訴訟などのコンプライアンス対策にかなり有効です。おそらく、多くの企業では他のドキュメントと同様に数年間は保管するはずです。数年間の保管になるとやはりテープバックアップでという選択肢になるはずです。

 そこで、テープバックアップ装置にデータを転送するための帯域をどうするかという話ですが、多くの企業では夜間の閑散期に帯域制御でバックアップ用の帯域を拡張するはずです。データ容量の大きさに合わせて、帯域を制御して健全に運営し、また帯域を効率的に利用する感じですね。今、帯域制御装置を使っていない企業も導入を検討するような時代になると思います。

 帯域制御装置をお考えの方は、選択肢の一つとしてぜひ検討いただけると幸いです。PureFlowについては以下に詳細が記載されていますのでぜひご覧ください。
https://www.scsk.jp/sp/pureflow/index.html

 それでは今回はこの辺で。

執筆者
吉政忠志
吉政創成株式会社の代表取締役。大手企業を中心としたマーケティングアウトソーシングを展開中。Python、PHP、Ruby on Rails、IPv6の検定試験を主宰。

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