用語解説「10Gbpsのネットワークの帯域制御」
南波真之氏より、「10Gbpsのネットワークの帯域制御」について解説いただきました。
ネットワークでやり取りされるデータとネットワークに接続する端末(スマートフォン、タブレット、PC、IoT機器など)は年々増加しており、このような状況においてもネットワークを問題なく通信できるように安定性も必要になります。
10Gbpsの高速ネットワークの制御
企業で利用する場合には、10Gbpsという高速なネットワークを用いることも考えられます。こういった場合においても、ネットワークの安定性を確保するために帯域制御を行う必要があります。
帯域制御は、トラフィックを条件に応じて分類をし、それぞれのトラフィックで必要な帯域の上限と下限を設定することで実現していきます。この帯域制御がない場合、特定のシステムが大きなトラフィックを利用していると他の通信への影響が発生してしまう可能性があります。
こういった帯域の制御を行うためには、帯域制御アプライアンスという専用機器を使用することになります。例えば、PureFlow GSXであれば10Gbpsの高速ネットワークを細かく制御でき、DR環境、クラウド環境への安定性が実現できます。DR環境は、Disaster Recovery環境のことで、地震や津波などの災害でシステムの継続利用が不可能になった場合の復旧、修復などを指します。
帯域が大きくなればなるほどに発生しやすくなるバーストトラフィック(※1)を、高精度な帯域制御により抑制することで、パケットロスのようなデータがうまく伝達されないという問題を防ぐことができるようになるのです。
(※1)
バーストトラフィックは、通信回線やネットワークなどに一時的に大量のデータが流れること。
PureFlow GSXにより10Gbpsの高速なネットワークで帯域制御を行うことで、回線利用の効率化が見込めます。例えば、拠点やユーザー単位で帯域を制御しておけば一部の拠点や人がネットワークを独占する状況を防ぐことが可能になります。もしくは、利用しているアプリケーションごとに帯域の制御を行うことで特定のアプリケーションでの専有を防ぐことが可能になります。
企業のネットワークトラフィックは複雑となってきていますので、全体を把握した上で帯域の制御を行いユーザーが適切に通信を可能な状態を作っていくことが企業には求められています。
10Gbpsのネットワークの帯域制御にご興味がある方は、PureFlow GSXのページをご覧ください。
プロフィール
南波真之(なんばさねゆき)
新卒でWordPressのトップ企業に入社し営業、マーケティング、ディレクションを経験、その後SaaSサービスを開発、提供する会社にてパートナーセールスを行いながらWeb、営業、マーケティング、SaaSなどの情報発信を続けている。