健康経営の課題
10年前のSCSKが取り組み始めた、IT業界の健康課題。
残業、休日出勤が続く労働環境
24時間365日稼働するシステムを相手に、夜間の作業や問い合わせが多い業界。夜遅くまで残っている社員や休まない社員を良い社員とする風潮が蔓延し、帰りづらい、休みづらいという環境が生まれていました。

IT技術者ならではの業務特性
優秀な技術者が難しい仕事を一人で抱え込んでしまうというIT業界ならではの業務特性が、ジョブローテーションを困難にし、ますます休めない状況を作り上げ、心身の健康にも悪影響を与えていました。

健康課題への抜本的な取り組みが必要でした。
SCSKの“働き方改革“ ― 3つの取り組み
組織一体となって取り組んだ「SCSKの働き方改革」。
SCSKでは健康課題への抜本的な対策として、「スマートワーク・チャレンジ」・「どこでもWORK」・「健康わくわくマイレージ」という3つの取り組みを2013年から段階的に開始。それぞれの取り組みで成果をあげるとともに、高い目標に対して組織で取り組むことで実現できた体験は、SCSKの組織風土に大きな影響を与えるものでした。
1.スマートワーク・チャレンジ
~長時間労働を効率的な働き方で改善~

年次有給休暇取得日数20日(100%取得)
- 具体的な取り組み(2013年〜)
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- 浮いた残業代を社員に全額還元
- 有給休暇を取りやすい環境づくり
- 長時間労働の是正
- 業務品質の向上
2.どこでもWORK
~“画一的”から“柔軟”な働き方へ~

新しい働き方
- 具体的な取り組み(2015年〜)
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- 在宅勤務、サテライト勤務推奨
- フレックスアドレスと個人ロッカーの導入
- ペーパーレス会議の推進と定着化(印刷、保管料削減目標の設定)
3.健康わくわくマイレージ
~心身ともに健康的な職場へ~

長期的な健康維持増進
- 具体的な取り組み(2015年〜)
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- よい行動習慣と健診結果に対するインセンティブ支給
- 健康経営の理念を就業規則に明記
- 役員は自身の健康管理と組織メンバーの取り組みにコミット
健康経営推進の体制
すべてのステークホルダーと共に、健康経営を推進。
SCSKの健康経営は、経営トップが「健康経営推進最高責任者」に就き、健康関連施策を企画・実施する「DEIB・Well-Being推進部」と「人事労務部」、社員が運営する「SCSK働きやすい職場づくり委員会」、保険給付・保険事業を担当する「SCSK健康保険組合」が担っています。お互いに連携し、それぞれの役割から効果的に施策を実施しています。
SCSKグループ各社への各種支援や健康関連施設の共同利用、パートナー企業との働き方改革や健康経営のノウハウの共有なども実施し、SCSKの事業に関わるすべてのステークホルダーと共に健康経営の推進に取り組んでいます。
健康経営推進最高責任者
「健康経営」の理念や経営者としての想いを、さまざまな場面で社員と家族に継続的に伝えることで浸透を図っています。また、健康関連施策の進捗状況を役員会議において定期的に確認しています。
DEIB・Well-Being推進部/人事労務部
健康経営のための効果的な施策を企画・運営する専門部署です。産業医や保健師・看護師に加え、公認心理師・臨床心理士、あん摩マッサージ指圧師、衛生工学衛生管理者、作業環境測定士など、専門資格を持つスタッフが一体となり、人事関連組織と連携しながら健康増進、健康リテラシー向上、各種相談・メンタル対応などを推進します。
SCSK健康保険組合
社員の健康診断の結果や医療情報などを基に、健康課題に応じて効果的かつ効率的な各種保健事業を実施しています。また、DEIB・Well-Being推進部と月例連携会議で健康に関する課題を共有し、疾病予防や健康増進施策に取り組むなど、コラボヘルスを推し進めています。
- コラボヘルス
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- 定期検診(人間ドック)
- 歯科健診
- 特定保健指導
- インフルエンザ予防接種
- 重症化予防プログラム
- 健診・レセプトデータ分析
- メタボ予備群プログラム
- 健康推進委員会
- 糖尿病予防プログラム
- 月例連携会議
SCSK働きやすい職場づくり委員会
健康で安全な職場の維持・向上に関するあらゆる問題に対し、社員間コミュニケーションの活性化や福利厚生の充実に取り組んでいます。
また、社員はもちろん、社員の家族も対象とした健康に関連した各種イベントも実施しています。
健康経営に関する外部評価
「健康経営銘柄」に10年連続で選定。
健康経営の理念に基づき、経営トップからのメッセージ発信や、健康わくわくマイレージの取り組みを長年継続してきた結果、組織的に健康経営に取り組む風土が定着してきましたが、その実績は外部からも評価されています。
健康経営銘柄に選定
経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」に2015年から10年連続で選定されました。

健康経営優良法人に認定
特に優良な健康経営を実践している法人を認定する「健康経営優良法人(大規模法人部門)『ホワイト500』」に8年連続で認定されました。
