取り組みの効果検証
社員へのアンケートから得た分析結果を施策に反映。
健康にまつわる状況や課題は、年々変化しています。SCSKでは毎年、全社員を対象に「健康に関するアンケート」を実施。回答率90%を超えるアンケート結果から、健康に関する社員の日々の意識・行動やニーズ、生産性などを測定し、各指標間での相関などを検証しています。たとえば、ヘルスリテラシーと行動習慣との関係や、行動習慣と生産性との関係が明らかになっています。
健康に関する意識が高い方がよい行動習慣を身に付けている

※2 睡眠で十分な休養がとれていると感じる頻度が週に3日以上の者の割合
■2023年度に実施の「健康に関するアンケート」に基づく分析結果
よい行動習慣を身に付けている方が生産性が高い

こうして得られた分析結果は、社内ポータルを通じて全社員に公開するとともに、各施策の見直しや新規施策立案に活かすなど、PDCAサイクルを回しながら健康関連施策を実施しています。
取り組みの実績
全社一丸の取り組みにより、社員の意識・行動が良化。
長年の取り組みの結果、行動習慣や社員意識、生産性などさまざまな面で成果が現れています。とりわけ健康経営の理念や健康とパフォーマンスの関係に対する実感度が高まっており、社員の意識が大幅に向上しています。「スマートワーク・チャレンジ」や「健康わくわくマイレージ」で培ってきた、全社員で組織的に取り組むという組織風土が、SCSKの「無形資源」として健康経営全体に好影響を与え、各施策への高い参加率や変化への反応度などのプラス作用として現れている点もSCSKの特色です。
行動習慣の変化

社員意識の変化

ウォーキング実施率については、2020年度につき、新しい生活様式・新しい働き方の影響で、2019年度の74%から大幅に低下しましたが、現在、会社からの情報提供や社員一人ひとりの自律的な適応力により、徐々に改善へと進んでいます。
(2019年度平均:9,675歩/日、2020年度平均:7,478歩/日、2021年度平均:7,925歩/日、2022年度平均:8,209歩/日、2023年度平均:8,418歩/日)
働きがい・生産性に関する指標
ワーク・エンゲイジメント推移
仕事に積極的に向かい活力を得ている状態を評価した指標

■ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度(UWES)9項目版を用いて測定。
プレゼンティーイズム推移
(パフォーマンス発揮度80%以上の割合)
何らかの疾病や症状を抱えながら出勤し、業務遂行や労働生産性の低下を招いている状態

■SPQ(東大1項目版)を用いて測定。健康な状態で発揮できるパフォーマンスを100%としたときに、過去1ヶ月で80%以上発揮できたと感じる社員の割合。
アブセンティーイズム推移
(疾病による欠勤0時間/3ヶ月の割合)
病気や体調不良で社員が会社を欠勤すること

■「健康に関するアンケート」で調査・測定。過去3ヶ月において健康上の問題により休暇などで勤務を欠いた時間が0時間の社員の割合。
※2023 年度健康に関するアンケートより
測定人数:8,121名 回答率:93.4%