SCSKは、事業活動を通じて社会に貢献する企業を目指してさまざまなステークホルダーの皆様と共に豊かな社会づくりに取り組んでまいります。
基本的な考え方
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の下、成長戦略としてサステナビリティ経営を推進しています。
事業活動が環境・社会に与える影響を継続的に評価し、その改善を進めることに加え、脱炭素や循環型社会の実現に向けた事業環境の変化をチャンスと捉え、我々のコアコンピタンスを活用した新たな事業機会を獲得し、社会と共に持続的に成長する、社会が必要とする経済価値と社会価値の創出を目指します。
SCSKグループの価値創造プロセス
SCSKグループは、成長戦略としてサステナビリティ経営を推進しています。
経営理念を事業の起点として、マテリアリティの実現に取り組むことで、事業を通じた社会課題の解決や新たな価値の創出を図り、「2030年 共創ITカンパニー」を目指します。
サステナビリティ経営の推進およびガバナンス体制
SCSKグループの成長戦略であるサステナビリティ経営の推進に関わる全社的課題、取り組むべき施策の確認や検討のため、代表取締役 執行役員 社長の諮問機関としてサステナビリティ推進委員会を設置しています。
サステナビリティ推進委員会は、分掌役員を委員長とし、第一部会と第二部会から構成されています。第一部会は、委員長が部会長を兼任し、部会委員はグループコーポレートの分掌役員で構成されており、サステナビリティ経営の実践に向けて、経営的な観点から中長期的に取り組むべき課題について議論・検討を行っています。
第二部会は、サステナビリティ経営の理解浸透・文化醸成を目的とした取り組みを検討する部会と位置付け、部会長を事業グループの執行役員が担当し、部会委員は、各事業グループおよび各グループコーポレートの役職員から選出しています。
サステナビリティ推進委員会での検討内容は、定期的に経営会議に報告され、全社的な経営に係る観点でさらなる議論を行った後、サステナビリティ推進委員会から取締役会へ報告を行い、適切に監督される体制を整えています。
【2024年3月期の取締役会での主な報告事項】
- サステナビリティ経営推進体制とサステナビリティ推進委員会の活動報告
- 人権方針と人権デュー・ディリジェンスの取り組み、人権に関する課題と対応に関する報告
- 英国現代奴隷法に係る声明の年次公表への対応報告
- 温室効果ガス排出量の算定と前期比較分析の結果、環境に関する課題と対応に関する報告
- 社会貢献活動の概要と活動報告
サステナビリティ推進委員会 第一部会の活動内容
第一部会では、国際的なサステナビリティに関する動向などの情報収集を行うと共に、SCSKグループが優先的に取り組む課題であるマテリアリティに関する施策の実施状況や不足事項を確認し、中長期的な視点で取り組むべき課題について議論し、施策の検討を行います。
【2024年3月期の第一部会での主な検討テーマ】
- サステナビリティに関する国際的な情報開示基準および有価証券報告書での非財務情報の開示拡充に向けた確認
- サプライチェーンサステナビリティ推進ガイドラインの策定とパートナー/仕入先企業への賛同依頼に関する確認
- 人権デュー・ディリジェンスと人権尊重に向けた各種取り組み施策の実施状況の確認
- 英国現代奴隷法に係る声明公表に向けた対応の確認
- 脱炭素経済に向けた移行計画の策定と温室効果ガス排出量の削減に係る取り組みの確認
- TNFDフォーラムへの参画およびTNFD情報開示基準に関する確認
サステナビリティ推進委員会 第二部会の活動内容
第二部会では、まずは、選出された部会委員自身が、勉強会やディスカッションを通じてサステナビリティについての理解を深めた上で、SCSKグループの成長戦略としてのサステナビリティ経営を1人でも多くの役職員が理解/実践できるように各種施策を検討し、推進活動を行っています。また、部会委員には自らがエバンジェリストとなることも期待した活動を行っています。
【2024年3月期の第二部会での主な実施事項】
- サステナビリティ経営/マテリアリティの理解と自分事化に向けたインプットとワークショップ
- 自組織への浸透に向けた課題の確認と効果的な浸透施策の議論や検討
- 理解浸透に向けた課題と取り組みにおける部会委員と会長/社長とのディスカッション
サステナビリティ経営推進に向けた取り組み
Beyond 2030(若手層による「私たちが創る未来を語り合う会」)
SCSKグループの持続的な成長に向け、社員一人ひとりがサステナビリティ経営の担い手として、自ら考え行動する企業文化を醸成することを目的に「Beyond 2030」を開始しました。
「Beyond 2030」とは、SCSKグループ全体より選抜された次代を担う若手社員が、SCSKグループの将来や事業を通じた社会への貢献について考え、議論するプログラムです。
約半年間のプログラムでは、選抜された若手社員がチームを組み、SCSKグループの果たすべき役割、成長戦略などについて議論するとともに、社内の経営層や社外の有識者との交流を通じて議論を深めました。議論の結果は、各チームからトップマネジメントに報告され、意見交換が行われました。参加者からは「自分たちが主体となって未来を考える必要性を実感した」などの感想が得られました。本プログラムは、2021年度以降も毎年開催予定です。
みらい創造プログラム
SCSKグループ発の事業創出を目的とした「SCSKグループ みらい創造プログラム」を2020年10月より開始しました。従来の延長にとどまらないよりダイナミックな発想により、事業創出にチャレンジし、複数の起業家を輩出することを目的にしています。
「withコロナなどの長期的な社会変容から見える、社会課題の解決に資する事業」「"共創ITカンパニー"を謳うSCSKグループが手掛けるにふさわしい事業」「将来(2030年)に向け、事業規模数十億円レベルの目標を掲げる事業」を対象テーマに、SCSKグループ全社員を対象に幅広く事業アイデアを募集しました。
2020年度の応募総数は32件で、外部有識者や社内の経営幹部候補による書類選考・プレゼン選考・最終選考を行いました。2021年度以降も継続して開催する予定です。
ステークホルダーダイアログ
SCSKグループでは、サステナビリティ経営推進に向け、さまざまなステークホルダーの皆様とダイアログを実施しています。
実施内容は、ステークホルダーダイアログをご覧ください。
国際的なガイドラインや原則を尊重
SCSKでは、国際的なガイドラインや原則に基づいたサステナビリティ活動を推進しています。
※1 国連グローバル・コンパクト:各企業が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する、自発的な取り組みです。
※2 ISO26000:「持続可能な発展を実現」するために、世界最大の国際標準化機関であるISOによって、多様なステークホルダーとの合意形成プロセスで開発された、あらゆる組織を対象とする社会的責任に関する初の包括的手引書です。