
背景と考え方
SCSKグループは、グローバルやニアショアへの事業展開・拠点拡充を積極的に進めています。これらはSCSKグループの事業拡大およびリソース拡充に向けた施策であると同時に、当該地域の発展・振興に大きく貢献できる取り組みにもなっています。
事業拠点を展開・拡大することで、当該地域の雇用を促進するとともに優秀なIT人材を育成しています。加えて、SCSKグループが推進する品質向上施策や働き方改革などのノウハウを現地パートナーに継続的に連携することにより、IT産業が活性化し、当該地域の生産性や利便性の向上、経済発展にもつながっていきます。
また、人々の働き方や暮らしにかかわるさまざまな課題解決に役立つ事業やサービスの提供を通じて、個々人に合ったより良い働き方や暮らしを支援し、ワーク・ライフ・バランスの改善や生活の質を高めることで、一人ひとりが自分らしく輝ける社会の実現に貢献します。
SCSKグループは地域や国を越えた事業の展開を通じて、当該地域の成長・発展に貢献するとともに、人々の働き方や暮らしなどにかかわるサービスの提供を通じて、人々が多様な個性を活かしながら、いきいきと活躍できるより良い社会を目指します。
取り組み事例
金融仲介業者の個人への資産運用アドバイスを支える金融仲介プラットフォーム
背景となる社会課題
- 平均寿命の延伸による老後の資産形成の必要性
- 少子高齢化による社会保障制度のひずみ
SCSKグループが社会に提供する価値
- 「人生100年時代」の資産設計。「貯蓄から資産形成へ」の推進
- IFA*2の資産運用アドバイスの高度化と業務効率化の支援
老後2,000万円問題などに代表されるように、少子高齢化により社会保障制度がさまざまな課題に直面しているなか、これからの「人生100年時代」では自ら資産設計を立てることが大切になってきています。日本における家計金融資産は過半が現預金となっており、中長期的に資産を増やすためには「貯蓄から資産形成へ」の推進が重要な課題です。そのため、個人の資産形成を金融機関から独立した立場でサポートするIFAの存在意義が高まってきています。
IFAは金融機関から独立した立場で、さまざまな金融商品を仕入れて販売することが可能であるため、顧客一人ひとりの立場に立って提案ができることが強みです。その一方で、個人のさまざまな金融資産を統合的に管理できるソリューションがなく、また複数の金融機関との連携業務の効率化に課題を抱えています。
SCSKでは、それら課題の解消のため、金融仲介事業者向けの事業支援プラットフォーム「金融仲介プラットフォーム(日本版TAMP)*1」を提供します。個人のさまざまな金融資産をはじめとしたデータを管理できるCRMを中心としたソリューションや、金融機関とのAPIによる連携ソリューションにより、IFA業務の高度化と効率化を図ります。
TAMP事業を通じて、「貯蓄から資産形成へ」の推進をサポートし、「人生100年時代」のゆとりある資産設計に寄与し、いきいきと活躍できる社会に貢献していきます。
- *1 TAMP:Turnkey Asset Management Platform
- *2 IFA(Independent Financial Advisor):独立系フィナンシャル・アドバイザー

製造業における生産性向上・競争力強化を支援
atWill Templateは、これまで長年培ったノウハウから、製造業に必要な業務機能を「テンプレート」として備え、企業独自の強みを活かした変化に強いシステムをスピーディに構築します。さらに、高速開発ツールを利用しプログラムレスでオリジナル機能を追加し、業務に合わせた生産管理システムを短納期低コストで提供します。生産現場の改善を強力に支援することで、製造業の生産性向上や競争力強化につながります。

便利なWebシステム開発により業務効率化、働き方改革を支援
CELFはEXCELによる煩雑な集計業務を、“Do It Your CELF”感覚にて簡単にWebシステム化。業務を標準化・効率化・自動化することで、生産性の向上を実現。RPA機能により労働時間の削減と業務品質の向上に貢献します。

-
-
地域社会に貢献するニアショア開発
2020年度からの新中期経営計画のなかで「地方拠点の積極的拡大」を掲げ、ニアショア体制の拡充を、事業成長の加速にもつながる重要施策と位置付けています。
今後も、地方都市の自治体、大学をはじめとした教育機関やバートナー企業と連携しながら、地方でのIT人材の雇用創出と人材育成、およびワーク・ライフ・バランスなどの「働き方改革」の地方展開などに取り組み、「人が集まる地方IT業界づくり」を通じて、人々がいきいき・わくわくと活躍できる、持続可能な地域社会の発展に貞献していきます。