人材育成

人材育成体系「SCSK i-University」

「SCSK i-University」は、全社員に「継続的な学びと成長の機会」を提供するための枠組みであり、教育体系のほか、コミュニケーション活性化支援、仕組み・インフラを含む広義の全社統合的人材育成体系です。社員全員の活躍がSCSKの成長を牽引するという考えの下、社員一人ひとりをバックアップします。

全社共通の研修は、人事等級や専門性レベルに応じてマインド(人間力)・スキル(仕事力)両面の強化を目指し、「キャリア開発」「リーダーシップ開発」「グローバル能力開発」「専門能力開発」「ビジネス能力開発」の5つのカテゴリで提供しています。

教育体系図

(2020年度研修実績)

研修種類
のべ参加人数
キャリア開発
839
リーダーシップ開発
1,114
グローバル能力開発
3,238
専門能力開発
17,046
ビジネス能力開発
1,976
総計
24,213
SCSKラーニングパークの開設

「SCSKラーニングパーク」は2015年10月に完成した、宿泊型の研修が可能な施設です。SCSKの中期経営計画における人材育成のコアとなる施設として、人間力向上とコミュニケーション活性化を目指します。

エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)

2016年9月から2017年9月までの1年間にわたって、女性ライン職5名を含む、次世代経営リーダー候補者15名を対象とした「エグゼクティブ・マネジメント・プログラム」(EMP)を実施しました。

このプログラムの目的は、一流を目指すSCSKの次世代経営リーダーにふさわしい経営者の心・技・体を学ぶことです。「心」の側面はリベラルアーツ(一般教養)を4ヶ月間徹底的に学び、「技」は社内外でのMBA系知識研修、「体」は現経営層との交流および受講者相互のフィードバックを通じ、互いに切磋琢磨しながら習得する内容になっています。

またプログラムのスタートアップとして、東日本大震災の被災地域(東北・岩手県)を訪問する合宿を行いました。参加者は実際に現場を訪問し、そこで発揮されたリーダーシップや復興にかける熱い思いを、現地のさまざまなリーダーから学びました。


EMP東北研修での復興工事現場訪問の様子
中核人材(高度専門職)育成・SCSKベーシック(Pro)

技術職・営業職の専門性は、研修で学んだ事を実務の中で活かしながら経験を蓄積していくことで、効果的に向上させることができると考えています。このコンセプトに基づき、研修とOJTを組み合わせた人材育成プログラムを実施しています。

中核人材(高度専門職)育成は2012年度からスタートし、これまでに150名を超える社員がプログラムを修了し、現場の第一線で活躍しています。また、2015年度にスタートしたSCSKベーシック(Pro)では、これまでに実務リーダークラスの社員およそ1,000名がプロフェッショナルとしての専門性強化のためスキル研鑽に取り組みました。

新入社員研修

SCSKでは、情報処理の専門基礎能力を養成する研修や、業務スキル、ビジネススキル習得を目的として、5か月に亘る新入社員研修を実施しています。研修には、規則正しい集団生活を通じて生活・精神・身体を整えることを目的とした「寺合宿」や、働く意欲を持つ障がい者に社会参加の場を提供し自立支援を行う「東京グリーンシステムズ(tgs)との協働プログラム」なども組み込んでいます。

2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、研修の大半をリモート(オンライン)研修に置き換え、「寺合宿」などの一部カリキュラムは実施を見送りましたが、1クラス30名程度に分かれた新入社員(SCSKグループ合計385名)は、担当クラスマネージャからフォローを受けながら、5か月間の研修期間を通じて、業務上必要となるスキルや知識だけでなく、社会人としての自覚と責任、そして働くことが社会や自身のためにどれだけ重要な意味を持つのかを学びました。


tgs協働プログラムでの様子
グローバル研修・成果発表会の開催

グローバル・ビジネス機会創出・人脈形成およびグローバルプロジェクト要員を育成することをねらいとした各種グローバル人材育成プログラムを実施しております。

例年の海外派遣型研修(ベトナム、フィリピン)の成果発表会では、現地での学びや作成したビジネスプランの報告を各受講者が英語で行います。また、プレゼンテーション実践研修におけるプレゼンコンテストにおいては、審査員である講師や、コンテスト参加者同士による質疑応答が活発に行われる様子が見られます。


グローバル研修・成果報告会の様子

共創ITカンパニー実現に向けたスキル習得

共創ITカンパニーとしてSCSKグループの新たな価値提供につながる事業・サービスを生み出していくため、リーダーシップや経営知識・経営スキルの習得と合わせて、新規事業開発の考え方や進め方のスキルであるデザイン思考やイノベーターの思考・行動様式を学ぶ機会を設け、社会が必要とする事業を顧客企業と協力して実現するビジネスアイデアを考案するプログラムを実施しています。

マネジメント人材の育成・組織開発

「事業革新」「DX事業化」を実現するマネジメント人材の育成では、既存事業を深掘りする組織能力(深化)に加え、事業機会を探索するための組織能力(探索)を強化することを目的にした管理職(部長・室長)向け教育プログラムを拡充しています。また、組織開発サイクルの加速・定着化を狙い、2020年度から全社員に組織サーベイを行っています。社員の認知から各組織の強みや課題を定量的に把握するとともに、課長職向けに理解浸透、マネジメント力強化のための教育施策を実施し、多様なマネジメント手法を学ぶことで組織パフォーマンスの最大化につなげています。

グローバルマインドの醸成

英語力の底上げ、グローバルビジネススキルといったスキル習得の教育に加え、グローバルビジネスへの関与の程度にかかわらず、社員一人ひとりがグローバルにおいて真にサステナブルな状態かどうか見つめ、グローバルで活躍するために何が必要か省みるプログラムを実施し、グローバル展開に向けたマインド醸成に力を入れています。

若手キャリア開発プログラム

将来の技術ニーズの変化に備えた若手社員のマルチスキル化を目的に、若手キャリア開発プログラムを2020年度からスタートしました。新卒入社から4年間でマルチスキル化を目指したIT基礎教育を提供し、学んだ知識の活用や実務スキルの到達度を認定しています。さらに、キャリア・アドバイス面談により自律的にキャリアを考え、初期配属とは異なる新たな環境でさらなる成長を目指す「育成ローテーション」を実施しています。複数の組織文化や風土、新しいお客様や技術に触れる機会を通じて、幅広い視野や多様性を身に付け、マルチスキル人材へと成長を促していきます。

IT人材の育成

中堅以上の社員向けには、実務実践力向上を目指した職種別カリキュラムを拡充しつつ、DXビジネスの本格化に対応する人材の質と量を確保するため、アジャイル開発やAI、IoTなど今後重要性が増す要素技術のカリキュラム整備と関連する資格取得を推進しています。また、中期経営計画の基本戦略である「事業革新」「DX事業化」戦略を担う人材の実践力向上を目指す育成にも注力しています。

副業・兼業制度(制度呼称:スマートワーク・プラス)

SCSKは、社員が社外での多様な経験・広い知見の獲得や新たな人脈形成を目指し、2019年1月より副業・兼業制度(制度呼称:スマートワーク・プラス)を導入しました。本制度は、社員の副業・兼業による多様な働き方を尊重するとともに、社外で高度な専門性を有する人材が、SCSKにおいても兼業として活躍できる場を提供することを実現する仕組みでもあり、彼らの知見を活用してSCSKでのイノベーション創出や新規ビジネスなどの新たな価値創造につなげることを目指しています。

人材公募制度・FA制度

SCSKグループでは、社員の成長と適材適所な人材活用のため「人材公募制度」(ジョブチャレンジ制度)を設けています。本制度は、人材を求めるグループ各社の各部署が全社に向けて募集をかけ、同部署への異動を希望する社員が応募できるよう定めたものです。年2回定期開催され、応募社員は募集部署による審査に合格すれば異動が決まります。

人材公募事務局

また、SCSKでは個人のスキルアップやキャリア形成を支援する「社内FA制度」を設けています。本制度の利用により、社員は自らの経歴やスキルをアピールし、希望部署・業務を登録して売り込むことができます。希望部署からのオファーを受けた社員は、交渉を経て希望部署との合意に達すれば異動が確定します。

社内FA事務局

いずれの制度も所属部署の承認は必要なく、社員が自由に応募できるのが特長です。自分の仕事を選択できる環境づくりにより、社員のモチベーションを向上させ、長期的視野から人材力を高めていきます。

社員のキャリア形成に関する制度利用実績

社員のキャリア形成に関するSCSKの制度の利用実績は次のとおりです。

  2018年度 2019年度 2020年度
CDP制度 7,118名(98.6%) 7,110名(99.1%) 8,170名(99.1%)