マテリアリティ策定プロセス

策定ステップ

経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、
社会とともに成長するために、特に重要と捉え優先的に取り組む課題をマテリアリティとして策定しました。

STEP1

社会課題の抽出

「社会価値創造の視点」、「経営基盤の視点」で社会課題の洗い出しを実施。

社会価値創造の視点(事業機会/CSV視点)

「事業を通じた社会課題解決により、持続的な成長を実現する」観点から、
取り組むべき社会課題を抽出。(お客様との共創、社会との共創視点)

経営基盤の視点(リスク抑制/ESG視点)

「事業が環境・社会に与えるマイナスの影響を抑制する」観点から、
考慮すべき社会課題を抽出。(ISO26000、SASB、GRI、ESG、SDGs)

STEP2

長期的な視点で社会課題の重要度を評価し、
マテリアリティ・マトリクスにマッピング

STEP1で抽出された社会課題を対象に、
「社会価値創造視点」、「経営基盤視点」に分けてそれぞれ議論を行い、重要度を評価。

社会価値創造視点での議論

お客様・社会との共創により、長期的な視点でお客様のビジネス成長や社会課題解決に貢献するサービス・ビジネスアイデアを各事業部門にて検討。

検討したサービス・ビジネスアイデアの中から、社会的な影響やニーズを考慮し、SCSKの持続的な成長を実現する為に取り組むべき社会課題を抽出・整理。

各社会課題を「お客様・社会からの期待」、 「SCSKの強み」などの複数の観点から議論し、相対的に評価する事で重要度を設定。

フローイメージ

検討の様子

経営基盤視点での議論

ISO26000、SASBなど国際的なガイドラインを参考に、考慮すべき社会課題をSCSKにとっての論点として定め、経営への影響を「取り組むことによるプラス影響(事業成長)」、「取り組まないことによるマイナス影響(事業リスク)」として整理。

それぞれの課題が経営に与える「プラス影響」と「マイナス影響」を自社・社外の視点から相対的に評価する事で重要度を設定。

フローイメージ

マテリアリティ・マトリクスにマッピング

評価された「社会価値創造視点」、「経営基盤視点」それぞれの社会課題を
「経営視点」と「ステークホルダー視点」でマテリアリティ・マトリクスにマッピング。

STEP3

マテリアリティ案の作成

「経営」と「ステークホルダー」の双方にとっての重要度を考慮したマテリアリティを作成。

STEP4

ステークホルダーダイアログ

ステークホルダーの意見をヒアリング(社員アンケート、ESG投資家、社外有識者など)

STEP5

マテリアリティ策定

経営会議/取締役会にて決議されたのちにマテリアリティを策定。

マテリアリティ・マトリクス

マテリアリティ策定に参加した社員からのコメント
西日本ITマネジメント事業本部
                        アウトソーシングサービス第二部 部長 坂口 新

西日本ITマネジメント事業本部
アウトソーシングサービス第二部
部長 坂口 新

このプロジェクトに参加した際、以前担当していたお客様がまさにサステナビリティを経営に活かしていたのではないかと気付きました。長期的な視点で社会を豊かにしていくという考え方であり、非常に共感したのを思い出したと同時に、これからの当社にとっても必要なものではないかと考えました。

プロジェクトではほかの参加者と、当社がどうやって社会に貢献できるのかを深く議論しました。当社はBtoB事業であるため、直接的に社会に貢献するというより、エコシステムを組みながらさまざまな企業と共創していくということが大事ではないか――こうした議論は、当社の中長期的な将来像に向けて何が必要なのかを考える、貴重で有意義な体験でした。

今回設定されたマテリアリティの一つに「安心・安全な社会の提供」がありますが、安心・安全な基盤があるからこそ豊かな社会でいきいきと働くことができます。私たちは社会の安心・安全を支えているのだという気概を持って、これからも社会に貢献できる存在でありたいと思っています。

SCシステム事業本部 基幹システムマネジメント第二部 会計ソリューション課 課長 宇佐見 エリ

SCシステム事業本部
基幹システムマネジメント第二部
会計ソリューション課
課長 宇佐見 エリ

私はこの刺激的なプロジェクトに参加させていただけたことに感謝しています。

ミクロな視点で物事を考えることの多い日常業務とは異なり、このプロジェクトでは、目的が社会課題解決、時制が10年先の未来、場所など制約なしと非常にマクロな世界での考察が主でした。日常をいったん忘れ、意識を未来へ飛ばし、ひとたび間違えるとスピリチュアルな「人間の幸せって何だろう」という世界に入り込みそうになるような検討内容です。

そんなマクロな視点で、「当社は何のためにあるのか?」「当社だからできることは何か?」と、各部門の方々と意見交換し議論することは大変難しくもありましたが、ゴールに向けたあるべき姿について気付きの多い、貴重な体験でした。

この経験を基に、実務においても大きなゴールに向けた小さな一歩を歩んでいるという意識を持って取り組んでいきたいと思っています。

社員アンケート結果

SCSKではマテリアリティ策定プロセスにおいて、「マテリアリティ案」を幅広い役職員と共有し、さまざまな意見を集めることを目的に、アンケート調査を実施しました。

役職員から集まったさまざまな意見は、経営会議や取締役会で報告を行うなど、策定プロセスのなかで活かされました。

アンケートの結果、マテリアリティの重要性や位置付けに対する理解や、社会課題が事業機会の発見・発掘につながるという考え方に対し高い共感がみられました。一方で、社内に対し継続した浸透策が必要との意見もあり、今後、理解促進に向けた取り組みを実施する予定です。

マテリアリティの重要性、
位置付けに関する理解

理解できた:94%

社会課題は新たな
事業機会の発見・発掘に
つながる

共感できる:96%

●アンケートでは、全役職員97%から回答あり。