SCSKのWell-Being経営が目指すもの

DEIB・Well-Being推進担当
河辺 恵理
当社グループは2021年度よりWell-Being経営を掲げ、「価値創出を通じた社会への貢献と働きがいを実感できる会社」を目指しています。2023年度からは、Well-Being経営の指針として、SCSKにおけるWell-Beingの7つの価値観を定義し、具体的な施策を推進することで、社員への浸透・風土醸成を進めています。
一般的にWell-Beingは「身体的・精神的・社会的に良好な状態」と定義されます。当社が推進するWell-Being経営においては、特に社員のワークウェルビーイングに着目しています。
その背景には「SCSKだからこそかなえうる、事業やさまざまな活動を通じた自己実現や達成感、社会貢献における働きがい」を社員全員に実感してほしい、という強い思いがあります。
SCSKにおけるWell-Beingの7つの価値観
当社では、2012年にスタートさせた働き方改革を起点に、心身ともに健康的な会社を目指す健康経営(2015年~)をはじめ、ダイバーシティ、人材開発、組織開発など、長年、社員にとって働きやすい環境整備に取り組んでまいりました。SCSKのWell-Beingの7つの価値観では、これらの取り組みを土台に、さらに「やりがいWell-Being」と「未来創造WellBeing」を定義しています。
社員には事業やさまざまな活動に思い切り取り組んでほしいと考えています。同時に、これまで大切にしてきた自分らしい働き方やQOL向上の前提となる健康を第一に、7つの価値観のバランスを取りながら、社員一人ひとりのWell-Being向上を目指すことが「SCSKらしさ」と捉えています。今後は、「働きやすさ」から「働きがい」をより重視し、「やりがい」と「未来創造」に溢れる新しい風土を全員で築き上げることを目指して取り組んでまいります。

Well-Beingサイクル
Well-Being経営の軸となる価値観の定義に併せ、実践する上でのプロセスとしてWell-Beingサイクルも始動しています。7つの価値観に27の指標を定義し、その測定結果により、社員のWell-Beingの実感値を可視化します(SCSK Well-Being Score)。目的は数値の高低を評価するのではなく、会社・組織の状態をデータで把握するためです。結果と実態と照らし合わせながら、社員のWell-Beingが向上するサイクルを会社・組織・社員で確立していきます。
2024年3月にSCSK単体においてWell-Being Score調査を先行実施したところ、当社の働きやすさや働きがいの実感値、その向上のために重視するべき要素が明らかになりました。こうした「見える化」と「分析」を実施していくことで、現在のWell-Beingの状況を明らかにし、社員や組織にフィードバックし、今後の人材戦略へのアクションの検討、実行につなげてまいります。また、経営・組織・人事など、各々の視点からさまざまな施策を並行し実施することも、Well-Beingの向上のために欠かせないプロセスです。
今後、Well-Being Score調査をグループ会社へ展開し、SCSKグループ全体でWell-Being経営を推進してまいります。

Well-Being経営が実現する好循環
このように、SCSKのWell-Being経営の最大の目的は、社員・組織・会社が一体となって共に成長する環境と、全員が「働きやすさ」「働きがい」を実感できる会社を実現することにあります。その結果として、さらなるエンゲージメント向上につなげていきたいと考えています。
長期的に目指す姿として掲げる「共創ITカンパニー」の実現に向けても、社員一人ひとりの主体的な貢献意欲の醸成こそが、価値創出の原動力となります。こうした価値創出の実感が、さらなるエンゲージメント向上と社員のWell-Beingの実感値向上へつながる好循環を目指し、取り組みを進めてまいります。
