トップメッセージ

代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭

SCSKグループは、「夢ある未来を、共に創る」を経営理念として掲げています。グループ全ての役職員と共に、お客様・パートナー様と共に、そして地域・社会と共に、私たちが培ってきたITや業務の知見を駆使して、より良い社会、より良い未来を創っていくことが、私たちの存在意義、社会的貢献と考えています。

世界では、異常気象の激甚化、生物多様性の減少、資源枯渇、経済格差の拡大、人権問題など、持続可能な社会を脅かす様々な問題が発生しており、その問題の解決に向けて企業が果たすべき責任や期待される役割は大きなものになっています。

当社グループは、長期的な視点で社会課題の解決に貢献する「サステナビリティ経営」を成長戦略として推進しています。
環境や社会課題の解決に向けた取り組みを進める上で、IT・デジタルは必要不可欠な要素となっており、当社グループが長年にわたり培ってきた技術・知見を活用し提供するITサービスは、顧客の課題解決や競争力強化を支援するにとどまらず、社会課題解決に資する新たな機能や仕組みをも創造できると考えます。

経営理念の実践にあたり、社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を「マテリアリティ」として策定しました。
「社会課題解決を通じた持続的な事業成長」として挙げているマテリアリティは、「豊かな未来社会の創造」 「安心・安全な社会の提供」 「いきいきと活躍できる社会の実現」の3つです。これら3つの社会を実現するため、社会課題解決に挑み、事業成長にもつなげていきます。

「持続的な成長を支える基盤」の4つのマテリアリティはESGの観点からサステナビリティ経営を支える基盤と位置付けています。当社グループが持続的に成長していくためには新しい未来を切り拓く人材の活躍が不可欠です。当社グループでは、かねてより「働き方改革」や「健康経営」「ダイバーシティ」を推進しておりますが、今後も事業の原動力となる「人」「社員」に対する取り組みをより一層進めていきます。

近年、深刻化している気候変動への対応については、経営における重要課題と認識し、気候変動リスクの影響緩和に向けた取り組みを進めるとともに、ITサービスの提供を通じて、社会全体のエネルギーの効率的利用を図り環境負荷の低減に貢献していきます。

当社では、温室効果ガス排出量削減目標を定め削減に向けた取り組みを進めています。
自社に関わる排出量については、データセンターやオフィスでのエネルギーの効率的利用や再生可能エネルギーの導入などにより温室効果ガス排出量の削減に取り組むとともに、サプライチェーンに関わる排出量については、お客様やパートナー企業様と連携をしながら、温室効果ガス排出削減に取り組むことで、気候変動への適応、環境に配慮した事業活動を実践してまいります。

SCSKグループは、これからも様々なステークホルダーとの対話に取り組み、社会に必要とされる価値創出を通じて、より良い社会、より良い未来を創り、社会と共に持続的な成長を目指します。
今後とも一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2023年4月
代表取締役 執行役員 社長 當麻 隆昭