情報開示の充実とコミュニケーション
基本方針
情報開示は会社の意思決定の透明性・公平性確保の観点から重要な経営責務の一つであり、株主・投資家の皆様をはじめとするさまざまなステークホルダーに、SCSKグループの経営にかかわる意思決定および事業活動に対しての理解を深めていただくために、適時・適切な情報開示を行うよう心掛けています。
経営成績や財務情報などに関しての法令に基づく開示はもとより、SCSKグループが重要と判断する非財務情報(ガバナンスや社会・環境問題に関するESG要素を含む)などについても、Webサイトや統合報告書などの各種情報伝達手段を活用の上、積極的に開示を行うことを情報開示の基本方針としています。
適時開示実施体制
SCSKグループは、経営の透明性の確保がコーポレート・ガバナンス上重要であるとの認識のもと、この透明性確保の一環として、次の会社情報の開示に関する実施体制を整備し、適時・適正かつ公正な情報開示の実施に取り組んでいます。
- 企画本部、サステナビリティ推進・広報本部、総務・法務本部、リスクマネジメント本部、人材戦略本部、人事本部、経理本部、財務・IR本部は、開示対象となる情報を適宜収集し、開示スクリーニングと開示案の作成を行います。
- 執行役員 社長の承認を受け、情報の管理・開示を統括する情報取扱責任者が開示要否と開示内容を確認します。
- 必要に応じて取締役会の承認を経て、情報取扱責任者が会社情報に関する開示を実施します。

株主・投資家とのコミュニケーション
SCSKグループは、持続的な成長と中長期的な企業価値向上に資するため、株主・投資家の皆様との間で建設的な対話を積極的に行っています。透明性の高い情報開示と誠実な対話を通じて、当社への理解を深めていただくとともに、頂戴したご意見を経営に活かすことで、企業価値の向上に繋げています。
株主・投資家の皆様との建設的な対話を促進するため、特にアナリストやファンドマネージャー、ESG担当者等の皆様に対しては、IR担当役員とIR部が中心となり、代表取締役、社外取締役、事業部門長等が直接対話に臨む体制を構築しています。SCSKグループの企業活動について適時・適切に情報開示を行うべく、社内の情報収集・連携体制を強化し、質の高いIR活動を実現しています。2025年3月期は、年間300件超の個別面談やグループミーティングにおいて、延べ約700名のアナリスト・国内外投資家の皆様と対話の機会を持ちました。海外投資家との対話も重視し、証券会社主催の海外機関投資家向け投資カンファレンスに積極的に参加し、海外でのIRミーティングも実施しております。
対話促進の主な取り組みとして、決算説明会を年4回開催しています(延べ約400名の参加)。2025年9月にはネットワンシステムズ(株)との経営統合に関する説明会を実施しました。また、SCSKグループに対する事業面での理解を深めていただくことを目的にした説明会として、個人投資家向け説明会を継続して実施するなど積極的なIR活動を行っています。
対話の中で寄せられたご意見は、IR担当役員を通じて取締役会および経営陣へ適時適切に報告され、経営戦略の策定やIR活動の改善に活かしています。例えば、中期経営計画の策定においては、株主・投資家の皆様からの成長戦略や資本政策に関するご意見を参考にしました。今後も、皆様との対話を重視し、企業価値向上に向けた経営に反映させてまいります。
2025年3月期の主な対話テーマ
- ITサービスの市場環境
- 業績動向
- 中期経営計画の進捗
- 財務・非財務戦略
- ESGに関する取り組み
- ネットワンシステムズ(株)との統合計画・シナジー
