ユーザ会アフターレポート

ADVENTURECluster ユーザ会 2019 アフターレポート

2019年7月12日(金)

11回目となる今回は、ユーザ様の先進的な活用事例をはじめ、開発元であるアライドエンジニアリングから最新バージョンの発表など充実した内容を取りそろえてご紹介しました。

主催 株式会社アライドエンジニアリング/SCSK株式会社
開催日時 2019年7月12日(金)10:30 ~ 17:00/懇親会 17:30~
会場 東京コンファレンスセンター・品川
所在地 〒108-0075 東京都港区港南 1-9-36 アレア品川 3F-5F
対象 1. ADVENTUREClusterのユーザ様
2. ADVENTUREClusterにご興味・ご検討いただいているお客様

基調講演「マツダのものづくり ~貧乏も悪くない~」

マツダ株式会社

マツダ株式会社
シニアイノベーションフェロー
人見 光夫 様

マツダ様では、バブル崩壊、リーマンショックなど、たびたび危機に直面されていました。そんな中、厳しい燃費規制など、企業としての対応が迫られ、他社はハイブリッドや電気自動車などを導入していましたが、マツダ様には将来に向けて技術を開発する人材が大幅に不足しており他社のような対応を取ることが困難でした。そこでマツダ様では、多くの課題に通じる共通課題を見つけそこに集中するという方針を打ち立てました。

本基調講演では、マツダ様流の「選択と集中」の考えのもと、将来発生しうるリスクを踏まえたうえで、現在取り組まなければならない課題に対して徹底的に考え、導き出された技術開発、プロセス革新などの取り組みに関して、ご紹介いただきました。

ユーザ様事例発表①「Honda二輪車エンジン開発における ADVENTURECluster 適応状況の紹介」

本田技研工業株式会社

本田技研工業株式会社
二輪事業本部 ものづくりセンター
パワーユニット開発部 動力設計課
小倉 久功 様

本田技研工業様では、二輪車のエンジン設計において、開発費・開発期間短縮を目的に、ADVENTUREClusterを活用いただいています。設計の初期段階で、車全体の三次元データを作成し集約したコンピュータ上の試作車であるDPM(Data Proto Model)を用いた評価・検証を行うことが必須となっています。

本セッションでは、ADVENTUREClusterによる衝撃系強度解析やフレッティング疲労解析をはじめとしたCAE評価・検証の適用事例をご紹介いただくとともに、本田技研工業様の持つCAE技術の強みや今後の課題についてご説明いただきました。

ユーザ様事例発表②「ADVENTURECluster のアルミダイカストへの適応事例紹介」

ホンダエンジニアリング株式会社

ホンダエンジニアリング株式会社
パワーユニット生産技術部
パワーユニットDE分室
長谷川 太郎 様

本田技研工業様の生産技術研究・開発部門が分離・独立してできたホンダエンジニアリング様では、鋳造・溶接・樹脂成型の研究・開発領域において、量産性と機能の両立やコスト削減、納期厳守を目的としてADVENTUREClusterを活用いただいています。本田エンジニアリング様の社内では、金型の寿命や製品の変形/応力予測精度の向上に対するニーズがありました。

本セッションでは、予測技術確立に関する主要な課題についてご説明いただくとともに、それらの課題解決のための潜熱機能を活用した鋳造温度解析方法、金型の疲労解析方法、製品の材料モデルの妥当性評価における活用事例をご紹介いただきました。

ユーザ様事例発表③「ENG大規模モデルにおける疲労オプション導入検討」

マツダ株式会社

マツダ株式会社
パワートレイン開発本部
MBD革新部
第1解析グループ
中野 徹 様

マツダ様では、エンジン開発における開発項目の増加やさまざまな運転条件に対応するため、詳細形跡と簡易完成期を組み合わせた評価プロセスの必要性と、知識と経験が必要とされる強度予測への評価プロセスの構築のため、ADVENTURECluster疲労オプションを導入しました。

本セッションでは、解析評価プロセス構築に至るまでの経緯をご説明いただいたのち、CAE適用事例としてシリンダーヘッドの強度予測のご紹介をいただきました。マツダ様では2030年を見据えた技術開発の長期ビジョンである「サステイナブルZoom-Zoom宣言2030」の中で、環境負荷軽減のための目標を掲げています。車単体としてのCO2削減は当然のこととし、石油の採掘からエネルギーに変換までの効率化を図り、その主要な策として、内燃機関の徹底的な理想追及とさらにはそこに電動化密度を組み合わせることによる実現を図っています。内燃機関の効率改善には、各種のエネルギー損失の低減が鍵となるため、ADVENTURECluster疲労オプションが有効であるかを検討したプロセスも併せてご説明いただきました。

ユーザ様事例発表④「ADVENTUREClusterを活用した排気部品の疲労寿命評価」

ヤンマー株式会社

ヤンマー株式会社
中央研究所 基盤技術研究部
生産技術グループ
安食 拓哉 様

ヤンマー様では、ダウンタイム低減による製品価値の最大化を目指し、ADVENTUREClusterのオプション機能であるRDNLK(速度依存型非線形移動硬化)関数をエンジンの排気部品における疲労寿命評価に適用いただいています。

本セッションでは、排気部品における熱疲労破壊についてご説明いただいたのちRDNLK関数を導入した背景とその効果、さらには熱疲労寿命の可視化方法についてご紹介いただきました。最後には、適用事例として、排気部品の熱疲労解析についてご説明いただき、ADVENTUREClusterの有効性について検証した事例をご紹介いただきました。

ユーザ様事例発表⑤「ADVENTUREClusterを活用したバンパー生産準備効率化への貢献」

トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車株式会社
MS成形塗装生技部 機能部品技術室
機能部品G
水谷 慈 様

トヨタ自動車様では、近年、車両製造だけでなくモビリティに関わるあらゆるサービスを提供するモビリティカンパニーへの変革を進めており、Connected(接続性)・Autonomous(自動運転)・Shared(共有)・Electric(電動化)の頭文字を取った自動車業界における技術革新キーワード「CASE」のもと、さまざまな取り組みを進めています。そのような中、樹脂で車体を軽くすることで燃料効率化を図るべく、バンパー製造におけるCAE解析においてADVENTUREClusterをご活用いただいています。

本セッションでは、バンパー製造の工程およびそのCAE解析方法についてご説明いただくとともに、ADVENTUREClusterを用いた剛性解析の検証内容およびその効果についてご紹介いただきました。

ユーザ様事例発表⑥「ADVENTURECluster と pSeven を活用した非線形問題の設計ツール開発検証」

日立建機株式会社

日立建機株式会社
実験解析評価センタ
三井 和麻 様

日立建機様では、これまでADVENTUREClusterを用いてさまざまな構造解析の高速化に取り組んできました。近年ではCAEを活用した解析業務に加えて設計者CAEの推進活動も行っているが、非線形問題のような技術や解析リソースを必要とするような案件については課題が多く、代替手段が必要となっていました。

本セッションでは、それらを解決する手段としてサロゲートモデルを活用した設計ツール開発を検討し、、設計空間探査ソフトpSevenとADVENTUREClusterを連携して、非線形問題におけるサロゲートモデル構築の高速化について検証した結果を紹介いただきました。

懇親会

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