ユーザ会:開催予定とアフターレポート

ADVENTURECluster ユーザ会 2022 アフターレポート

2022年7月7日(木)- 2022年8月5日(金)

株式会社アライドエンジニアリングとSCSK株式会社の共催による「ADVENTURECluster ユーザ会 2022」を開催しました。今年も、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、参加者の皆様の安全を最優先するため、オンラインで開催しました。

ADVENTUREClusterは、ADVENTUREプロジェクト(設計用大規模計算力学システム開発プロジェクト=日本学術振興会未来開拓推進事業)の成果をもとに、SCSKグループの株式会社アライドエンジニアリングが開発した国産の大規模並列構造解析システムです。

14回目のユーザ会となる今回は、ヤマハ発動機株式会社様の基調講演をはじめ、ポリプラスチックス株式会社様、本田金属技術株式会社様、東洋製罐グループホールディングス株式会社様、株式会社東芝様より先進的な活用事例をご発表いただきました(会社名ご発表順)。また、SCSK株式会社からの最新トピックスの紹介や、開発元である株式会社アライドエンジニアリングからの最新バージョンの発表など、充実した内容を取りそろえてご紹介しました。

主催 主催:SCSK株式会社
共催:株式会社アライドエンジニアリング
開催日時 【ライブ配信】DAY1 2022年7月7日(木)13:00~16:00 / DAY2 2022年7月8日(金)13:00~16:00
【オンデマンド配信】2022年7月8日~2022年8月5日
会場 ライブ配信 Zoom
オンデマンド配信 ネクプロ
対象 1. ADVENTUREClusterのユーザ様
2. ADVENTUREClusterにご興味・ご検討いただいているお客様

基調講演「ヤマハ発動機におけるCAEを活用する環境整備の取り組み」

「ヤマハ発動機におけるCAEを活用する環境整備の取り組み

ヤマハ発動機様では、長年、開発上の課題対応としてCAEを活用してきており、いわばポイントソリューションとして位置づけられております。 本講演では、昨今のCN(カーボンニュートラル)に代表される世界的な環境変化のなか、開発力強化の重要なツールとしてCAEを捉え、その活用のための環境整備に取り組んでおられる事例をご発表いただきました。

・ヤマハ発動機株式会社 デジタル開発統括部 統括部長 三辺 和治 様

ユーザ様活用事例発表①「ADVENTUREClusterによる樹脂成形品のボイド予測技術検討」

ADVENTUREClusterによる樹脂成形品のボイド予測技術検討

ポリプラスチックス様では、樹脂成型品を取り扱われております。樹脂成形品は成形条件や製品形状によって厚肉部位の近傍に空隙(ボイド)が形成されることがあり、その発生位置や大きさによっては製品寿命に影響する事があります。昨今、X線CT等の非破壊観察装置の普及によりボイドの発見が容易となり、ボイドを制御したい要求が高まっています。本講演では、製品肉厚やゲート・ランナーによる制御効果の予測技術についてADVENTUREClusterを活用した事例をご紹介いただきました。

ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 テクニカルソリューションセンター 主任研究員 小林 憲一郎 様

ユーザ様活用事例発表②「数値最適化ソフトとADVENTUREClusterの連成事例」

数値最適化ソフトとADVENTUREClusterの連成事例

鋳造製品の品質は、金型の温度に大きく影響を受けます。実測の金型温度を解析上で再現することで、フィードバック解析による問題解決が可能となります。本田金属技術様ではADVENTUREClusterの伝熱計算を自動化することにより、高効率な検討が実現出来ました。本講演では、数値最適化ソフトウェアmodeFRONTIERとADVENTUREClusterの伝熱計算の連成解析をご紹介いただきました。

本田金属技術株式会社 開発部 設計技術ブロック 解析技術グループ グループリーダー 渡邊 佳孝 様

ユーザ様活用事例発表③「ADVENTUREClusterによるヒンジキャップの解析」

ADVENTUREClusterによるヒンジキャップの解析

東洋製罐様では、ADVENTUREClusterを用いてヒンジキャップの折り曲げと閉栓の解析を実施されています。ヒンジ部分は大変形を伴うため、計算が発散し易い解析です。そこでヒンジ部分の要素を試行錯誤して作成するとともに、変位に加えて静水圧応力(圧力)も独立変数として非線形方程式を解く混合法に基づく’u-p定式化’を採用されました。解析の結果、嵌合状態が悪かった初期のヒンジ形状から、形状改良し嵌合状態が改善した事例をご紹介いただきました。

・東洋製罐グループホールディングス株式会社 プロセス研究部 主席研究員 鷲崎 俊朗 様

ユーザ様活用事例発表④「橋梁デジタルツインの実現に向けた長大斜張橋の大規模解析事例」

橋梁デジタルツインの実現に向けた長大斜張橋の大規模解析事例

昨今、老朽化と労働人口の減少から、道路や橋梁などの社会インフラ設備の維持管理が社会問題になっています。 東芝様では、橋梁のデジタルツイン実現を目標に、既設橋の大規模解析モデルを構築されました。本講演では、既設橋全体を精緻に再現することで、高精度な応答および従来のモデルでは再現できなかった長大橋の変形挙動を再現された事例をご紹介いただきました。

・株式会社東芝 研究開発センター 知能化システム研究所 機械・システムラボラトリー 久國 陽介様

株式会社アライドエンジニアリング講演

  • ・リリース予定と将来計画
  • ・ADVENTURECluster Solver 2022新バージョンの機能紹介
  • ・ADVENTURECluster PrePost 2022新バージョンの機能紹介
  • ・事例紹介(ガスタービン動翼モデル)

SCSK株式会社講演

  • ・ADVENTUREClusterによる緩衝材を含む電子製品の落下解析
  • ・ADVENTURECluster 一般接触の概要
  • ・Altair HyperWorksとADVENTUREClusterの連携状況について
  • ・ADVENTURECluster 最新トピックスのご紹介
  • ・ArasInnovatorで実現するADVENTURECluster用 データ検索ソリューション

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