Case 3 FastAPP(ファストアップ)開発

S.K.
事業革新推進グループ 技術戦略本部
S-Cred+推進部
農学部卒|2019年入社

「誰かのために働きたい」「手に職をつけたい」という想いを軸に就職活動を行う。IT業界であれば、システム開発を通じてあらゆる業界を支えることができ、そのなかで自身も業界に精通できる。そこに魅力を感じてSCSKに入社。入社後、流通システム部門にて、お客さまからの要望を聞き取り、開発を推進する上流工程を主に担当。5年目に現部署に異動し、“ローコード開発・実行基盤”「FastAPP」の開発において開発業務に携わる。

N.S.
事業革新推進グループ 技術戦略本部
S-Cred+推進部 課長
理工学部卒|2002年入社

就職活動当時、 “インターネット”が盛り上がりを見せており、そこに可能性を感じてIT関連を中心に就職活動を行う。そのなかで会社としてのあり方に魅力を感じたSCSKに入社。入社後、約10年間、サーバやネットワークなどインフラの開発を担う部門に所属。その後、各事業部の開発を支援する現部署に異動し、現在は “ローコード開発・実行基盤”「FastAPP」の推進においてマネジメント業務を担っている。

記事内の情報は2023年度取材当時のものです

開発の背景

コーディング作業を削減することで、
より迅速な開発の実現を

当部署は、SCSKの生産性向上のために、現場よりも半歩先の技術を取り入れて事業部に展開していく役割を担う部隊です。SCSKの技術戦略策定・推進、全社向けプラットフォーム、アプリケーション開発基盤、各種開発基準の提供を行っています。我々が、「FastAPP」開発に着手したのは、お客さまが開発に求めるスピードが早まるなか、ソースコードを記述する作業を可能な限り減らすことができる基盤を事業部に提供できれば、より迅速にシステムを開発できるようになると考えたからです。
そこで、海外で先行していた、今で言うローコード開発ツール(当時は「超高速開発」と呼ばれていた)をリサーチしたところ、「これは自社でつくれるのではないか」ということになり、SCSKの事業に合ったオリジナルのローコード開発・実行基盤を開発することになりました。当時、SCSKと同規模のSlerではオリジナルのローコード開発・実行基盤を有している会社はあまり見られず、業界の先駆けともなりました。(N.S.)

開発の
ロードマップ

より開発に適した共通基盤へと、
3年ごとにバージョンアップ

「FastAPP」を事業部へ提供し始めたのは2012年。その後、3年ごとにバージョンアップを行っています。2015年のバージョン2ではまず、大きく基盤を入れ替え、長期安定利用を可能にするとともに、バージョン1の利用者からのフィードバックを取り込み、より使いやすい基盤にしました。また、バージョン1ではサーバなどのインフラについては事業部の開発者がつくる必要がありましたが、バージョン2ではその手間も省けるよう、インフラ開発・運用までをトータルでカバーするマネージドサービスの提供も開始しました。さらにUIに関して、直感的に使えるような見た目に改修。より使い勝手が良くなり、利用者数が伸びてきました。
この頃、お客さまから「ローコード開発ツールを使った提案」へのご要望をいただくようになり、SCSKの強みとして、事業部が「自社オリジナルのローコード開発ツールを使った生産性の高い開発」を提案できるようになりました。自社サービスというのは競合他社との差別化要素ともなり、事業部の開発に大きく貢献できました。その後も、さらなるUI/UX刷新、開発者向け機能改善、外部連携機能の拡大、リリースサイクルの高速化を推進し、迅速にビジネスを変革し続けるために、より開発に適した共通基盤へと進化させていきました。(N.S.)

大規模案件に
向けた
バージョンアップ

開発の自由度と
生産性向上を実現

現在は、2024年に提供開始を予定しているバージョン5の開発を進めています。バージョン4までは主に小中規模の開発に使われていましたが、各事業部で大規模案件の受注が増えてきたことに伴い、大規模案件用に機能拡充していくことを目標としています。その大きな課題は、お客さまごとのカスタマイズが多く求められる大規模案件の開発において、「FastAPP」のテンプレートだけで補えない分をどうするか? 私も流通システム部門で開発に携わっていたとき、「ローコード開発ツールは自由度に限界があるのが課題」とお客さまと話していたため、その課題を解決する基盤を、事業部の開発者もお客さまも待ち望んでいることを認識しています。
そこで開発の自由度を上げるべく、「FastAPP」を利用する開発者自体が少し手を加えられるように、「コード生成機能」を追加しました。
一方で、「FastAPP」の基盤開発において半歩先の技術を取り入れていこうと、AIでの開発支援による「AI駆動開発」、クライアント側とサーバ側が非同期で開発を進めることができる「スキーマ駆動開発」などにも取り組んでいます。この取り組みが、事業部のさらなる生産性向上に貢献していければと思っています。(S.K.)

今後の
目標・ビジョン

常に半歩先の技術をキャッチアップし、事業部に展開

今開発を進めているバージョン5をリリース後、まずは、事業部の開発者に利用してもらい、そのフィードバックへの対応に取り組んでいきます。そこから先も、IT技術が秒進分歩で進展していくなかで、半歩先の技術をキャッチアップし、必要となる技術を選別した上で、事業部が使いやすいような形にして提供していくのが我々のミッションです。その取り組みに終わりはありません。(N.S.)

私が流通システム部門に所属していた時もそうでしたが、日々、お客さまに向き合い開発業務を進めるなかでは、なかなか半歩先の技術まで手を伸ばせませんでした。そのため私たち基盤開発課が、まず半歩先の技術を取り入れ、事業部が使えるところまで落とし込むことにはとても大きな意義があると感じています。今後も次々に出てくる新しい技術やサービスに積極的に取り組み、社内の生産性向上とその先にある社会の新しい価値創出に挑戦していきたいです。(S.K.)

Message

学生へのメッセージ

SCSKは国内Slerのなかではオリジナルローコード開発の先駆けであり、2013年に発足したローコード開発コミュニティの幹事会社の1社でもあります。このように常に新しい技術を開発の現場に取り入れていこうという風土があることがSCSKの強みの一つです。そこにはやりがいのある仕事が待っていますので、ぜひ興味を持っていただければと思います。(N.S.)

SCSKにはローテーション制度があり、さまざまな部署を経験することができます。私も5年目に流通システム部門から現部署に異動し、現在はこれまでとは全く異なる視点で開発に取り組んでいます。幅広い事業を展開しているからこそ幅広い業務があり、そのなかで大きく成長していけるのがSCSKの魅力の一つだと感じています。(S.K.)