コラム/技術的な情報

【招待講演】Keysight World 2021でアクティブ監視「Hawkeye」の事例を紹介、見どころは?

 通信キャリアや通信機器メーカー向けの無線・有線ネットワークテスターメーカーとして、世界的な業界リーダーの地位を確立しているKeysight Technologies社は毎年「Keysight World」を各国で開催しており、毎回どの国でも盛況を迎えています。
 今年の日本国内向けの「Keysight World 2021東京テクニカルウィーク」は、2021年10月18日(月)~22日(金)に開催される予定となっており、例年通り、様々なテーマに区切られております。
 当社は21日(木)の「ネットワークとセキュリティー」をテーマとした日に、招待講演枠で登壇し、当社の社員が「Hawkeye」の活用事例をご紹介します。
 そこで、登壇するプラットフォーム事業グループ ITプロダクト&サービス事業本部 ネットワーク部 技術課 片岡 隆一朗氏に「Hawkeye」の特長と、講演の見どころについて聞いてみました。

Keysight World 2021 東京についてはこちらのバナーをご覧ください。
Keysight World 2021 東京

――当日紹介される製品、「Hawkeye」とはどのような製品ですか?

 「Hawkeye」はネットワークに疑似パケットを定期的に流し、どの程度で通信が返ってくるかという試験を行うアクティブ監視製品です。
 ネットワークに流すデータはあくまで疑似パケットであり、ネットワーク上に実際に流れている通信内容の可視化をするものではありませんが、ネットワークの各区間の経路の通信品質を可視化することができます。そのため、ネットワーク上のどの箇所で問題が発生しそうかという予兆をいち早く検知できますので、障害を未然に防ぐのに、とても有効な製品といえます。
 例えば、普段通りであれば、数秒程度で通信が返ってくるところを、数十秒かかっているようであれば、何かしらの障害が発生する予兆ではないかという判断と、その原因箇所がどこかを把握できるというイメージです。

――「Hawkeye」を導入するメリットを教えてください。

 ネットワークの可視化によって品質管理ができるため、障害を未然に防げるというところが一番のメリットです。
 「Hawkeye」のようなアクティブ監視を行っていなくても、パッシブ監視やSNMP監視は行っている企業は多いと思います。パッシブ監視やSNMP監視の場合、システム障害が発生した後に、これまで収集してきたデータを障害の発生原因の分析に役立てることはできますが、障害の予兆を検知することはできません。さらに、データの解析には高い技術力と、それなりのコストが必要なため、ハードルが高くなることがままあります。
 「Hawkeye」は障害を未然に防ぐために活用するものなので、それらとは役割が違います。どちらかがあればいいというものではなく、両方あることで、より安定したネットワーク運用を行うことができます。

――「Hawkeye」はどのような企業におすすめですか?

 アクティブ監視を行っていない企業や、ネットワークの品質管理に課題をお持ちの企業、パッシブ監視の弱点である障害の予兆を知りたいという企業におすすめしています。
 特に昨今は、テレワークによってクラウドサービスの利用が増え、また、各拠点間をインターネットブレイクアウトでつなげることが増えました。その結果、モニタリングすべき対象が増えたことで、ネットワークの管理を負担に感じ、できるだけ障害を未然に防ぎたいと考えられている企業が増えています。
 本製品を導入されるお客様は、比較的大規模な企業が多くはありますが、業態・業種問わず、ITを活用する企業が導入されています。

――導入された企業ではどのように活用されていますか?

 ネットワークの運用における品質管理という面はもちろんですが、それ以外では、ネットワーク更改前後の速度や品質の比較をされていた企業もあります。
 また、「Hawkeye」は、社内ネットワーク上に設置した機器からインターネットを介せば、外部にあるサーバや他社サービスに疑似パケットを流すことができますので、Googleなどの外部サービスの応答速度を測っていた企業もありました。
 機器をぽんと配置すれば使用できるため、拠点が数十あるような企業ではスモールスタートされることが多く、その効果を認めてから本格的に全拠点に広げていかれています。

――最近増えていると感じる課題はどのようなものがありますか?

 たとえばMicrosoft365やDropboxなどを対象にされていることが増えています。
 特にTeamsはテレワークが始まってから、「重い」、「音声品質が悪い」といった声が多く上がるようで、「通信が問題なくできているか確認したい」といった要望が増えているように感じています。
 このあたりの事例も今回の「Keysight World 2021」でお話しする予定です。

テレワーク

――では最後に、この講演を見てほしい方や講演の見どころを教えてください。

 実は「Keysight World」では、これまで「Hawkeye」の製品を紹介することはあっても事例を紹介したことはなかったそうで、今回当社が初めて事例を紹介することになります。
 今回の講演では、当社がこれまで代理店として多くの企業に販売・導入支援をしてきた実績の中から、特に「Hawkeye」の特長を生かした導入事例をご紹介します。ご紹介する事例は大きく分けて2つです。
 一つ目は、当社のお客様が、障害発生時の調査でどのように「Hawkeye」を活用したかというもの。
 二つ目は、Microsoft365の応答速度に関するものです。
 また、先にあげたような、問題がある箇所が社内ネットワークなのか、それとも外部にあるのかという切り分けに使ったというお話もする予定です。
 このセッションをご覧いただければ、これまでの「Keysight World」では見えてこなかった「Hawkeye」の活用シーンを明確にするのに役立てていただけると思いますので、ネットワークの運用をしている方で、課題をお持ちの方にはぜひ見ていただきたいですね。

<講演概要>
【招待講演】Withコロナ時代に最適な「アクティブ監視」とは

 クラウドやリモートワーク利用が加速する中、ネットワーク通信品質監視環境も変化しています。例えば「Microsoft365アプリのサーバ応答時間が低下しているが原因が不明」等の課題が発生しています。本セッションでは、このような課題を解決する手段として「アクティブ監視」を取り上げ、前半をキーサイト様によるHawkeyeのご紹介、後半をSCSKによるHawkeyeの導入事例を中心にご紹介します。

登壇:キーサイト・テクノロジー 江口 友隆氏、SCSK株式会社 片岡 隆一朗

日時:2021年10月21日 15:30開始

セミナーの詳細とお申し込みはこちらからご確認ください。

【招待講演】Withコロナ時代に最適な「アクティブ監視」とは
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