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IoT時代におけるBRMSの役割について (第2回)

2021.09.22 InnoRules

本エントリーはイノルールズ株式会社 白石浩一様が寄稿したエントリー(https://business.facebook.com/innorules.co.jp/)を転載したものとなります。

初にBRMSの初期段階である人工知能(AI)を利用したエキスパートシステムから時代背景をたどっていきます。

金融サービスとITとの積極的なかかわり方がクローズアップしてきたのは、1990年代にエキスパートシステムが合理化やコストダウンにつながると期待されていたにもかかわらず失敗に終わった2000年頃だと思います。その要因はコンピュータの性能が追い付かなかった事以外に、人間の持っている業務知識やノウハウは複雑に絡み合っており、これらを専門家は無意識に操っていることが多く、システムへ導入するための要素としてのナレッジを抽出・整理することが困難であった為と言われています。そのころ金融業界では金融ビックバンによる規制緩和が進行しており、セブン銀行やソニー銀行、イオン銀行などが次々と設立された時期でもあります。

私自身がIT業界に入った30年以上前も、エキスパートシステムのシステムエンジニア(SE)即ち専門家が持っているナレッジを引き出す役割を持ったSEを目指した人がいました。しかし、期待の割には彼らが活躍する機会は少なかったようです。

当時AI研究の第一線として第五世代コンピュータ・プロジェクトが進めた技術検証の成果は"数理論理に基づく知識表現、管理、利用技術を、並列処理の提供する高い処理能力と組合せることによって、実用的な知識情報処理システムの共通基盤となし得ることを示した。" とあります。しかし一般市場や業務処理への応用がなかった為、広くは受け入れられませんでした。皮肉なことに日本が国を挙げてAI研究に取り組む姿に欧米が危機感をもちアプリケーションとして適用できるAIソフトウェアの開発に力を入れ始めました。(次回へつづく)