SCSK

ケーススタディ:CNH社
設計段階からコスト可視化で、スピード(効率向上)とコスト削減を実現

はじめに

製品開発にスピードが求められる現代では、設計・コスト・調達・製造といった各部門間での行き来を最小化することが、市場投入時間の短縮に非常に重要です。 本ケーススタディでは、CNHインダストリアル社がどのようにaPrioriを活用して開発スピードを加速させたのかをご紹介します。 彼らの取り組みは、開発期間の短縮のみならず、戦略的なコストマネジメントの新しい可能性を見出しています。

CNHインダストリアル社とは?

同社は、CaseやNew Hollandといったブランドを通じ、農業や建設現場を支えるグローバルな機器メーカー及びサービスプロバイダーです。世界180か国に67の製造工場と56の研究センターを持ち、60,000人以上の従業員を擁するグローバル企業です。

CNHインダストリアル社

会社概要

課題:短期間の製品設計サイクルにおける、コスト最適化の実現

CNH社は、設計初期段階で、目標コストに合わせた設計内容を調整できるツールを必要としていました。設計確定前、あるいはテスト段階に入る前にコスト課題を見つけることで、手戻りによる再設計リスクを大幅に減らすことができます。
そのためには、設計変更に柔軟に対応でき、コストや製造可能性に関する具体的な情報をリアルタイムに提供できるものが求められていました。 同社 北米地域の耕作機器部門では、設計初期段階でのコスト管理と迅速な意思決定を可能にするツールとして、aPriori を選定しました。
「耕作機器部隊は時間やリソースが限られており、エンジニアは最初から完璧な設計が求められます」

ソリューション:aPrioriデジタル マニュファクチャリング シミュレーションを活用した新しいコスト管理の導入

aPrioriの導入は、3名の設計エンジニアによる小規模なプロジェクトから始まりました。こaPrioriは、従来のスプレッドシートなどを用いたコスト見積よりはるかに早くコスト情報を得られ、設計初期の意思決定を迅速にすることができます。
「コスト算出は従来手動で行っていたが、非常に時間がかかります。aPrioriを使用するとコスト比較にかかる時間を大幅に短縮できます。」

CNH社のエンジニアは、「aPriori は、経験の浅い設計者に対する設計レビューの有効な手段となっている」と報告しています。具体的なコスト最適化のポイントが可視化され、スキル習得と品質担保が同時に実現できます。従来の設計段階でのコスト管理は、経験則や個人の知見に頼る場面が多く見られました。しかしaPriori の「デジタルファクトリー」は、そうした知識を体系的に蓄積・共有・継承できる仮想トレーニング環境として、新たな世代のエンジニア育成にも役に立っています。

成果:導入から2か月で年間31万ドル相当のコスト削減機会を特定

aPrioriが小規模な設計チームに導入してわずか2か月で、複数部品における大幅なコスト削減機会を特定しました。例えば、シャンクカルチベーターは設計変更で約14万ドル/年、ターンバックル設計における内製コスト構造をaPrioriが可視化し、再設計と外製化を検討したことで、約10万ドルを削減しました。これにより、部品単位での改善が全体コストに直結することが実証できました。 同社はaPriori導入からわずか数か月で、約31万ドルにのぼるコスト削減効果を実現しました。

コスト分析時間の短縮は、市場投入時間短縮の他、コスト削減のための戦略検討時間の増加を促します。設計エンジニアは、迅速なフィードバックを受け取り、設計の代替案として、設計の選択肢、調達手段、内製化・外注判断を検討する時間を十分に確保できます。
「aPriori内で調達先の比較を行うことは非常に簡単です。アメリカまたは中国やインドから調達すべきか?設計案をaPrioriでシミュレーションできるので、これまで時間がなく、実施できなかった数々の「もしも」を検討することができます。」

このプロジェクトは非常に高い成果を収め、aPrioriを導入した2019年以降、CNH社のグローバルでの導入展開を大きく後押しし、活用拡大する機会となりました。
2022年末時点では、世界中で約900名のユーザーがaPrioriを活用しており、これは同社が目指す「世界水準のエンジニアリングビジョン」の実現に向けた重要な基盤となっています。また、aPrioriは異なる拠点間(工場・地域・国)におけるコストモデル統一化を実現し、組織全体の業務効率と意思決定の質向上に寄与しています。

CNH社のハーベスティング部門が、どのようにしてaPrioriを活用し始めたのかについて、aPriori Insights Conferenceにて収録されたプレゼンテーションをご覧ください。

aPrioriの活用は設計部門だけでなく、調達部門においても、aPrioriから得られる製造コスト情報を活用し、購入部品のコスト削減を実現しています。
CNH社では、部品の「適正コスト(Should Cost)」に関する詳細なデータを基に、サプライヤーと建設的な対話をしています。すべてのサプライヤーが、aPrioriで導き出されたコストに合わせられるとは限りませんが、aPrioriによる詳細なコスト情報は、価格の妥当性に基づく交渉を行う強固な基盤となります。結果としてなぜそのサプライヤーのコストが高いのか、またどのようにすればコストを下げられるのかといった、具体的かつ実現可能な改善活動へとつながります。

aPrioriがコストモデル化にどのようにして役立つかはこちらのガイドをご覧ください。

「aPrioriは様々なデータを提供します。設計エンジニアは、設計仕様ごとにコスト構造を可視化でき、コストエンジニアは、どの要因が全体コストに影響しているのかを詳細に把握し、明確に分析することができます。」
CNH社とaPrioriの関係性について、さらに詳細を知りたい方は、aPrioriのLeah Archibald氏と、元設計エンジニアで現在はCNHにてコスト削減リーダーを務めるJegan Dhanapal氏の対談ポッドキャストをご視聴ください。

本記事はaPriori社からの転載記事です。オリジナルのサイトで記事を読む。

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