クリップの耐荷重計算

ADVENTUREClusterは経路解析ソフトIPSとも連成解析が可能です。ケーブルを束ねるクリップは、稼働時にさまざまな方向の荷重を受けることが多いです。また、耐久テストの評価項目でクリップ破損を防ぐため、ケーブル稼働時のクリップの挙動評価を検証する必要があり、このようなニーズは製造業様で多いと言われています。本解析では板材にクリップを挿入する工程を計算しました。さらに、IPS(経路解析ソフト)で計算したクリップにかかる荷重をADVENTUREClusterの境界条件として与え、クリップがどのような変形や応力を発生するか解析しました。ADVENTUREClusterでは、接触が複雑な計算も安定して計算が可能なため、クリップの強度解析も安定して計算が可能です。
解析概要
解析対象 | クリップ(ケーブルマウント) |
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解析項目 | 静解析、接触解析、熱伝導解析 |
メッシュ総数/ 部品点数 | メッシュ数:157,651/節点数:278,317 |
計算時間 | 31分22秒 メモリ: 1.25ギガバイト/20コア |
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連成ソフト | IPS |
従来の課題/解析背景
ハーネス挙動の影響でクリップが破損する可能性があるため、強度を担保する必要がある
解析ニーズ
ハーネス挙動時の加重を加味したクリップの強度評価を解析したい
メリット
挿入挿抜状態をADVENTUREClusterで最後まで計算可能
IPSの引き抜き荷重を接触条件としてADVENTUREClusterで高速に計算可能