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沖縄でクラウドネイティブの熱風!CloudNative Days Summer 2025 参加記 ~デジタル教科書を支える技術セッション編~
こんにちは!技術担当の鳥飼です。2025年5月23日に沖縄で開催されたCloudNative Days Summer 2025に参加してきました。前回のイベントレポートに続き、今回はセッションレポートをお届けします!
前回のイベントレポートはこちら:[https://www.scsk.jp/sp/sysdig/blog/cloudnative_days/cloudnative_days_summer_2025.html]
今回のセッションレポートは、東書システムマネジメント様の「紙とデジタルの融合!デジタル教科書を支えるクラウド技術」についてです。教育現場のDXを支える技術について、詳しく見ていきましょう。
東書システムマネジメント様のご紹介
東書システムマネジメント様は、110年以上の歴史を持つ教科書出版の老舗、東京書籍のグループ会社です。クラウドや最新技術を駆使して、教育業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進されています。
参考:東書システムマネジメント様コーポレートサイト:https://tosho-m.co.jp/
デジタル教科書とは?
デジタル教科書は、紙の教科書の内容をそのままデジタル化した教材です。タブレット端末で利用するため、文字の拡大や背景色の変更など、生徒一人ひとりの特性に合わせたカスタマイズが可能です。
さらに、動画の参照や関連資料へのネットアクセスなど、紙の教科書では実現できなかった多様な学びの体験を提供できます。現在、小中学校では全生徒にタブレット端末が支給されており、デジタル教科書の活用が広がっています。
デジタル教科書と政府の取り組み
デジタル教科書の普及は、政府が推進するGIGAスクール構想とも深く関わっています。GIGAスクール構想は、ICT(情報通信技術)を活用した教育の推進を目指しており、デジタル教科書はその重要な要素の一つです。個別最適化された学びの提供や、教育の質の向上に貢献することが期待されています。
参考:文部科学省 GIGAスクール構想:https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
なぜクラウドなのか?
デジタル教科書は、柔軟性とスケーラビリティが求められます。学校で授業が行われる時間帯にはアクセスが集中しますが、授業のない時間帯にはアクセスがほとんどありません。そのため、東書システムマネジメント様は、クラウド基盤(EKS、ECS、Lambda、CloudFrontなど)を採用されています。 また、クラウド環境でありがちなコストやセキュリティの課題に対しては、定期的な見直し会議を実施し、最適な構成に変更したり、セキュリティ上の問題がないかなどを確認されているそうです。
クラウド環境におけるセキュリティ対策
東書システムマネジメント様は、クラウドセキュリティツールとしてSysdigを利用されています。実際に、運用ルールを無視した操作がリアルタイムで検知された事例もあったそうです。クラウドポスチャマネジメントだけでは気付けない、操作ログの検知が可能なSysdigの強みが活きた事例だと感じました。

まとめ
今回のセッションを通して、デジタル教科書が教育現場にもたらす可能性と、それを支えるクラウド技術の重要性を改めて認識しました。東書システムマネジメント様の取り組みは、まさに教育業界のDXを牽引するものと言えるでしょう。
CloudNative Days Summer 2025では、他にも様々なセッションが開催されました。今後も気になるセッションについてレポートしていきたいと思いますので、ぜひチェックしてください!
担当者紹介

- 担当者名
- 鳥飼
- コメント
- Sysdigを中心にコンテナ、Kubernetes、クラウド領域の業務に従事しています。
- 保有資格
- Certified Kubernetes Administrator