NVIDIA vGPUは、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)における最大の弱点であるグラフィック性能の問題を解決します。高いGPU性能が要求されるCAD、CAE、CGの分野において、PCの保守・管理の工数を低減し、同時に高いセキュリティを保持したままリモートでの操作を可能にするVDI環境を実現します。

VDI使用のメリット

管理者側のメリット

  • 迅速・容易に導入可能

    オフィスのレイアウト変更などに伴うPCの移動が不要

    WSの移動や、各種ケーブルの配線作業が必要ありません。

  • 保守作業が簡単

    保守作業もサーバー側から集中的に行うことができる

    セットアップやパッチの適用、バージョンアップなども一括で可能です。

  • セキュアな環境

    集中化によるセキュアな環境の実現

    デスクトップの集中管理により、セキュリティを集約します。

  • 高セキュリティ

    端末にデータが残らないためセキュリティが高い

    クライアントPCにはデータを残さないためセキュリティが向上します。

ユーザー側のメリット

  • テレワーク・在宅勤務に活用可能

    テレワーク・在宅勤務に活用

    社内はもちろん、自宅やリモートオフィス、出張先など、場所にしばられることなく仕事ができます。

  • 必要に応じてすぐに作業可能

    その場でCADの画面を見ながら打ち合わせができる

    客先にいながらCADの修正や変更作業を行うことができます。

  • 多様なデバイスで利用可能

    多様なデバイスで利用可能

    PCのほか、スマートフォンやタブレットなどからも仮想デスクトップにアクセスできます。

GPU仮想化のメリット

普及著しいオフィス用途向けVDIの場合、デスクトップの描画はCPUが行います。当然、CPUには大きな負荷がかかり、演算性能に影響を及ぼします。GPUを仮想化すればVDIにおいてもGPUがグラフィックスを担うので、CPUへの負荷が減少し、同時にグラフィックス性能が通常のPCやWS同様のストレスのない環境を実現します。

GPU仮想化イメージ

CAD/CAE/CG分野におけるGPUの重要性

VDIにおけるグラフィック性能の問題を解決

CAD/CAE/CGなど高いグラフィックス性能が要求されるアプリケーションでは、NVIDIA Quadroなどの高性能GPUが不可欠です。複雑で高度な命令を順番に処理することに適したCPUに対して、単純な命令を同時に高速で処理するためのGPUでは、用途が決定的に異なります。CPUでもグラフィックスの処理ができることからオフィス用途のVDIでは、GPUの仮想化は強く求められませんが、膨大なグラフィックス処理が必要なCAD/CAE/CGの用途では不可欠です。NVIDIA vGPUソフトウェアとNVIDIA Tesla T4などのGPUにより、VDI環境においても通常のPCやWSと同様の性能が実現します。

NVIDIA vGPUが可能にするGPU仮想化

NVIDIA grid 仮想化スタック

GPUの仮想化を実現するソフトウェアNVIDIA vGPUは、物理GPUを小分けにして、複数の仮想GPUを作り、仮想マシン(VM=Virtual Machine)に割り当てます。サーバー上のVMに仮想GPUが割り当てられることによって、高度なGPU性能が必要とされるアプリケーションに対して、適切なグラフィックス性能を与えます。

ハードウェア構成の例

CPU

HPE ProLiant DL380 Gen10
Intel Xeonプロセッサ・スケーラブル・ファミリー
最大2基のプロセッサ

【CPUの例】Intel Xeon Platinum 9282プロセッサ

  • 77MB Intel Smart Cache キャッシュ
  • 56コア
  • 112スレッド
  • 2.60GHz(ターボブースト時最大3.80GHz)
メモリ最大 1.5GB(RDIMM)または2TB(LRDIMM)
24個のDIMMスロット(DDR4レジスタ付きDIMM)
GPU NVIDIA Tesla T4(最大7基搭載可能)

仮想GPUの割り当て

次を仮想マシンに割り当てることができます。

NVIDIA Tesla T4の場合

1GB/2GB/4GB/8GB/16GB

NVIDIA Tesla V100の場合

1GB/2GB/4GB/8GB/16GB/32GB

NVIDIA QUADRO RTX 8000の場合

1GB/2GB/3GB/4GB/6GB/8GB/12GB/16GB/24GB/48GB

Tesla T4 Tesla V100 QUADRO RTX 8000
1ボード搭載GPU数(GPU世代) 1(Turing) 1(Volta) 1(Turing)
CUDAコア数 2,560
TENSORコア:320
RTコア:40
5,120
TENSORコア:640
4,608
TENSORコア:576
RTコア:72
メモリサイズ 16GB GDDR6 16GB HBM2
32GB HBM2
48GB GDDR6
grid Profiles 1GB / 2GB / 4GB / 8GB / 16GB 1GB / 2GB / 4GB / 8GB / 16GB / 32GB 1GB / 2GB / 3GB / 4GB / 6GB / 8GB / 12GB / 16GB / 24GB / 48GB
フォームファクター物理寸法 PCIe 3.0
Single Slot
PCIe 3.0
Dual Slot
SXM2
PCIe 3.0
Dual Slot
消費電力 70W 250W 295W
冷却 passive passive active
利用シーン オフィス Office - -
グラフィックス CAD / RT CAD CAD / RT / RENDERING
コンピューティング INT4/INT8
半精度/単精度
CAE/AI/DL/HPC
単精度/倍精度
CAE/AI/DL/HPC
単精度
CAE/DL

優れたユーザー密度

物理GPUあたり最大24の仮想デスクトップをサポートします。最大8つの仮想GPUプロファイルによって、ニーズに合わせた柔軟なリソースを提供します。また、TCOの削減にも貢献します。