2024年度クラウドネイティブセキュリティおよび利用状況レポート
eBPF(Extended Berkeley Packet Filter)は、Linuxカーネル内でプログラムを実行することを可能にする強力なテクノロジーです。
eBPFプログラムは、特定のカーネルイベントが発生したときに実行され、ネットワーキング、セキュリティ、トレースなど様々な目的に使用されます。
しかし、eBPFは攻撃者によって悪用される可能性もあります。
例えば、ファイルやプロセスを隠したり、ネットワークトラフィックをリダイレクトしたり、SSL接続の平文をダンプしたりすることができます。
eBPFの攻撃的な利用を防ぐためには、`SYS_bpf`システムコールの使用をrootユーザーに制限したり、監視ツールを使用してシステムコールの乱用を検出したりすることが有効です。
eBPFはカーネル機能を安全に拡張するための強力なツールである一方で、潜在的なセキュリティリスクも伴うため、適切な対策が必要です。