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日本でI-RECの商用発行が開始されて以降、初めて、I-RECの「償却」が実現しました

2024年8月20日、オランダを本拠地とするI-Tracking規格財団の認定プラットフォームオペレーターであるSCSKが運営する、国際的な属性証書I-RECの取引プラットフォームEneTrackを通じて、193MWh分のI-RECが「償却」されました。
これは、2023年1月に日本においてI-RECの商用発行が開始されて以降、初めてI-RECが「償却」された事例です。

I-RECの信頼性

再生可能エネルギー(再エネ)の普及は、脱炭素社会を実現するための鍵となります。その中でも、再エネの属性証明手段として注目されているのがI-RECです。

この度、償却を実施した需要家企業は、再エネの属性証明手段(トラッキング手段)としての信頼性の高さを評価して、I-RECを選択されました。

国際的に信頼性が高い再エネ属性証書であるI-RECは、「償却」という行為をしないと再エネを使用したと報告することができません。

I-RECの償却とは?

I-RECを「償却」すると、そのI-RECを転売したり、別の報告に使用したりすることがシステム的にできなくなります。

再エネ属性の二重使用を防止するこの仕組みは、I-RECの信頼性を支える要素のひとつです。これにより、需要家企業は、再エネの使用を正確に報告することができます。

進行中のI-REC発行プロジェクト

2024年8月時点で、複数の発電プロジェクトにおいてI-REC発行に向けた手続きが進められています。

再エネ発電者は、電力の属性(すなわち「いつ、どこで、どのような方法で、どれくらい」発行されたかという属性)によって販売価格が変わるため、新規に開発する再エネが高く評価される手段としてI-RECに注目し、具体的な発行手続きを進めています。

SCSKの役割と貢献

SCSKはEneTrackを通じて、再エネ発電者の経済価値向上に寄与する「I-REC」の流通を促進しています。
この取り組みにより、日本の再エネ拡大に貢献していきます。
私たちは、再エネの普及とその信頼性の向上に向けて、これからも積極的に取り組んでまいります。

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