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ATPCO

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ATPCO社はRed Hat OpenShift上で稼働しているトラベルデータサービスの監視及び保護に、Sysdig製品を活用しています。
クラウド変革への取り組みの一環として、ATPCO社は、Kubernetes上に構築されたRed Hat OpenShift Container Platformと共にSysdigのクラウドネイティブなプラットフォームを採用しました。
SysdigとRed Hatの両製品で、コンテナの保護、アプリケーションの洞察、詳細なヘルスチェック、リスク管理、パフォーマンスデータの取得といった複雑なタスクを簡素化しています。

ATPCO社について

ATPCO社は航空および旅行業界に対して、運賃やそれに関連したデータを収集、配信を行う企業です。
ATPCO社は業界の最も信頼されるパートナーとして、イノベーションを推進し、分かりやすく効果的なガバナンスを、そしてテクノロジー、業界標準などのエコシステムを包括的に提供しています。

50年以上前に設立され、世界の主要航空会社を株主とするATPCO社は、信頼性の高いデータとシステムを、革新的なテクノロジーと統合して業界をリードし、その全てのチャネルを通じてスマートにコンテンツを提供しています。

ATPCO社は現在、世界430社以上の航空会社と提携しており、業界の中間運賃データを全ての主要な航空運賃計算システムへ提供しています。
ATPCO社は2憶1100万以上のアクティブな運賃情報を自社のデータベースに保有しており、SabreやAmadeusを含め、グローバルな配信システムで航空券の中央予約システム、旅行代理店、航空会社のWebサイト、POSシステムやExpediaやOrbitz、Google Tripsの様なオンラインサイトに対し情報を提供しております。

ATPCO社のIT改革ストーリー

ATPCO社はデータを収集するだけではなく、航空会社と旅行業界に対し、運賃とそれに関連した情報を管理し、利用できる形に変換し、提供しています。
これらの情報は、全世界の航空会社の運賃設定に影響する「データエンジン」として考えられています。

ATPCO社の最優先事項は、これらの航空会社、システムや販売チャネルを次世代に向け主導することです。
ATPCO社は、グローバルな航空券販売に作用するデータを守り、企業としての独自性と信頼された立場を生かし、航空会社の全てのチャネルに向け、近代化されたマネジメントと商品の開発を手助けするためのソリューションを提供することで、業界の縛りをなくし、その価値を高めています。
そのため、ATPCO社はデータを迅速に、かつ効果的に提供する使命を負っています。
その実現に向け、ATPCO社はアプリケーションの継続的な開発と改善のアプローチに注力しています。

改善の試みの一環として、ATPCO社はモノリシックなソフトウェア開発から、k8sやコンテナ技術を活用したクラウドネイティブなマイクロサービスへと開発手法の転換を図っています。
ATPCO社がレッドハット社の「OpenShift Container Platform」へと移行したのは、どう簡素化し、統合しそして移行するかを再考している時期でした。
必要としていたのは、コンテナ環境のライフサイクル全てのステップにおいて、それを内部でも保護することのできるツールでした。

クラウド環境における監視、セキュリティ、トラブルシュートに際しては、その元となるデータソースがもっとも重要だと考えたATPCO社は、アプリケーション開発と運用の両フェーズにおいてデプロイメントが可能であり、セキュリティとパフォーマンスを同時に管理できるSysdigプラットフォームを採用しました。
クラウドネイティブな可視性とセキュリティを提供するプラットフォームであるSysdigの導入により、ATPCO社はクラウド・コンテナ環境そしてアプリケーションに対するエンドtoエンドでの可視性を実現できたのと同時に、セキュリティの問題により早く対処できるようになりました。

セキュリティとモニタリングの必要性

Sysdigの導入により、ATPCO社は多くのメリットを享受しました。 例えば、Sysdigプラットフォームを構成するテクノロジーの一つであるSysdig Monitorは、環境データを収集・充実させることで、ATPCO社のOpenShiftクラスタ上での各アプリケーションの挙動や利用状況をより深く理解できるようになりました。
このように環境の可視性を高めることで、企業はキャパシティ・プランニングと成長戦略に必要な情報を得ることができます。

ATPCO社はまた、脆弱性管理とランタイムセキュリティ保護に、Sysdigプラットフォームのもう一方のテクノロジーであるSysdig Secureを採用しました。 これにより、ATPCO社のセキュリティチームは、開発から本番環境に至るまでのすべてのコンテナ、ホスト、およびオーケストレータのアクティビティ管理を実現し、リアルタイムで対処できるようになり、リスクを軽減することに成功しました。
デプロイ前に、Sysdig SecureはATPCO社のコンテナイメージをスキャンし、脆弱なパッケージ、ライブラリ、および設定を迅速に特定し、セキュリティの観点で脅威がある可能性をチームに警告します。
その結果、よりセキュアな環境と、開発チーム全体で一貫したプロセスを実現しています。
ATPCO社アプリケーションアーキテクトのPraveen Nerellapalli氏は、「コンテナが安全かどうかを気にせずにソフトウェアをリリースできるようになり、代わりにコーディングと顧客への価値提供に専念できるようになりました。」と述べています。

同社はSysdig Secureで、本番環境のOpenShiftクラスタ全体で異常な動作を検知するルールをフル活用し、コンテナ環境を保護しています。
ルールによって検知されたコンテナは、自動で停止または隔離され、迅速にリスクを排除することができるようになりました。
Sysdig Secureの高性能なフォレンジック機能は、セキュリティインシデント発生時にも重要な役割を果たします。
インシデント前後のイベントはすべて記録され、保存されるため、事後のデータ分析を迅速に行い、より良い情報に基づいた意思決定を行うことができます。
ATPCO社のセキュリティ対応チームは、コンテナやその中のアプリケーションに対するセキュリティ脅威を効率的に検出・分析・対応することができます。

最後に、Sysdigプラットフォームで利用できるSysdig Teams機能により、ATPCO社は職務や担当製品グループで社内ユーザーをグループ化し、各チームに必要なリソーススコープを分離してアクセス権の不要を実現しました。
これにより、ATPCO社は異なるチームの使用状況を監視しながら、各チームがそれぞれの機能に最も関連性の高い情報をドリルインできるようになりました。
ホスト、ネームスペース、クラスタ、またはデプロイメントにチーム権限を割り当てることで、必要な人だけが必要な情報を入手できるようにし、インシデントへの対応を容易にし、セキュリティとコンプライアンスの別のレイヤーを追加することができます。

2億1,100万以上の運賃に関する最新の運賃データを航空会社の顧客や旅行サイトに提供

すべての環境にSysdigを導入して可視性とセキュリティを向上させてから、ATPCO社はコンテナとOpenShiftクラスタをより効果的に管理できるようになりました。
Sysdigプラットフォームは、セキュリティ、DevOps、サービス・オーナー間のサイロ化を取り除き、ATPCO社のチームをリアクティブからよりプロアクティブでお互い協力する形へと変化させています。

Sysdigプラットフォームにより、ATPCO社は新世代の製品やサービスを迅速に展開することができ、将来の製品をパイプラインで展開する際にも自信が持てるようになりました。
Sysdig Cloud-Native Visibility and Security Platformを導入してから、ATPCO社は何百万もの運賃変更を1時間以内に処理し続けており、航空会社のパートナーや顧客に期待されるサービスを提供しています。

Sysdigは業界初のクラウドネイティブな可視性とセキュリティのプラットフォームです。

Sysdigはクラウドネイティブな可視性のギャップを埋め、企業がダイナミックでモダンなアーキテクチャに移行する際の洞察力とコントロールを提供します。
Sysdigのクラウドネイティブな可視性とセキュリティプラットフォームを使用することで、DevOps、セキュリティの専門家、そしてサービス・オーナーは、コンテナ化された環境をより深く掘り下げることができるため、リスクを抑えながらクラウドネイティブのメリットをより早く実感することができます。

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