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Google Kubernetes EngineにFalcoを用いたランタイム脅威検知を追加する

Google Kubernetes Engine(GKE)でワークロードを運用する主な利点の一つは、Googleが業界のベストプラクティスに従ってクラスターをデプロイ及び管理することです。しかし、セキュリティをさらに強化するためには、Falcoを用いたランタイム脅威検出の追加が効果的です。

FalcoはCloud Native Computing Foundationが提供するランタイム脅威検知ツールで、システムコールを監視し、不審な活動を検出することで警告を発します。このツールは、GKEクラスター上でコンテナのセキュリティを監視することで、権限の高いコンテナの起動や不正なシェルアクセスなどの活動を検出し、通知します。

GKEにFalcoをインストールする方法として、Google Cloud Marketplaceのクリックして実行するパッケージや、FalcoのHelmチャートを使用する方法があります。ただし、GKEのAutopilotモードではFalcoを使用することはできません。これはFalcoがドライバをインストールするために特権アクセスを必要とするためで、Autopilotでは特権コンテナの実行が許可されていないからです。

また、GKEではContainer-Optimized OS(COS)を使用しており、これはセキュリティが強化されたOSでカーネルモジュールの挿入が制限されていますが、eBPFをサポートしているため、FalcoはeBPFプローブを使用してシステムコールを捕捉します。

このようにFalcoを導入することで、GKEクラスターのセキュリティがさらに強化され、マネージドKubernetesサービスの利点を生かしながら、より高度なセキュリティ監視と対応が可能となります。

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