GPUサーバーやHPCに最適なデータセンターサービス
GPUサーバーやHPCは高性能な反面、高電力消費・高発熱機器としての側面もあり、設置先としてデータセンターの利用は欠かせません。しかし、多くのデータセンターでは…
現代のビジネスでは、デジタル化が急速に進んでおり、企業システムをクラウド上で構成することが当たり前になっています。さらに、複数のクラウドサービスを併用するマルチクラウドや、クラウドと自社で保有するオンプレミス環境を組み合わせたハイブリッドクラウドなど、より複雑なシステム構成が採用されるようになっています。
もし、データセンターの選定を誤ってしまうと、セキュリティリスクの増大、システムダウンによる事業機会の損失、予期せぬコスト増加など、企業にとって深刻な事態を招く可能性があります。
そのため、自社の要件に合致した、信頼性の高いデータセンターを選ぶことが極めて重要です。
それでは、数あるデータセンターの中から、信頼性の高いデータセンターを見極めるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか? データセンターの信頼性を客観的に評価するために、様々な認証・基準が設けられています。主なものとしては、以下のようなものがあります。
上記の認証・基準を見てみると、ISO認証が多いことに気づかれた方もいるのではないでしょうか? ISOとは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称で、国際的に通用する様々な規格を策定している非政府組織です。ISOが策定する規格は、製品やサービス、システム、プロセスなど、品質、環境、セキュリティ、情報セキュリティなど、様々な分野を網羅しています。
ISO規格は、国際的に認められたベストプラクティスを基に作成されているため、ISO認証を取得しているということは、その組織が国際基準を満たした高いレベルの品質や信頼性を提供できることを意味します。そのため、データセンターを選ぶ際には、ISO認証の取得状況を確認することが重要なポイントとなります。
これらの認証・基準は、具体的にどのような内容なのでしょうか、それぞれの詳細を見ていきましょう。
JDCCファシリティスタンダード
日本データセンター協会(Japan Data Center Council)はデータセンター事業者や関連企業によって構成される業界団体です。
日本国内ではデータセンターの標準的なガイドラインとしてJDCCが定義したファシリティスタンダードが広く普及しています。
JDCCファシリティスタンダードではデータセンターの信頼性を確保するため、次項目を詳細に規定しています。
JDCCファシリティスタンダード「ティア」
ISO 27001
PCI DSS
FISC安全対策基準
ISO 20000
ISO 9001
ISO 14001
ISO 22301
JISQ15001(プライバシーマーク)
データセンターの選定資料などで、「準拠」と「適合」という言葉を目にします。これらの違いを正しく理解することが重要です。
定められた法令、規格、基準などを満たしている状態を指します。
データセンター事業者として、守るべきルールを遵守していることを示します。
特定の規格や基準を満たすように、製品やサービスが設計・開発されている状態を指します。
第三者機関による認証を取得している場合、客観的な証明となります。
SCSKが提供するデータセンターサービス netXDCの東西フラッグシップデータセンター(SI3、SH2)は、お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう、各認証を取得または準拠し、高レベルな品質と信頼性を確保しています。
詳細についてはお問い合わせフォームまたは、当社netXDC営業担当者までお問い合わせください。
データセンター選びは、企業の成長を左右する重要な決断です。本コラムで解説した認証・基準、「準拠」と「適合」の違い、そしてJDCCファシリティスタンダードの詳細を理解し、セキュリティ、信頼性、コストパフォーマンスを総合的に評価し、最適なデータセンターを選定しましょう。
各記載およびリンク先は2024年11月現在のものとなります。