郵船トラベルの業務渡航ビジネスを10年支えるWAN環境の帯域制御 -東西データセンターにVDIを分散配置したBCP実現を強力に支援-
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WANとはWide Area Networkの略称で、日本語では一般的に広域通信網と呼ばれる。本社と支店など地理的に離れた拠点間を結ぶネットワークを指し、通常は電気通信事業者が提供する通信回線を利用して構築される。オフィスや学校、自宅など限定的な範囲で構築されるLAN(Local Area Network)と対比して説明されることが多い。
WAN(Wide Area Network:広域通信網)とは、遠く離れた場所や拠点をつなぐネットワークのことです。たとえば、東京と福岡にある拠点をネットワークでつなぎたい場合、直線距離で約800キロも離れた拠点同士を直接つなぐのは現実的ではありません。そのため、近年では広域イーサネットやIP-VPNなど電気通信事業者が提供するWANサービスを利用するのが一般的になっています。WANを構築することで、企業は物理的な距離を問わず、通信やデータの共有が可能になります。
WANと一文字違いでよく似ていることから混同されやすい言葉にLAN(Local Area Network)があります。以下に、WANとLANの3つの違いについてご紹介します。
WANとLANの大きな違いは、そのネットワークの範囲です。前述のとおりWANが遠く離れた拠点間を結ぶネットワークであるのに対し、LANはオフィス内や自宅、学校内といった狭い範囲で構築されます。
IPアドレスとは、ネットワークに接続されたパソコンやサーバを識別する「住所」のようなものです。WANで使用するグローバルIPアドレスでは、どこからアクセスしてきたかわかるように、世界で唯一の番号が割り振られます。それに対し、LANでは特定のネットワーク内でのみ通信できるローカルIPアドレスが使用され、主に社内などに構築されたプライベートなネットワークで利用されています。
LANにはルーター やハブ、スイッチ、アクセスポイントなどの機器が使用されますが、離れた拠点を結ぶWANは、データ送受信を行うDTE(データ端末装置)や信号を通信回線に合った形に変換するDCE(データ回線終端装置)が必要です。
ここでは、電気通信事業者が提供する主なWANサービスについてご紹介します。
イーサネット技術を用いて地理的に離れた拠点を結ぶネットワークを指します。イーサネットとは優先LANに使用されている通信規格の1つであり、広域イーサネットはその技術をWANに応用したものです。高速でさまざまなプロトコルに対応できるのが特徴です。
特定のユーザーのみが利用できるインターネットプロトコルの閉域網で拠点間を接続するネットワークです。インターネットを経由せず、データを暗号化して送受信できるため、セキュリティ面で非常に優れています。
IP-VPNと同様にデータを暗号化し、通信を行うネットワークです。IP-VPNとは異なり、閉域網ではなく、不特定多数のユーザーが共有する公衆回線を利用するためセキュリティ面では劣りますが、コストが低いというメリットがあります。