メタバースで製造業が変わる!NVIDIA Omniverseセミナー
- アフターレポート
- メタバース
- DX
- ../../../article/2022/10/omniverse.html

エッジコンピューティング(Edge Computing)とは、IoTデバイスをはじめとするデータの発生元、あるいはその近くに設置されたサーバで、データ処理を行うコンピューティング技術を指す。従来はクラウドに全てのデータを集約していた一方、エッジコンピューティングによってエッジ側で一部の処理が可能になったことで、リアルタイム性の向上、通信負荷の低減といったメリットがある。
エッジコンピューティング(Edge Computing)とは、スマートフォンなどのIoTデバイスをはじめとするデータの発生元、あるいはその近くに設置されたサーバ(いわゆるエッジ側)で、データ処理を行うコンピューティング技術です。従来はデータセンターやクラウドに置かれた高性能サーバに全てのデータを集約して処理していました。一方エッジコンピューティングでは、データの発生源により近いエッジ側である程度のデータ処理を行ったうえで、必要なデータのみをクラウド側に送ります。そのため、リアルタイムなデータ処理、通信負荷の低減といったメリットをもたらします。
エッジコンピューティングを活用するメリットは大きく4つあります。
データの発生源とデータを処理するクラウドが物理的に離れているクラウドコンピューティングでは、どんなに高速なネットワークで繋いでも遅延時間が生じてしまいます。一方エッジコンピューティングは、エッジ側でそのままデータを処理することで、高いリアルタイム性を実現します。後述する自動運転などではわずかな処理の遅れが重大な事故に繋がる恐れがあるため、リアルタイム性が重視される環境ではエッジコンピューティングが役立ちます。
IoTの活用が進むにつれてエッジ側で発生するデータ量が増えています。従来はそれらを全てクラウドに送信する必要があったため、ネットワーク負荷も大きくなっていました。エッジコンピューティングは必要なデータのみをクラウドに送るため負荷が減り、それに伴って通信コストも削減できます。
エッジコンピューティングは収集したデータをそのまま全てクラウドに送信するのではなく、最小限のデータしか送信しません。そのためネットワーク上にさらされるデータ量が少なくなり、データ漏えいなどのセキュリティリスクを抑えられます。
クラウドコンピューティングであらゆる処理を行っている場合、クラウドがダウンしてしまうとそれに紐づくシステムも使えなくなり、ビジネスに大きな損失を及ぼします。エッジコンピューティングではエッジ側の各々のデバイスが必要なデータを所有しているため、一部が稼働を停止しても、被害を最小限に抑えられます。
エッジコンピューティングの実際の活用事例をいくつかご紹介します。
自動運転 | 自動車にIoTを備えたコネクテッドカーは、周囲のデータをリアルタイムに解析し、安全な自動運転を行う。 |
---|---|
工場のデジタル化 | 製造業などの工場において、工作機械やロボットのデータから故障や異常を事前に予測して対応する。 |
アグリテック | 天候や土壌の水分量をセンサーが検知し、水や肥料を適切な場所・タイミング・量で自動散布する。 |
無人店舗 | 店のカメラやセンサーから買い物客の動きや商品を検知し、そのまま退店するだけで人手を全く介さず買い物が完了する。 |