2023年版!「サイバー攻撃」の概要、手口から対策までをわかりやすく解説
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サイバー攻撃のうち、特に国家における政府機関、国民生活を支える重要インフラ、金融機関、その他社会的に重要な組織等を機能不全に陥らせ活動を停止させる行為を指す。影響の及ぶ範囲は非常に広く、国民生活や社会経済活動に対して深刻な被害をもたらす。サイバー犯罪の中でも最も甚大な被害を引き起こす危険があるもののためテロと呼ばれる。
サイバーテロとは、インターネットやネットワークシステムを利用して行われる犯罪行為のうち、特に国家や巨大企業、社会を支える重要インフラやネットワークを狙うサイバー攻撃を指します。その目的は経済的損害を与えることや、社会システムを混乱させること、あるいは特定の情報を窃取することにあります。
サイバーテロはその規模の大きさから攻撃者の特定が難しいことが多くなっています。また国境を越えて実行されることもあること、その特性から標的型攻撃であることが多いことなどの理由により、複合的なセキュリティ対策を講じる必要があります。
サイバーテロの攻撃の手法は近年、多様化・巧妙化しています。以下に代表的な手法を紹介します。
特定のターゲットに対して攻撃を行います。比較的継続し長期間にわたって行われるものを特にAPT攻撃と呼ぶこともあります。
分散型サービス妨害(DDoS)攻撃は、一つのネットワークやサーバに大量のトラフィックを向けることで、そのサービスを使用不能にします。
ウイルスやワーム、トロイの木馬といった悪意のあるソフトウェアを用い、対象のコンピュータやネットワークを侵害し、情報を盗み出したり、システムを破壊したりします。偽のメールやウェブサイトを使って、ユーザーから機密情報をだまし取る「フィッシング」や、被害者のコンピュータを暗号化し、解除に身代金を要求する「ランサムウェア」なども使われます。
サイバーテロの影響は甚大で、経済的損失だけでなく、生活に必要なインフラ(電力、通信、交通など)の停止や、国家安全保障への脅威ともなります。そのため、サイバーテロに対する防衛策は非常に重要です。
防衛策としては、まず基本的なセキュリティ対策を徹底することが求められます。これには、適切なパスワード管理、セキュリティソフトの導入、システムやソフトウェアの最新化、従業員のセキュリティ教育などが含まれます。
さらに、疑わしいアクティビティを検出・分析するためのセキュリティシステムを導入し、専門のセキュリティチームを設置することも重要です。また、サイバーテロが発生した際の対策として、事前にインシデントレスポンスプランを準備しておくことも必要です。
サイバーテロは、現代社会における深刻な脅威であり、その対策は個人から国家レベルまで求められています。テクノロジーが進化するにつれて、サイバーテロリストの攻撃手法も巧妙化し、高度化しています。そのため、セキュリティ対策を常に最新の状態に保ち、教育と意識の向上に努めることが、サイバーテロに立ち向かうための重要なステップとなります。
(参考)
警視庁:サイバーテロ対策協議会
警察庁:サイバーテロ