Office 365、Windows 10の導入でネットワークが遅延!快適なクラウドサービス利用に適したネットワーク構成を実現する最善の方法とは?
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ポートフォワーディングとは、外部から特定のポート番号宛てに送信されてきた通信を、あらかじめ設定しておいた特定の機器に転送する仕組みや技術。主にルーターから設定でき、リモートワークやウェブサーバーの公開などに利用されている。
ポートフォワーディングとは、特定の通信を指定した機器に届ける「通信の案内役」のような技術です。インターネットから特定のポート番号宛てに届いたパケットを、あらかじめ設定しておいたLAN 側の機器に転送します。「ポート開放」や「ポート転送」とも呼ばれますが、これらは基本的に同じ意味で使われる言葉です。
その背景には、インターネットの住所である「グローバルIPアドレス」の数が限られているという問題があります。この問題を解決するのが「NAT/NAPT」という、ルーターが持つ住所変換の仕組みです。
NATは、プライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換する技術です。例えば、LAN内の192.168.1.10というプライベートIPを、インターネットに接続するために203.0.113.1というグローバルIPに置き換えます。
さらに、NAPTはIPアドレスだけでなくポート番号も使って、複数の端末が同時にインターネットへアクセスできるようにします。仕組みとしては、ローカルネットワーク内の各デバイスに対して異なるポート番号を割り当て、同じグローバルIPアドレスを共有します。
例:
・PC→203.0.113.1:1000
・スマホ→203.0.113.1:2000
ポート番号で区別することで、インターネット上のサーバーは「どの機器に応答すべきか」を判断できます。つまり、1つのグローバルIPでも複数の通信を同時に処理できるのです。
(参考)グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
| グローバルIPアドレス | プライベートIPアドレス | |
|---|---|---|
| 役割 | インターネット上の住所(世界で一つ) | 自宅や社内など限定的な範囲での住所 |
| 例 | 203.0.113.1 | 192.168.1.10 |
| 特徴 | インターネットに直接接続可能 | そのままではインターネットに接続不可 |
ただしNAT/NAPTを実現するルーターは、セキュリティのため、基本的に「内側から外側へ」の通信しか許可せず、「外側から内側へ」の通信はブロックします。ポートフォワーディングは、このルールに特定の例外を作り、必要な通信だけを内側に通すための設定です。
では、実際にポートフォワーディングはどのように通信を案内するのでしょうか。外部のパソコンから自宅のWebサーバーにアクセスする場合を例に見ていきましょう。この例では、ルーターに「外部からの80番ポートへの通信は、内部の192.168.1.10の80番ポートへ転送する」という設定がされているとします。
インターネット上のパソコンが、あなたの家のグローバルIPアドレスの80番ポートにアクセス要求を送ります。この時点では、通信の宛先はルーターです。
要求を受け取ったルーターは、ポートフォワーディングの設定を確認します。そして、「80番ポート宛の通信だ」と判断し、パケットの宛先を内部のWebサーバー(192.168.1.10:80)に書き換えて転送します。
Webサーバーは要求に応答パケットを返します。ルーターはその応答パケットを受け取ると、今度は送信元をWebサーバーのアドレスからルーター自身のグローバルIPアドレスに書き換えます。これにより、外部のパソコンはルーターと直接通信しているように見え、スムーズなやり取りが成立します。
ポートフォワーディングは、様々な場面で活躍します。具体的な利用シーンと、そのメリットを下の表にまとめました。
| 利用シーン | 主な目的 | どう活用しているか | ポート番号例 |
|---|---|---|---|
| Webサーバー公開 | 自宅や社内のWebサイトを外部に公開 | 自外部からのHTTP通信(80番ポート)をWebサーバーに転送 | 80 (HTTP), 443 (HTTPS) |
| リモートデスクトップ | 外出先から自宅PCを操作 | 外部からのRDP通信(3389番ポート)を自宅PCに転送 | 3389 (RDP) |
| ファイルサーバー (NAS) | 外部から自宅のファイルにアクセス | FTPやSMB通信をNASに転送 | 21 (FTP), 445 (SMB) |
| 監視カメラ | 遠隔地から映像を確認 | カメラ専用ポートへの通信をカメラに転送 | 機種により異なる |
このように、ポートフォワーディングを正しく設定することで、ネットワークの可能性は大きく広がります。ただし、外部にポートを公開することはセキュリティリスクも伴うため、安全なパスワードを設定したり、必要なポートだけを開放したりといった対策が重要です。