Web3.0とは

Web3.0とは、ブロックチェーン技術を活用した次世代の分散型インターネットを指す。読み方は「ウェブスリー」。これまでのWebの進化は、一部の巨大企業が情報や利益を独占している状態(「中央集権型」と呼ばれる)をWeb 1.0、Web 2.0と定義している。Web3.0はそれらに続く第三世代にあたり、ユーザーごとにカスタマイズされたより使いやすく安全なインターネットを実現することが期待されている。ただし比較的新しい概念であり、その発展や明確な定義はまだ途上である。

Web3.0とは|概要

Web3.0とは、ブロックチェーン技術や人工知能(AI)を活用した次世代の「分散型」インターネットと言われます。従来のweb1.0、web2.0(後述)と異なり、中央集権型ではなく分散型のアーキテクチャを採用していることが特徴です。Web3.0によってインターネットはさらに洗練され、セキュリティを向上し、個々のユーザーのニーズに合わせて情報を提供する能力を持つことが期待されています。

(参考)ブロックチェーン技術がもたらす将来イメージ

(出典)経済産業省:「Blockchainに関する最近の動向」,p7

また経済産業省ではWeb3.0を以下のように解説しています。

Web3.0とは、『ブロックチェーン上で、暗号資産等のトークンを媒体として「価値の共創・保有・交換」を行う経済』(トークン経済)
世界では、①NFT取引、②分散型金融(DeFi)、③ゲームと金融の融合(GameFi)など、暗号資産やNFT等のトークンを用いた多様なスタートアップが誕生。さらに④メタバースとの掛け合わせも含めた新たなデジタル経済圏の創出に向かっている。(⑤ブロックチェーン等の分散型台帳技術がSociety5.0のサイバー・フィジカル融合社会の基盤に発展するかについては未知数)。

(出典)Web3.0 (METI/経済産業省)

Web3.0を活用する具体的な例としてはメタバースやNFT(Non-Fungible Token)などがあります。

Web3.0の歴史

Web1.0から続くWeb3.0の歴史は以下のようになります。

【図2】Web1.0、Web2.0、Web3.0 の発展(イメージ)

【図2】Web1.0、Web2.0、Web3.0 の発展(イメージ)

(出典)Web3.0 (METI/経済産業省)

【表】Web1.0~3.0までの変遷と違い

名称 形式 特徴
Web1.0 中央集権型
  1. 一方向の発信(コミュニケーションはメールなどに限られる)
  2. ごく一部の人だけが情報発信を行っていた(webサイトの運営など。新聞やテレビとあまり変わらない状況)
Web2.0 中央集権型
  1. 双方向のコミュニケーションが可能になり、個人同士のコミュニケーションが活発になった(SNSの発展)
  2. ユーザーの情報はプラットフォーム企業が所有
  3. 多くの情報がインターネット上に存在するようになり、一部の巨大独占企業に個人情報などが集中。セキュリティリスクが懸念されるようになった
Web3.0 分散型
  1. ブロックチェーン技術の活用
  2. 国家や人種を超えたコミュニケーションを可能にする
  3. よりオープンで透明性が高くなる
  4. より安全で信頼性が高くなる
  5. パーソナライズされたより使いやすいウェブ体験を可能にする
  6. ユーザーの情報はユーザー自身が所有権をもつ

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