SaaSとは

SaaSとは“Software as a Service”の略で、読み方は「サース」または「サーズ」。ソフトウェアをユーザー側ではなく事業者の提供するサーバ側に用意し、インターネット経由でサービスとして提供されるソフトウェアやサービスを指す。

SaaSとは|概要

【表1】IaaS/PaaS/SaaSの違い

IaaS、PaaS、SaaSサービスの違い

SaaS(Software as a Serviceの略:サースまたはサーズと読む)とは、クラウドサーバー上にあるソフトウェアをベンダーが提供し、インターネット等のネットワークを通じてユーザーが利用できるサービス、また提供されるソフトウェアを指します。

SaaSを利用することで、ユーザーは自分でソフトウェアを開発したり、開発環境を用意したりする必要がなく、運用管理も不要です。そのためサーバ構築などにかかる初期投資費用も不要になります。一般的にSaaSを利用するには、SaaS提供事業者(ベンダー)と利用契約を締結し、月額または年額のように定期的に使用料を支払います。利用プランによって、何人使えるか・何をどの機能まで使えるかが決まります。

SaaSのメリット

  • 手軽にソフトウェアを利用でき利便性が高い
  • コストが自社で用意する場合と比較して比較的抑えられ、プランを変更すればコストの増減を管理できる
  • サーバ管理・運用・保守点検などが不要になる
  • サーバに関する情報セキュリティ対策はユーザー側ではなくベンダー側で行うため、サーバ管理者やセキュリティ専門スキルをもつ人材確保が不要になる

以上のように、企業や組織にとって大きなメリットがあります。そのためSaaSを利用する企業は近年、増えているとされます。

SaaSを利用する際の注意点

SaaSを利用する際のデメリット、注意点は以下のとおりです。

  • データがユーザー側でなくサービス提供事業者側に置かれるためセキュリティレベルに十分注意する

SaaSを利用すると、事業者が用意したクラウド上にユーザーのデータが置かれることになります。またデータ等のやり取りは、自社のネットワーク内ではなくインターネットを介して行われることから、サイバー攻撃者の標的にされるリスクがあります。

SaaSのサービスを利用する場合、情報セキュリティ対策がどのレベルで施されているか、確認することが重要です。

参考|ASPとSaaSの違い
ASPは“Application Service Provider”の略で、インターネットを経由してアプリケーション、ソフトウェア、またソフトウェア稼働環境を提供するサービス事業者を指します。SaaSとの定義の明確な違いはなく、ほぼ同義と考えられます。ただし、ベンダーによってはASPとSaaSを明確に分けて提供しているところもあるため、名称だけでなくサービス内容を確認する必要があります。

(参考)総務省:国民のための情報セキュリティサイト

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