OT(Operational Technology)とは
OT(Operational Technology:オペレーショナルテクノロジー)とは、主に社会インフラや産業を支える重要基盤を制御・運用するための技術を指す。
OT(Operational Technology)とは|概要
OT(Operational Technology)とは、私たちの生活において重要な基盤となる社会インフラや製造業で利用されるハードウェアなどを制御し、正しく運用するための技術を指します。例えば、製造業で使われるPLC(Programmable Logic Controller)は代表的なOTの一つです。社会インフラや産業基盤の制御・運用を支えるOTは、多種多様な分野で重要な役割を担っています。
OTとIT、ICT、IoTとの関係
多くのOTは従来、コンピュータやインターネットを使った技術であるIT(information technology:情報技術)とは対照的に、物理的な環境や基盤を制御・運用することに特化した技術、システムを指すものでした。
しかし近年、OTはITおよびICT(情報通信技術)との連携が進んでおり、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)との融合など、今後も更なる進化が期待されています。またIoTの推進においては、従来のようにIT、ICTとOTが個々に高度化するのではなく、それぞれが統合・融合された状態で発展する必要があるとされています。
一方でOTとIT、ICTとの連携により、従来は企業内などだけで使われる「閉じられた物理的環境」であったOTも、ネットワークを通じて外部に開かれた環境となっています。このことからOTもサイバー攻撃の標的となるリスクがあり、社会インフラや産業設備の安定稼働を支えるOTにとってセキュリティ強化が課題となっています。