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テレワーク特集~ ネットワーク製品担当キーマンが語る!
テレワークに必要な設備と製品選択のポイントとは


                                                                    telework01_article.png

今、日本中の大企業から中小企業まで、テレワークへのシフトが急速に進んでいます。SCSKでは、2015年から一貫してテレワークの実践と定着に取り組み、その実体験をもとにお客様へ製品のご提案をさせていただいております。そこで今回は、テレワークを実践するために有効なネットワーク製品の担当者達が、テレワークに必要な要件やネットワーク構築のポイントなどについて、リモートで座談会を行いました。

インタビュー対応者:
営業第一課長 河野 悠人
SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
ITプロダクト&サービス事業本部
ネットワークセキュリティ部
営業第一課長 河野 悠人
販売促進課長 三宅 健太郎
SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
ITプロダクト&サービス事業本部
ネットワークプロダクト部
販売促進課長 三宅 健太郎
第一課長 夏目 祐輔
SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業部門
事業推進グループ 営業推進部
第一課長 夏目 祐輔

この記事のポイント

  1. テレワークの課題となる成果の正しい評価とオペレーションの改革
  2. テレワーク常態化を業務改善のチャンスに
  3. テレワークに必要な設備と製品選択のポイント
  4. 実績が豊富で安定して運用できるヤマハのネットワーク製品
  5. ネットワークベンダーが推奨する安心・安全・高機能なVPNでテレワークを
  6. 統合管理でネットワーク管理の業務負荷を軽減
  7. 通信の負荷を振り分けてテレワークを快適に
  8. 長年テレワークに取り組んできたSCSKならではのソリューションにご期待を!

テレワークの課題となる成果の正しい評価とオペレーションの改革

夏目 テレワークに取り組む企業が急増しています。5月に東京都が発表した調査(※1)によると、都内企業(従業員30名以上)のテレワーク導入率は、3月から4月にかけて約2.6倍に増え、テレワークを実施した社員も平均約5割になったといいます。SCSKは2015年から働き方改革の一環としてテレワークを進めてきました。そうした経験もあり、お客様からテレワーク導入のご相談を受けることも多いと思いますが、実情はどうでしょうか。

三宅 確かに、これからテレワークを導入したいお客様や、すでにテレワークを導入したけれどももっと改善したいというお客様からのご相談が増えました。例えば、今までは限定的にテレワークを認めてきたものの、現在はほぼ全員がフルタイムで利用するようになったケースです。どのようにリモートで仕事を割り振り、異なる家庭環境の中で効率良く業務を遂行してもらえるか、あるいはどのようにその成果を正しく評価していくかが難しいというご意見もありました。

河野 あるお客様は、テレワーク導入にあたり、部署内での業務の棚卸しやフローの見直しなど、オペレーション面の改革が全体に必要だと感じていました。ペーパーレスや印鑑の廃止に加えて、経理や倉庫などの関連部署、取引先の協力も必要になるというものです。

テレワーク常態化を業務改善のチャンスに

河野 とはいえ、テレワークによって業務オペレーションの質や効率を向上されたお客様も少なくありません。実は我々もテレワークが常態化したのを契機に、業務の棚卸しを実施しました。それまで当たり前のように存在していた業務フロー上の非効率な業務を思い切って是正したのです。その結果、想定以上に生産性を高めることが可能になりました。また、業務の棚卸しをしたことで、BPO(業務プロセスのアウトソーシング)を行うグループ会社に業務の一部を委託できたことも大きな変化です。

夏目 テレワークをきっかけに業務の抜本的な改革ができたということですね。

テレワークに必要な設備と製品選択のポイント

夏目 ここで、これからテレワークに取り組むお客様の参考となる情報を整理したいと思います。当社の経験則から、テレワークを始めるためのネットワーク構築について、以下の三つの要素が重要だと考えています。

一つ目は回線の品質担保。テレワークでは、社員が自宅や外出先から社内にアクセスするためにVPN(※2)が必要になりますが、パケットロスや遅延が少なく安定したVPN機器を利用することが肝要になります。

※2 VPN(仮想プライベートネットワーク)
パブリックなインターネット回線で自宅と会社を接続する際に、あたかもプライベートな専用線のように接続できる技術。仮想的に閉ざされたトンネルのような環境で接続するため、不正アクセスによるデータの改ざんや窃取などを防いで安全な通信を実現します。

二つ目はセキュリティの担保。リモートから社内への接続を許可するには様々なセキュリティ機能を備えたUTM(※3)や次世代ファイアウォールが不可欠となります。

※3 UTM(統合脅威管理システム)

複数の異なるセキュリティ機能を1台のハードウェア内に統合し、複合的なセキュリティ対策を施すことによって、ネットワーク脅威管理の一元化と管理・運用の負荷低減を両立した機器

三つ目はそれらの機器を使いこなすための管理システム。専門的な知識がなくても運用でき、忙しい管理者の負担にならない簡易性も重要です。

これらの点を踏まえて、テレワークに適した製品選定のポイントを、それぞれの立場で聞かせてください。

三宅 一つ目の回線品質は、VPNのハードウェアやソフトウェアの選択が非常に重要な鍵となります。お客様の多くはテレワークの必要に迫られ、緊急避難的に既存のルーターでVPN接続をしています。しかし、より本格的なテレワーク環境を実現するため、次のフェーズではルーター性能の強化や、VPNクライアントソフトのライセンス数、対地数(VPNで設定できるトンネルの最大数)を増やすなどの施策が必要となります。

また、ルーターは成熟した技術を使っているので、どの製品も機能は同じと思われがちですが、コンシューマ向けのルーターとネットワークベンダーが提供する企業向けルーターでは大きな差があります。信頼性や機能性の高さはもちろんですが、カタログスペックと実測値は必ずしも一致しないこともあるため、経験豊富なネットワークベンダーと相談しながら自社に必要な製品を選ぶことが重要ですね。

実績が豊富で安定して運用できるヤマハのネットワーク製品

夏目 確かに、テレワークの定着を見越して高品質なVPN機器を選ぶことが重要です。初めてテレワークに取り組まれるお客様におすすめできるソリューションのひとつが、当社が総代理店を務めるヤマハのネットワーク製品ですね。

三宅 その通りです。ヤマハは顧客満足度調査のネットワーク機器部門で一位を獲得(※4)し、実績も豊富で安定して運用できるため、お客様がVPN機器を選定する際にヤマハのルーターを採用するケースが多くなっています。テレワーク環境の構築では、ルーターとIPv6網を使ったインターネットへのアクセス網の構築に加え、VPNクライアントソフトウェア「YMS-VPN8」を組み合わせることもおすすめいたします。当部ではヤマハネットワーク製品の技術情報、製品情報などを公式YouTubeチャンネルで発信していますので、ぜひご覧いただければと思います。

※4 出典:日経NETWORK、2019年11月号

ネットワークベンダーが推奨する安心・安全・高機能なVPNでテレワークを

河野 二つ目のセキュリティに関しては、テレワークを安全に運用していただくために、VPNのセキュリティ強度をより認識していただければと思います。VPNの目的はあくまで通信の暗号化ですから、例えば二要素認証など、より高度な認証技術を組み合わせていくことが重要になります。また、サポートが手薄な販売店から購入すると、導入後の問い合わせ先が限られていたり、有効なサポートが得られなかったりして、結果的に手間とコストがかかることもあります。ネットワークベンダーが提供する信頼性の高い製品を選定することをおすすめします。

夏目 これからテレワークに取り組もうとするお客様に最適な製品があれば教えてください。

河野 フォーティネット社の製品を推奨します。企業規模を問わずに適用できる柔軟性の高いUTMアプライアンスの「FortiGate」をベースに、エンドポイントセキュリティの統合エージェント「FortiClient」や、スマホ向けワンタイムパスワード生成アプリケーション「FortiToken Mobile」も並行して採用いただくことをおすすめします。これらを組み合わせることによって、安心・安全・高機能なVPNを構築し、高度なテレワークを実現できます。

SCSKは、2009年から2019年まで11年連続で「FortiGate」の国内販売実績No.1の一次代理店として、設置・運用に多くのノウハウを蓄積しているので、お客様のニーズに応じてさまざまな構成の提案も可能です。

統合管理でネットワーク管理の業務負荷を軽減

夏目 では三つ目の、機器を使いこなすための管理システムについて、ネットワーク管理者の視点でおすすめのソリューションはありますか?

三宅 ヤマハにはクラウドでネットワークを統合管理できるソリューション「Yamaha Network Organizer」(YNO)があります。ヤマハのネットワーク機器を登録すると、社内やデータセンターに設置したルーター、スイッチ、アクセスポイントの稼働状況のほか、電波の状態まで全てクラウド経由で可視化・管理できるようになります。複数の拠点に設置した機器を現地に出向いて設定変更するなどの煩雑な作業も、「YNO」のWeb管理画面上で簡単に行えるため、ネットワーク管理者の負担を大きく軽減します。

河野 セキュリティ担当からは、SCSK独自の簡易SOC(Security Operation Center)サービスである、「RiskAdvisor」をおすすめします。これは社内にセキュリティのスペシャリストがいなくてもSOC機能を持つことができるアウトソーシングサービスです。どのような通信が発生し、どのような対策をとるべきなのかを定期レポートで報告します。

通信の負荷を振り分けてテレワークを快適に

夏目 ここまで、テレワークに取り組むお客様にむけてネットワークを構築する際の注意点やSCSKが推奨する製品をご紹介してきました。今後そうしたお客様のテレワーク環境をより快適にするために必要なポイントとは何でしょうか?

三宅 提案したいキーワードは“ブレイクアウト”、つまりトラフィックの分離です。VPN機器やVPNクライアントソフトウェアによっては、リモートからの通信をローカル(社内ネットワーク)にアクセスする側と、直接インターネットにアクセスできる側に振り分けられる機能が備わっていることが多いので、それをぜひ活用していただきたいですね。ローカル側は社内の業務システムやファイルサーバーなどにアクセスする重要な通信に限定した方がいいでしょう。一方のインターネット側は、Web会議、ソフトウェアのアップデート、動画視聴などトラフィック量の多い通信に利用し、ローカル側の通信負荷を逼迫させないようにすることが大切です。

河野 最近ではMicrosoft 365のようなクラウドサービスの活用も増えています。社員の大半がテレワークをするようになると膨大な通信が発生するため、負荷を効率良く捌く仕組みを念頭にネットワーク構築することがポイントです。

ただし、せっかくVPNを利用していても、個人的な判断でむやみにインターネットに出る通信を増やしてしまうとセキュリティ上のリスクが高まります。双方のバランスを取りながらセキュリティをいかに担保していくかが重要です。どのように通信の性質を見極め、またどのように負荷を軽減するのかについては、ネットワークやお客様の業務に関する豊富な経験が必要になるため、知見のあるネットワークベンダーにご相談いただくことをおすすめします。

長年テレワークに取り組んできたSCSKならではのソリューションにご期待を!

夏目 さて、今回はテレワーク急増に伴う課題や、テレワークの高度化に役立つソリューションをご紹介いたしました。5年前から在宅勤務の可能性を探ってきたSCSKとしては、今後もテレワーク導入を成功に導くさまざまなソリューションやノウハウをお伝えしていきたいと考えております。ご期待ください。

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