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第3回 IPS Cable Simulation ユーザーカンファレンス アフターレポート
-ユーザー事例講演や最新トピックを紹介-

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SCSKは、2018年10月に「第3回 IPS Cable Simulation ユーザーカンファレンス2018 in JAPAN 」を東京で開催いたしました。
ワイヤーハーネス等の解析ソフトウェア「IPS Cable Simulation」を活用されているユーザー様による国内の先進的な活用事例をはじめ、開発元であるドイツfleXstructures GmbHによる最新トピックスの紹介、ヨーロッパ最大かつ最先端の応用技術研究機関でありIPS Cable Simulationの開発パートナーでもあるドイツのフラウンホーファー研究機構(Fraunhofer)キーパーソンの講演などが行われました。

この記事のポイント

『Digital Environmental Data for Vehicle Engineering』キーノートスピーチ
コベルコ建機様『IPSの導入経緯とコベルコ建機でのホース配索精度向上活動』ユーザー様事例①
川崎重工業様『二輪車の開発におけるIPSの適用』ユーザー様事例②
IPS Cable Simulation VRライブデモと活用Tipsのご紹介
IPS Cable Simulation セールス&テクニカルトピックス

IPS Cable Simulationとは

ワイヤーハーネス、チューブ、ホースに代表される「柔らかい部品」の「柔らかい表現」を物性値にもとづいてリアルタイムにシミュレーションする解析ソフトウェアです。従来のデジタル・モックアップでは検証が難しかったデジタル検証を可能とし、最適な長さ、取り廻しのしやすさを、干渉を見ながら確認できます。また、曲げモーメント・ねじれモーメントなどの多彩な解析機能でリアルタイムに可視化します。

講演レポート

開会に先立ち、SCSK プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部長 樋口から、開会のご挨拶とともに本カンファレンスの主旨のご説明や、関係各社様への御礼を申し上げました。

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『Digital Environmental Data for Vehicle Engineering』キーノートスピーチ

フラウンホーファー研究機構 技術・経済数学研究所 耐久性動力学部門長 クラウス・ドレスラー博士より、キーノートスピーチが行われました。
自動車の耐久性、エネルギー効率などは、車両の性能と自動車が走行する外部環境が相互に関係しています。例えば、100万台の車を出荷すれば、100万通り以上の使い方を想定する必要があります。フラウンホーファーでは、同研究所のプロダクトであるVMC®、U·Simなどを使い、地形情報や道路情報などの環境モデル、車両モデル、ドライバーモデルを組み合わせ、より高度なシミュレーションを実現する取り組みを行っています。本講演では、車両の信頼性、燃費、先進運転支援システム(ADAS)のための車両製品検証プロセスに適用する方法について、デモを交えてご紹介いただきました。

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コベルコ建機様『IPSの導入経緯とコベルコ建機でのホース配索精度向上活動』ユーザー様事例①

コベルコ建機株式会社 グローバルエンジニアリングセンター 岡田様、秋嶋様より、IPS Cable Simulationの活用事例をご紹介いただきました。
コベルコ建機様は、油圧ショベルをはじめとした建設機械や運搬機械の製造、販売ならびにサービスを行う企業です。油圧ショベルのホース設計において、ホースの数が多く設計変更の影響度が大きいこと、モデリングに技量が必要で対応できる要員が限られていること、実機テストに時間がかかることが課題となっており、これらの課題を解決するためにIPSを導入いただきました。
導入前に他製品と比較検討しましたが、IPSのデータ管理のしやすさ、リアルタイムシミュレーションの速度、SCSKのサポートのレスポンスの速さが導入の決め手となったとのことです。IPS導入の結果、モデリングの作成時間が最大75%削減、3Dデータでの検証精度の向上など、効果が見られ、今後はIPSの活用範囲を広げることも検討しているとのことです。

川崎重工業様『二輪車の開発におけるIPSの適用』ユーザー様事例②

川崎重工業株式会社 モーターサイクル&エンジンカンパニー 企画本部 オペレーション企画統括室 田中様より、IPSの活用事例をご紹介いただきました。
川崎重工業様は、輸送システム、エネルギー環境、産業機器の3分野を軸に社会のさまざまな課題に対し、ソリューションの提供を行う企業です。
川崎重工業様では、ハーネス・ホース・ケーブル類に起因する二輪車の車体不具合が増加しており、それらの不具合は、設計者の経験と勘に依存する部分が多いこと、3Dデータと実車のレイアウト差異があること、車体の挙動に伴うケーブル類の変形量や応力の予測が困難であることが関係していました。
実車での不具合やケーブル類の変形などをIPSで再現可能か検証され、設計品質および開発効率の向上のためにIPSを導入いただきました。今後は、適用車種の拡大も検討しているとのことです。

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IPS Cable Simulation VRライブデモと活用Tipsのご紹介

SCSK株式会社 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部 長谷川より、最新トピックスや良くご質問をいただくケースをもとに、IPS活用のコツについてご紹介いたしました。

「IPS VRライブデモ」では、HTC VIVEを使い、IPSデータをVR空間内で検証するデモンストレーションが行われました。
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IPS Cable Simulation セールス&テクニカルトピックス

fleXstructures社 エンジニア トーマス・テゲン様より、今後リリースを予定している新製品に関してデモンストレーションを交えてご紹介いただきました。

•Durability and Dynamics
ハーネス/ホースの耐久性や振動をシミュレーションする機能

•Flexible Surface Technology
コルゲート(ジャバラ形状)、ホース座屈、フラットケーブルに適用できるリアルタイムシェルソルバー

•MeSOMICS
画像処理技術を取り入れた剛性パラメーターを測定する専用機器

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本カンファレンスの終了に際し、SCSK プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部 第三課長 和田より閉会のご挨拶を申し上げました。

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講演終了後の懇親会では、多くのユーザー様にご参加いただき、講演者やユーザー様同士の交流が行われました。

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当日は大変多くのユーザー様にお集まりいただきました。誠にありがとうございました。

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