DataSpiderの中で出力されるログの種類と、各ログの設定方法をご紹介します。
ログとは、システムの起動や停止、エラーや障害の発生等の、あらゆる処理や操作、イベントなどの履歴を記録したデータのことです。記録される内容や目的に応じて様々な種類があります。
DataSpider Serverでは8種類、DataSpider Studioでは3種類のログがあります。
DataSpider Serverで出力されるログを紹介します。
◎説明
DataSpider Serverのログです。カーネルや各マネージャのログが出力されます。スクリプト実行時の内容はサーバログには出力されません。
◎出力される内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/server.log
◎説明
DataSpiderServerプロセスの標準エラー出力をリダイレクトします。ほとんどのログはサーバログやXMLログに出力されますが、重要な問題が発生してログ出力ができなかったときなどには、標準エラー出力にメッセージが出力される場合があります。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/server.error.log
◎説明
スクリプトの開始/終了時間や成功/失敗など、スクリプト実行のサマリーが出力されます。スクリプト実行の開始時およびスクリプト実行終了時に、それぞれ1行ずつログ出力されます。
◎出力内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/<日付ディレクトリ(yyyyMMdd)>/exec.log
※dslog.propertiesの設定によって、${dataspider.home}/server/logs下(固定)にも出力することができます。運用監視ツールでスクリプトの終了状態を監視したときなどに使用できます。
◎説明
スクリプト実行時のコンポーネントのログが出力されます。XMLログは1つのスクリプトにつき1つのファイルに出力されます。XMLログファイルはスクリプト実行時に作成され、ファイル名は、実行スクリプトの実行IDです。
◎出力内容
実行ツール(デザイナやトリガー、ScriptRunnerなど)で指定したログレベルに依存します。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/<日付ディレクトリ(yyyyMMdd)>/execution/<実行ID>.xml
※ダンプファイル
処理でエラーが発生した際には、スクリプトの実行IDと同一名のディレクトリ下にダンプファイル(dump.xml)が出力される場合があります。
◎説明
外部アプリケーション起動処理に関するログです。
起動時間や起動コマンドなどの情報が出力されます。
◎出力内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/<日付ディレクトリ(yyyyMMdd)>/launch.log
◎説明
外部アプリケーション起動処理で起動した外部アプリケーションの標準出力、標準エラー出力が出力されます。
スクリプトの実行IDも出力されます。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/<日付ディレクトリ(yyyyMMdd)>/launch_process.log
◎説明
Server CLI Consoleのログです。コマンド履歴などの情報が出力されます。
◎出力内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/cli.log
◎説明
クライアントからDataSpiderServerにアクセスした処理のログが出力されます。以下のような処理の実行時に出力されます。
◎出力内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/server/logs/access.log
DataSpider Studioで出力されるログを紹介します。
◎説明
DataSpider Studioのログです。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/client/logs/studio.log
◎説明
Client CLI Consoleのログです。コマンド履歴などの情報が出力されます。
◎出力内容
◎ファイルパス
${dataspider.home}/client/logs/cli.log
◎説明(Studio標準出力)
DataSpider Studioプロセスの標準出力をリダイレクトしています。Studio標準出力に出力される内容はStudioログにも出力されます。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/client/logs/client.log
◎説明(Studio標準エラー出力)
DataSpider Studioプロセスの標準エラー出力をリダイレクトしています。重要な問題が発生したとき以外は情報が出力されることはありません。
◎ファイルパス
${dataspider.home}/client/logs/client.error.log
DataSpider ServerとDataSpider Studioの各ログの設定は、プロパティファイルにて行います。
プロパティファイルとは、サーバアプリケーション及びクライアントアプリケーションの各種設定を変更することができる設定ファイルです。
DataSpider Serverのログ設定プロパティファイル
格納場所:$DATASPIDER_HOME/server/conf/dslog.properties
DataSpider Studioのログ設定プロパティファイル
格納場所:$DATASPIDER_HOME/client/conf/dslog.properties
DataSpider Serverのログ設定方法
■サーバログ、サーバ標準エラー出力、XMLログ、Launchログ、Launchプロセスログ、Server CLI Consoleログの設定項目
キー | 項目説明 | 対象ログ |
---|---|---|
dslog |
対象ログのログレベルの設定を行います。 ${NOTICE}:システムとして重要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。 ${INFO}:運用時に必要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。 ${FINFO}(デフォルト):運用時/開発時に必要な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。 ${FINEST}:開発時により詳細な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。 ${DEBUG}:開発/障害発生時に非常に詳細なトレースのログ出力を行いたい場合に使用します。 |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
dslog.file.size | 対象ログのローテーションサイズを数値で指定します。 |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
dslog.file.backup | 対象ログのローテーションの数を数値で指定します。 |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
dslog.dir |
対象ログの出力先を絶対パスで指定します。 設定例:dslog.dir=d:/dslog/logs |
・サーバログ ・XMLログ ・Launchログ ・Launchプロセスログ ・Server CLI Consoleログ ・アクセスログ |
■実行ログの設定項目
キー | 項目説明 | 対象ログ |
---|---|---|
execlog |
対象ログのログ出力に関する設定を行います。 ${EXECLOG_OFF}(デフォルト):ログの出力をOFFにします。 ${EXECLOG_ALL}:スクリプトの実行開始時/正常終了時/異常終了時のログが出力されます。 ${EXECLOG_RESULT}:スクリプトの正常終了時/異常終了時のログが出力されます。 ${EXECLOG_ERROR}:スクリプトの異常終了時のログが出力されます。 |
・実行ログ |
execlog.file.size | 対象ログのローテーションサイズを数値で指定します。 | |
execlog.file.backup | 対象ログのローテーションの数を数値で指定します。 |
DataSpider Studioのログ設定方法
■設定項目
キー | 項目説明 | 対象ログ |
---|---|---|
dslog |
対象ログのログレベルの設定を行います。 ${NOTICE}:システムとして重要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。 ${INFO}:運用時に必要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。 ${FINFO}(デフォルト):運用時/開発時に必要な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。 ${FINEST}:開発時により詳細な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。 ${DEBUG}:開発/障害発生時に非常に詳細なトレースのログ出力を行いたい場合に使用します。 |
・Studioログ ・Client CLI Consoleログ |
dslog.file.size | 対象ログのローテーションサイズを数値で指定します。 |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
dslog.file.backup | 対象ログのローテーションの数を数値で指定します。 |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
dslog.dir |
対象ログの出力先を絶対パスで指定します。 設定例: dslog.dir=d:/dslog/logs |
・サーバログ ・Server CLI Consoleログ |
◎説明
スクリプト中にログを出力するアイコン (ログ出力処理)を配置することができます。
◎出力種類
Syslog
遠隔のSyslogデーモンにログを出力します。
NTイベントログ
NTイベントログにログを出力します。DataSpiderServerが稼動している環境がWindows 32bitの場合に利用可能です。
ローテーションファイル
指定したファイルにログを出力します。
指定ファイルサイズに達した場合に、ローテーションされます。
ローテーションファイル数も指定可能です。
スケジュールファイル
指定したファイルにログを出力します。
指定スケジュールに合わせて、ローテーションされます。
スケジュールは[毎日]、[毎週]、[毎月]の3つが指定可能です。
◎出力設定
ログの出力先は「アプリケーションログ出力先設定」にて設定することができます。またログの内容は「ログ出力処理」アイコンのプロパティ設定より設定できます。
◎説明
DataSpider Servistaのログファイルに出力される情報の基準を定義するための設定です。ログレベルが設定できるログファイルは、以下の3種類です。
◎種類
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