Red Hat JBoss Web Server

アプリケーションサーバ

企業向けに開発されたWebサーバ

JBoss Web Serverは、企業向けに開発されたTomcatを基にしたWebサーバです。このサーバは、Red HatによってカスタマイズされたTomcatと、Tomcat使用時に最適な3つのモジュールから構成されています。サブスクリプションを購入すれば、Red Hatからの専門的なサポートを受けることができます。JBoss Web Serverは、企業のシステムでTomcatを使用する際に遭遇する一般的な問題を解決し、安定した運用をサポートします。

Red Hat JBoss Web Server

Apache HTTP
Server
　

mod_jk
　

Apache Tomcat
　

Red Hat JBoss Web Serverを選ぶメリット

安定バージョンの選定

Tomcatには多数のバージョンが存在し、適切な選択が難しい場合があります。しかし、JBoss Web ServerではRed Hatが選定し、品質保証（QA）プロセスを経て検証されたバージョンを使用することができます。

バグに対する対応時間/工数

Tomcatを利用する際にはバグの発見と対処を自分たちで行う必要があります。一方でJBoss Web Serverでは、ミドルウェアの専門家によるバグ対応が行われ、未知のバグにもRed Hatが対応し、関連機能への影響も調査されます。

セキュリティ対応

Tomcatではセキュリティの脆弱性が比較的頻繁に報告され、ユーザーが自ら気づき対応する必要があります。対して、Red HatはJBoss Web Serverを利用するユーザーに対してセキュリティ問題を積極的に通知します。

洗練された機能のみ利用可能

Tomcatには企業レベルでは利用しづらい機能も存在しますが、Red HatはJBoss Web Serverとして企業で使用可能な機能のみを提供します。

モジュールの組み合わせ

Apache HTTPサーバをWebサーバとして使用する場合、選択可能な多数のTomcat向けコネクタから安定したものを判断する必要があります。JBoss Web ServerではApache HTTPサーバとmod_jkを組み合わせて提供し、Red Hatが検証した最適な組み合わせが利用できます。

運用管理性

単一インスタンスのTomcatでは多くのインスタンスの一括管理が難しく、基本的な管理機能が不足しています。JBoss Web Serverでは、これらの運用管理に関する課題が解決されています。

Red Hat Enterprise Linuxに含まれるApache/Tomcatとの違い

Red Hat JBoss Web Serverは、Red Hat Enterprise Linuxに含まれるApache/Tomcatのソリューションとは異なり、企業向けWebサーバとしての製品サポートがRed Hat社により提供されています。そのため、開発／運用時のトラブルシューティング支援からJDK/OpenJDKとの組み合わせのサポート、最新コンポーネントの利用がいつでも可能になります。また、企業内に多くのWebサーバをお持ちの場合の統合管理ソリューションも提供されています。

比較項目	Red Hat JBoss Web Server	Red Hat Enterprise LinuxにバンドルのApache/Tomcat
製品サポート（導入と設定、バグ対応）	●	●
開発から運用までの技術支援、アドバイス	●	✕
JDKとの組み合わせのサポート	●	✕
RHEL/OpenJDKとの完全なサポート	●	✕
最新コンポーネントの認定	●	✕
Webサーバ管理ソリューション	●	✕

クラウドネイティブなアプリケーション構築をご検討の方は
Red Hat Runtimes/Application Foundationsがおすすめ

Red Hat JBoss Web Serverは、Red Hat RuntimesおよびRed Hat Application Foundationsに同梱されております。クラウドネイティブなアプリケーション構築をご検討されているお客様はご要件により、Red Hat Runtimes/Application Foundationsの採用をおすすめいたします。