SASEの構成要素を解説③
「SWG(Secure Web Gateway)」
このコラムでは、「SWGとは何か?」と「SWGの主な 機能」、「SWG導入がもたらすメリット」をご紹介していきます。
目次
SWGとは?
SWGとは、「Secure Web Gateway」の略称で、企業ネットワークをインターネット上の脅威から守るためのセキュリティソリューションです。
インターネットトラフィックをリアルタイムで検査し、悪意のあるコンテンツやウェブサイトからユーザーを保護する役割を果たします。SWGは、URLフィルタリング、アンチウィルス機能等のセキュリティ機能を提供します。これにより、組織はコンプライアンス要件を満たしながら、従業員が安全にインターネットを使用できるようになります。
SWGの主な機能を解説
SWGの主な機能を3つご紹介します。
①URLフィルタリング
URLフィルタリング機能は、ユーザーがアクセスするウェブサイトのURLをチェックし、企業のポリシーに基づいて許可またはブロックするセキュリティ機能です。この機能は、ネットワーク上でのインターネットの利用をコントロールし、セキュリティを強化するために重要な役割を果たします。
②アンチウィルス
アンチウィルス機能は、ウェブトラフィックをスキャンしてマルウェアやウィルスからネットワークを保護するためのセキュリティメカニズムです。この機能は、ユーザーがインターネットを通じて受け取るファイルやデータをリアルタイムで解析し、悪意のあるコードやプログラムが検出された場合にそれらを隔離または削除することで、セキュリティインシデントの発生を防ぎます。
これによって設定変更を効率的に実施できます。
③SSL検査
SSL検査(SSLインスペクションまたはSSL/TLSデコードとも呼ばれる)機能は、SSL(Secure Sockets Layer)またはTLS(Transport Layer Security)で暗号化されたトラフィックを解読し、分析するためのセキュリティ機能です。この機能により、SWGはHTTPSを含む暗号化された通信の中身を見て、マルウェアやデータ漏洩などのセキュリティ脅威を検出することができます。
SWG導入がもたらすメリット
SWG(Secure Web Gateway)を導入することにより、企業や組織は多くのメリットを享受することができます。以下は、SWG導入の主なメリットです。
①セキュリティの向上
マルウェア対策: ウェブトラフィックをリアルタイムでスキャンし、マルウェアやウィルスの侵入を阻止します。
フィッシングサイトのブロック: ユーザーが悪意のあるウェブサイトやフィッシングサイトにアクセスすることを防ぎます。
データ漏洩防止: 機密情報がインターネットを介して不正に外部に送信されるのを防ぐ機能を提供します。
②コンプライアンスの強化
法規制への対応: 規制遵守を支援し、業界の標準や法律に準拠したウェブアクセスポリシーを実施します。
ポリシーの一貫性: 組織全体で一貫したセキュリティポリシーを適用し、ユーザーの活動を管理します。
③ユーザー行動の管理と監視
法規制への対応: 規制遵守を支援し、業界の標準や法律に準拠したウェブアクセスポリシーを実施します。
ポリシーの一貫性: 組織全体で一貫したセキュリティポリシーを適用し、ユーザーの活動を管理します。
④生産性の向上
不適切なウェブ利用の抑制: 社員が業務に関係のないウェブサイトへのアクセスを制限することにより、生産性を高めることができます。
帯域幅の最適化: 帯域幅を圧迫する不要なトラフィックを防ぎ、重要な業務用アプリケーションにリソースを集中させます。
⑤ITインフラの保護
ネットワークパフォーマンス: セキュリティ上の脅威によるネットワーク障害を阻止し、システムの安定性を維持します。
災害対策: セキュリティインシデントに迅速に対応し、事業継続性を確保します。
⑥柔軟なポリシー適用
ユーザーやグループベースのポリシー: 異なるユーザーや部門に適したカスタマイズされたアクセスポリシーを適用できます。
迅速なポリシー変更: 環境の変化に応じて迅速にポリシーを更新し、新たな脅威に対応します。
図1. SWG イメージ
まとめ
上述の通り、「SWG」はクラウドサービスの普及に伴い導入を検討する企業が増えています。
SWGのソリューションによってはここで紹介した機能が実装されていない製品もございますので自社に合ったソリューション選びが重要です。
SCSKグループでは、SWGを含むSASEソリューションを複数取り扱っており、お客様に最適なソリューションをご提案しています。導入のご検討やご興味がございましたら、ぜひ下記のリンクから、各ソリューションの詳細をご確認ください!