コラム/技術的な情報

用語解説「パケットロス」

 パケットとは、通信の内容を小分けに分割したもののことです。英語でパケットは小包の意味です。このパケットによるデータ送信を行うことにより、ネットワークを一人が専有することなく複数人の通信が可能になります。小分けにされたデータには順番が割り振られ、データの通信先で正常な順番でデータのやり取りができるようになります。このパケットが正常に通信先に到着せず、消えてしまうことをパケットロスといいます。
 この要因としては、ネットワークが混雑していることや、ネットワークが処理できるパケットの容量を上回ってパケットの通信が行われていること、通信自体の問題が考えられます。

ネットワーク混雑について

 同じネットワーク内にて、複数のユーザーが通信を行う、また動画などの容量が大きいデータの通信を行うとネットワークが混雑する状況になります(輻輳)。こうなると、ネットワーク機器の負荷も高まるため、パケットロスの原因となってきます。

ネットワークが処理できるパケットの容量を上回って通信が行われていることについて

 パケットはネットワーク機器であるルーター、スイッチなどを通って流れていきます。ネットワーク機器の方では、さまざまなデータのパケットを順番に処理していくことになりますが、その順番待ちとなるパケットには各機器で上限があり、その上限を超えてパケットが順番待ちをしてしまうとパケットロスとなることがあります。

通信自体の問題について

 ネットワーク機器に異常が発生している場合です。この場合、パケットが流れる先の機器が対応できないことになるため、パケットロスになってしまいます。

 パケットロスについては、発生してしまうと問題です。例えばデータを5つのパケットに分けて通信がされたと考えます。その4番目でパケットロスが発生した場合はパケットロスした4番目を無視して5番目のパケットが受信されることはないため、4番目のパケットを再度受信するために待機します。
 このことから、ユーザーにとっては全体の通信の時間が長くなってしまう、通信が正常に届かずに途切れる、といった問題が発生することが考えられます。企業のネットワークで発生してしまうと影響が大きいものとなります。

 パケットロスを回避、解消するためにはパケットの状態を可視化して記録分析する事が必要となります。これには専用のツールを利用することが多く、NetScoutもその一つです。

詳細はこちらのページをご覧ください。
NetScout nGenius

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