コラム/技術的な情報

ネットワーク監視が不十分な組織のリスクとは(3)

把握していない障害による業務効率・生産効率の低下

 前回はネットワーク監視が不十分なことで起こる「把握していない機会損失」についてお伝えいたしました。
 昨今、リモートワークの積極的な導入によって働き方が変化したことで、業務効率・生産効率を課題として挙げる経営層も多いのではないでしょうか。
 ネットワークの性能監視は、そうした課題の解決策としても注目が集まっており、今回はその理由に焦点を当ててお伝えできればと思います。

「業務効率の低下」 原因はネットワークにあり?

 業務効率・生産効率についての問題は、リモートワーク環境下での非対面によるコミュニケーション不足という側面にスポットを当てて議論されることが多いように感じますが、一方でネットワークやアプリケーションの問題に起因している可能性も排除できません。
 例えば、リモートワークを経験した多くの方が体験している事象として、Web会議中に音声が途切れたり、映像が遅延するといった問題、あるいは日々の業務で使用する特定のアプリケーションの起動に毎回数分、待機時間を要しており、無駄な時間を費やすといったケースも少なくありません。

些細な障害でも累計損失は多大

 ある企業では週に数回、数十秒~数分、上記で触れたようなネットワークやアプリケーションの問題が発生しており、ユーザーはその都度、業務が中断されていました。当時、同ネットワークを使用していたユーザーは数千人、皆が同じような障害に遭遇していたかはわかりませんが、これが例えば1か月間継続されていたと考えると累計の損失は多大、ユーザーのストレスや所属する企業へ対する信頼にも影響していたのではないかと推測されます。

障害発生の把握なくして原因特定なし

 このような障害は単純に見えますが、根幹には実にさまざまな原因が潜んでおり、まずはその原因を特定しなければ対策は打てません。また、原因の特定以前に運用側でこれらの問題を的確に把握する必要があるのは言うまでもありません。
 上記で紹介した企業を例にとると、ユーザーの多くは日々、障害による問題で業務に影響を受けていたにもかかわらず、数十秒、いつものことだと割り切って考えていたり、テレワーク時の自宅環境に起因すると思っていたことにより、社内情シス部門への連絡は行なわず、自然に直るのを待って、言わば「我慢、我慢」で使用を続けている状況でした。こうした理由から、社内情シス部門のネットワーク運用担当者もこのような事実をすぐに把握することができませんでした。
 障害発生をリアルタイムに把握できず、遅れて把握した場合、原因特定のプロセスは複雑化し、障害復旧までの時間も長期化することが一般的です。いかに早く障害発生を把握、または予兆を検知し、最短で原因を特定することが重要となります。

ネットワークの監視で「ユーザー体感」を把握

 近年、「ユーザー体感」を運用側が把握し、すぐに調査可能な状態にしておくことは、業務効率・生産効率向上の視点からも非常に有効な手法と考えられています。
 従来のネットワーク構成ではネットワーク機器の死活やトラフィックの流量までは監視できても、この「ユーザー体感」を運用側で把握できないという課題も多く、こうした部分の改善も含め、ネットワーク監視の見直しに着手する企業は業種を問わず増加しています。
 日常のWEB会議中に音声が途切れて「我慢、我慢、仕方がない」と片付けられるのは遠い昔の話ではないでしょうか。

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