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ASTERIA Warp便利機能①:5つのトリガーによるデータ連携術

投稿日
2025.03.27
カテゴリー
便利機能・運用テクニック

ASTERIA Warpはノーコードでデータ連携を実現できるEAIツールですが、柔軟な開発・運用ができるよう様々な便利機能が搭載されています。
今回はそんな機能の1つ、ASTERIA Warp処理フローの起動方法【トリガー】についてご紹介させていただきます。

ASTERIA Warpの5つのトリガー

データ連携処理の中には、毎日一定時刻に実行させたい処理もあれば、前後処理と繋がるリアルタイム性が必要な処理もあるかと思います。
そのような処理によった要件を実現するために、ASTERIA Warpでは図のような5つのトリガーが準備されています。

ASTERIA Warpの5つのトリガー
ASTERIA Warpの5つのトリガー

※各トリガーの利用可否はご契約のエディション(プラン)によって異なります。
エディションごとの機能をまとめた記事がございますので、詳細は下記をご参照ください。

これで迷わない!ASTERIA Warp最適プランの選び方

スケジュール起動のフロー(スケジュールトリガー)

ASTERIA Warpフローに「スケジュール起動」の実行設定を入れることで、フローの起動をスケジュール登録し実行させることができます。
指定の日時実行だけでなく、毎日・毎週・毎月の定期的な実行、実行間隔を指定しての実行など、柔軟に設定することが可能です。
また、ASTERIA Warp上で任意のカレンダーを作成することもできます。休日・休暇等の都合で不規則な日程に対してフローを実行したい場合、企業独自の営業日カレンダーを作成することによって営業日だけフローを実行することが可能となります。

カレンダー設定
カレンダー設定

HTTP起動のフロー(URLトリガー)

任意のHTTPクライアントからURLに対してリクエストを送るとASTERIA Warpフローが起動されます。
ブラウザや外部システムから特定のURLを実行することでASTERIA Warpのフローを動かすことができるため、スケジュール起動のフローよりリアルタイムなデータ連携を実現できます。

スケジュール起動のフローとの実行タイミング比較
スケジュール起動のフローとの実行タイミング比較

また、URLトリガーを用いることで簡易的なAPI基盤の構築も可能となります。 例えば、図のように複数のECサイトを運用しつつ、会員情報をDBで一元管理してログイン処理を実装する場合、通常であれば、ECサイトAおよびECサイトBそれぞれ入力された会員情報をDB側に問い合わせ、存在するか否か確認した後、サイト側でログインさせるか否かをハンドリングする、という流れとなります。 このような実装方法ではA-DB間とB-DB間でそれぞれ処理が必要となり、コーディングの難易度と工数も大きくなってしまいます。 そこでURLトリガーを活用することで、ログイン処理をAPIとして提供することが可能となるため、ログイン処理のマイクロサービス化を実現できます。

ASTERIA Warpでログイン認証を一括処理。二重開発を削減し、導入コストと工数を大幅にカット

メール監視起動のフロー(メールトリガー)

指定したメールサーバーの指定したアカウントのメールボックスを監視し、メールを受信するとフローが起動されます。
指定した間隔でサーバーへ問い合わせるポーリング型のトリガーで、サーバーにメールが存在すれば、トリガー設定で指定されたフローを実行します。
フローの起動だけでなく、トリガーとなったメールの本文添付ファイルを取得してASTERIA Warpで処理することもできます。
例えば、定期的にメール送付されてくる会計データファイルを集計し、Dropboxなどのクラウドシステムにアップロードするような一連の手作業処理を自動化することも可能です。

ASTERIA Warpなら、メール受信をきっかけに自動でフローを実行。REST API経由でクラウドサービスとシームレスに連携可能

メッセージキュー監視起動のフロー(メッセージキュートリガー)

JMSQueueシステム上の指定したメッセージキューを監視し、メッセージを受信するとフローが起動されます。
メールトリガーと同様に、指定した間隔でメッセージキューへ問い合わせるポーリング型のトリガーで、指定した条件に合致するメッセージが存在すれば、トリガー設定で指定されたフローを実行します。
JMSQueueシステムから出力される、メッセージの識別値(JMSMessageID)やメッセージが送信された時間(JMSTimestamp)、メッセージの優先順位(JMSPriority)などを取得し、後続のASTERIA Warp処理で使用することも可能です。
また、トリガー設定画面ではメッセージの削除タイミングやメッセージの条件などを簡単に設定することが可能です。

FTP起動のフロー(FTPトリガー)

ASTERIA WarpのFTPサーバー機能(FTPサービス)を使用して、FTPクライアントからFTPサービスの指定のフォルダーにファイルがアップロードされたタイミングで、フローを起動し、処理を実行させることができます。 ※FTPサービス:ASTERIA WarpはFTPクライアントとしての利用も可能ですが、FTPサーバーの機能も備えており、FTPユーザーのファイル転送にも活用できます。
FTPクライアントから送信されたファイルをトリガーとしてフローを起動し、ファイルの中身を加工してSalesforce等のSaaS製品に連携するようなデータ連携の一連の流れをASTERIA Warpで構築可能です。

ASTERIA Warpで業務フローを自動化。REST APIを介してクラウドサービスとシームレスに連携

トリガー機能まとめ

5種類のトリガー機能について、それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめさせていただきました。
ASTERIA Warpフローぞれぞれにトリガーを設定することが可能なため、処理要件に合ったものをご選択いただければと存じます。

ASTERIA Warpのトリガー機能まとめ

おわりに

今回はASTERIA Warpの便利機能「トリガー」についてご紹介しました。
多種多様なトリガーを活用いただくことで、よりお客様のご要望に沿ったデータ連携が実現できるかと思います。
他にも、ASTERIA WarpにはJP1などの外部のソフトウェアからフロー実行できる機能も備わっておりますので、また別の記事で紹介できればと思います!
 ※「外部のソフトウェアからフロー実行できる機能」はStandard Edition以上のプランでご利用いただけます。

最後までご覧いただきありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!!!

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