1)はじめに
システムを運用していく上で、システムの状態を把握しておくことは重要です。
第三者に利用させるシステムでも、自分たちが利用するシステムでも、きちんと状態を把握しておかないと、突然サービスが停止してしまうなんてことが発生しかねません。
気づいたら、エンドユーザ向けのサービスが停止していたなんてことはありませんか?
気づいたら、部門内のファイルサーバの空き容量が0になっていたなんてことはありませんか?
システムの運用フェーズだけではなく、開発フェーズにおいても開発しているシステムに問題が無いかを確認しておくべきでしょう。
例えば、メモリリークを起こしていて、長期間稼働させているうちにメモリ不足が発生してシステムダウンとか発生してしまったことはありませんか?
開発フェーズであったとしても、そのシステムが継続して安定稼働可能であるのかを確認しておくことは重要です。
とはいえ、監視ツールなんて使ったことないし難しいし、お金もないし、と避けてしまっていませんか?
こんな時、OSSであれば費用をかけなくても試してみることができます。
もちろん、本格的に使いこなすためには、それなりの知識が必要になりますが、簡単に設定できるレベルであっても、今まで何もしてこなかった状況よりも改善することができるはずです。
また、OSSを利用するための条件についても、きちんとそのOSSがどのようなライセンスで提供されているかを確認し、そのライセンスに沿う形で利用していれば何も怖いことはありません。
では、今回とりあげるZabbixというOSSの統合監視ツールでは、どのようなことを実現できるのか学んでいきましょう。
※Zabbixはラトビア共和国にあるZabbix SIAの商標です。
その他、本コンテンツ内で利用させて頂いた各プロダクト名やサービス名などは、各社もしくは各団体の商標または登録商標です。