netXDCコラム

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パブリッククラウドとの高速・安全な接続を実現するダイレクト接続

データセンターとは?~その役割・利用メリットを初心者向けに解説~

データセンターは、ウェブサイトやオンラインショッピング、動画配信といった私たちが日々利用するサービスや、企業の基幹システム、クラウドサービスなどのあらゆるサービスを支えています。
あらゆるサービスがネットワークを介して提供されている現代のIT社会において、サービスの中断は社会に非常に大きな影響をもたらします。
その中で、データセンターは現代社会において必要不可欠な存在であり、社会インフラと同様にとても重要なものとも考えられています。
本コラムでは、データセンターの基礎から役割・利用メリットを分かりやすく解説します。

1.現代社会とデータセンター

現代社会において、あらゆるサービスがネットワークを介して提供されており、これらのITサービスは必要不可欠なインフラとなりました。それと同時に、ITインフラ基盤(サーバーやネットワーク機器など)の故障によるシステムの停止が社会に与える影響は非常に大きくなっています。これに伴い、データセンターの存在も重要性を増しています。データセンターは、サーバーやネットワーク機器などの安定稼働を支えることで、ウェブサイトやメール、オンラインショッピング、動画配信など、私たちが日々利用する様々なサービスを陰ながら支えています。あらゆるITサービスを支えるデータセンターは、社会インフラと同様にとても重要な存在となっており、近年さらに注目が集まっています。

2.データセンターとは

データセンターとは、サーバーやネットワーク機器などのITインフラを保管し、24時間365日安定稼働させるための施設です。
オフィスや施設内にサーバーなどを設置する代わりに、データセンターを利用することで様々なメリットを得られます。

3.データセンターの主な役割と利用メリット

データセンターには、サーバーやネットワーク機器を安全に保管するための専用スペースとラックが用意されています。
企業が自社のオフィスや施設内にサーバールームや専用のラックを用意するには、IT機器の設置に特化した設備を構築するためのコストや専門的な知識が必要となりますが、データセンターを利用する事で主に以下3つの利用メリットが得られます。

①電力・冷却設備の安定提供

データセンターには、大量のIT機器が設置されます。
これらの機器を安定稼働させるためには、膨大な電力と、IT機器が発する熱の冷却設備が必要であり、データセンターにはこれら全てが多重化された設備を備えています。

②セキュリティの確保

データセンターでは、物理的な不正アクセスから重要なデータを守るため、高度なセキュリティ対策が施されています。
データセンター施設内はもちろんのこと、サーバールームの入退室管理や、お客様ラックのアクセス管理なども徹底しています。
具体的には、警備員や監視カメラの配置、IDカード、鍵管理、生体認証などの導入により、強固なセキュリティが確保されています。

③災害対策

地震、洪水、火災、停電などの自然災害が発生した場合、IT機器の物理的な破損や故障の恐れがあります。
データセンターは、耐震構造や自家発電装置を備えているだけでなく、その立地自体も考慮がされており、活断層がなく強固な地盤であること、また、海や岸線から遠く、津波や浸水のリスクが低いことが重要であると考えられます。
また東日本、西日本どちらかの被災に備え、東西それぞれにシステムを配置し、データセンターの冗長化を行うケースも多くあります。

4.エンタープライズにおけるデータセンターの変革

日本でデータセンターが普及し始めて以降、エンタープライズにおけるデータセンターの利用形態は、テクノロジーや社会の変化と共に変化しています。

ハウジング・ホスティングのニーズ

日本でデータセンターの利用が普及し始めた1990年代当初は、企業が所有するサーバーやネットワーク機器を設置する場所としてのいわゆる「ハウジング」や、データセンター内に設置されたサーバーやネットワーク機器をレンタルする「ホスティング」が中心でした。
データセンター事業者が提供するハウジングやホスティングサービスを通じ、企業は自社でシステムの構築・運用を行う「オンプレミス型」で利用していました。

パブリッククラウドの登場

2000年代になると、Amazon Web Services (AWS)、その後2010年代になるとMicrosoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)などのパブリッククラウドサービスが登場しました。
柔軟なリソースの増減と調達スピード、従量課金制によるコスト削減など、企業が今まで「オンプレミス型」運用で抱えていた課題を解決できるサービスとして、パブリッククラウドは急速に普及しました。
オンプレミス利用からクラウド利用への移行が進んだ結果、エンタープライズにおけるデータセンターの利用は徐々に減少していきました。

クラウド+オンプレによるハイブリッド型のニーズ拡大

多くの企業がパブリッククラウドのメリット享受する一方で、セキュリティの観点やアプリケーションの複雑性の問題から、全てのシステムをパブリッククラウドへ移行するには様々な課題があります。
近年では、機密性の高いデータの保管や独自のシステム要件をオンプレミス環境で構築するなど、オンプレミスの必要性も再認識されつつあり、パブリッククラウドの利便性を享受しつつオンプレミスも利用する"ハイブリッド型"のシステム構成を採用する企業が増えています。
さらに、プライベートクラウド(自社専用のクラウド環境)も併用することで、より柔軟でセキュアなITインフラ環境を構築している企業も多くいます。
今後、企業のシステム構成は、マルチクラウドやハイブリッドクラウド、オンプレミスとの併用が主流になっていくと予想されます。これらのシステム構成には、それぞれの環境を相互に、低遅延で接続可能なネットワークが必要となり、企業が利用するデータセンターの重要な役割であると考えられます。

5.SCSKのデータセンターとクラウド接続サービス

最後に、SCSKのデータセンターとクラウド接続サービスをご紹介いたします。
SCSKの「netX データセンター」では、ハウジングを中心としたデータセンターサービスはもちろん、AWS、Microsoft Azure、OCIといった複数のパブリッククラウドを組み合わせて利用できるマルチクラウド接続サービス「SCNX」もご提供しています。それぞれのクラウドサービスのメリットを活かした最適なシステム構築と低遅延での接続が可能となることから、多くのお客様に導入頂き高い評価を得ております。
エンタープライズに最適なデータセンターサービスをご提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

SCSKのマルチクラウド接続サービスSCNX

SCSKはハイブリッドクラウド構築の
実績と知見が豊富です。
お気軽にご相談ください。

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