Sysdig Sageを使ってFalco初学者向けにFalcoルールを学習する方法の解説、第一弾です。
Falcoは強力な脅威検知ツールですが、ルール記述の学習は容易ではありません。本記事では、Sysdigの生成AI機能Sysdig Sageを活用したFalcoルールの学習方法を紹介します。
Falco学習のハードル
- 最新ドキュメントが英語のみ
- 多くのフィールド
- 学習用情報の不足
Sysdig Sageはこれらの課題を解決する手段となります。日本語で質問でき、Falcoルールに関する知見を提供します。
以下のユースケースで効果を発揮します。
- Falcoルールの検知条件の詳細を調べる
- 特定条件に合致するFalcoルールの作成方法を知る
今回は、"Suspicious Home Directory Creation"ルールを例に、Sysdig Sageでルールの検知条件を調べてみます。
Falcoルールで最も重要なのはcondition句です。condition句を読み解くことで、セキュリティイベント発生の理由を理解できます。
"Suspicious Home Directory Creation"ルールのcondition句は複雑で、理解するには各フィールドの意味をFalcoドキュメントで確認する必要があります。
そこで、Sysdig Sageにcondition句の意味を質問してみました。Sageは、andで区切られた各条件を日本語で分かりやすく解説してくれました。
さらに、condition句に含まれるmkhomedir_helperの意味を質問すると、その詳細な役割についても解説してくれました。
Sysdig Sageを使うことで、Falcoドキュメントを直接参照するよりも容易にルールを理解できます。日本語で質問できるため、英語のドキュメントを読むのが苦手な人にもおすすめです。
次回は、別のユースケースでのSysdig Sage活用方法を紹介します。