OTセキュリティ

お客様のOT環境に応じて対応!
SCSKが提供する包括的な「OTセキュリティソリューション」

OTシステムの現状と課題

OTとはなにか

OT(Operational Technology:オペレーショナルテクノロジー)は、ハードウェアとソフトウェアを使用して、物理的な設備を制御・運用・監視することを意味します。OTは、エネルギー、防衛、製造、食品、運輸、医療、公益事業など多くの業種で使用されております。

ITシステムとOTシステムの違い

情報システム(IT)

Confidentiality(機密性)

Integrity(完全性)

Availability(可用性)

更改周期 3年から5年
システム 業種超えて共通
リスク評価 手法は共通・標準化

制御システム(OT)

Availability(可用性)

Integrity(完全性)

Confidentiality(機密性)

更改周期 5年から10年
システム 業種毎に異なる
リスク評価 難しい

「ビジネスへのサイバー空間依存度の高まり」&「OTのIT化」に伴い両者の差がなくなる傾向

優先事項の違いから、ITのセキュリティをそのままOTセキュリティに適用できない

OTは閉域での運用が多く、①OSの未更新 ②IoT機器の未管理 ③手順書の未作成 など課題多数

機密性・・・外部に流出しない状態
完全性・・・正確かつ最新の状態
可用性・・・利用可能な状態

OTセキュリティの課題

OTネットワークは、外部ネットワークと切り離されていた(エアギャップな)環境がスタンダードでした。しかし近年では、制御システムがITセグメントのサーバや、インターネット上のクラウドサービスと通信するケースが増えており、サイバー攻撃やマルウェア感染といったセキュリティリスクが増大しています。経済的損失や信用喪失を防止するためにも、OTセキュリティを強化することは重要な経営課題となっております。

OTセキュリティの進め方

OTセキュリティを進めるためには、まずは「自社の状況」を明らかにすることが有効です。そのうえで、リスクの正しい認識と計画を立て、ソリューションを導入します。多くの製造業では海外拠点等を含む複数拠点、そしてサプライチェーンを含めたセキュリティガバナンスを課題とされていますが、対策において一度に複数拠点を同時に進めることは困難を要します。そこで、ひとつモデル拠点を定めてベストプラクティスを得る、その蓄積されたノウハウをもって横展開を進めていくことが全拠点展開への近道となります。

よくあるアプローチイメージ
経営層へのアプローチによる全社プロジェクト化のイメージ

経済産業省の工場サイバーセキュリティガイドラインの概要

経済産業省は2022年11月16日に、工場サイバーセキュリティガイドラインをリリースしました。工場のサイバーセキュリティ対策を強化するための指針を提示し、技術的対策から運用・管理面の対策などを網羅しています。
付録には、関連する基準や工場セキュリティ対策のチェックリストが含まれており、OTセキュリティ対策状況の評価や、改善点を特定するためのツールとして活用することで、自社の現状把握が可能です。

ガイドラインに対応したFortinet製品

SCSKは、工場サイバーセキュリティガイドラインに準拠したOTセキュリティソリューションを提供します。Fortinet製品はエネルギー、防衛、製造、食品、運輸などの重要インフラ分野のOTシステムを保護してきた実績があります。

PPT項目 サブ項目 チェックリスト項目 評価 「B」 達成に必要な成果物 対応内容 Fortinet製品
組織
(People)
ガバナンス体制 1-1, 1-2, 1-3, 1-4 組織体制「役割」、「機能」の定義
組織体制キャリアパスの定義
コンサルティング -
現場教育 1-5 現場向けサイバーセキュリティ教育プログラム コンサルティング -
運用
(Process)
定期評価 2-1, 2-8 定期評価手順書 コンサルティング -
インシデント対応 2-4, 2-5, 2-13 インシデント対応手順書 コンサルティング -
資産管理 2-6, 2-7 工場システムの資産管理手順書・技術 ネットワーク内の通信端末可視化と制御 FortiNACのアイコン
ルール策定・管理 2-2, 2-3, 2-9, 2-10, 2-11, 2-12 サイバーセキュリティ関連ルール・教育組込 コンサルティング -
技術
(Technology)
端末保護 3-1, 3-2, 3-3 工場システム端末のセキュリティ対策
  • クライアント保護と一元管理
  • 仮想パッチの適用
  • アプリケーションホワイトリストまたは指定通信の遮断
FortiGateのアイコン
FortiEDRのアイコン
物理 3-4 工場の物理セキュリティ対策実施 *物理対策実施のこと -
ネットワーク 3-5, 3-6, 3-7 工場ネットワークのセキュリティ対策
  • VLANによるセグメンテーションとセキュリティ対策
  • ネットワーク内の通信端末可視化と制御
FortiGateのアイコン
FortiNACのアイコン
ログ 3-8 工場のセキュリティログ取得・保存 通信ログの保存とレポート
FortiGateのアイコン
FortiAnalyzerのアイコン
工場資産
サプライチェーン
外部管理 4-1, 4-2, 4-3, 4-4 SI/ベンダーセキュリティ管理ルール コンサルティング -
内部管理 4-5, 4-6 工場資産調達時のセキュリティ管理ルール コンサルティング -
経済産業省ガイドラインチェックリスト(32項目)
評価「B」:最低限のリスク低減に必要な成果物(サブ項目単位)

SCSKが提供するFortinetのOTソリューション

Fortinet はエネルギー、防衛、製造、食品、運輸などの重要インフラ分野のOT システムを保護してきた実績と知見があり、SCSK ではFortinet製品を活用したソリューションやサービスを提供しています。

対象 リスク 対策 Fortinetを活用した対策
ネットワーク
  • IT/OTの境界分離なし
  • 無線LANセキュリティが弱い
  • セグメント間の通信制御なし
  • 入口・出口対策
  • セキュアな無線LAN提供
  • エッジでの通信制御
  • マイクロセグメンテーション
  • ForitGate
  • FortiSwitch
  • FortiAP
資産管理
ログ管理
  • ネットワークの複雑化と資産管理の限界
  • サイバー攻撃の追跡が困難
  • 資産管理すべき端末を自動検知、可視化と制御
  • Logの集積
  • FortiNAC
  • FortiAnalyzer
端末
  • セキュリティ対策なし
  • ランサムウェア予防
  • エンドポイント
  • おとり装置による監視
  • FortiEDR
  • FortiDeceptor

SCSKでのOTセキュリティ実装例

OTセキュリティ実装例①

運用イメージ
* 経産省ガイドラインより
サブ項目 チェックリスト項目 対応内容 Fortinet製品
資産管理 2-6, 2-7 ネットワーク内の通信端末可視化と制御 FortiNACのアイコン
端末保護 3-1, 3-2, 3-3
  • クライアント保護と一元管理
  • 仮想パッチの適用
  • アプリケーションホワイトリストまたは指定通信の遮断
FortiGateのアイコン
FortiEDRのアイコン
物理 3-4 *物理対策実施のこと -
ネットワーク 3-5, 3-6, 3-7
  • VLANによるセグメンテーションとセキュリティ対策
  • ネットワーク内の通信端末可視化と制御
FortiGateのアイコン
FortiNACのアイコン
ログ 3-8 通信ログの保存とレポート
FortiGateのアイコン
FortiAnalyzerのアイコン

マルチベンダー構成の場合

01

ITとOTのNW境界防御・各Zoneの境界防御 (FortiGate)

02

OTのNWセキュリティログ・監視 (FortiAnalyzer)

03

マルチベンダー環境下の資産・及び接続管理 (FortiNAC)

OTセキュリティ実装例②

最終目標対策モデル”X+, Y, Y+”として国際規格への準拠を考慮した対応強化

運用イメージ
* 経産省ガイドラインより
サブ項目 チェックリスト項目 対応内容 Fortinet製品
資産管理 2-6, 2-7 ネットワーク内の通信端末可視化と制御 FortiNACのアイコン
端末保護 3-1, 3-2, 3-3
  • クライアント保護と一元管理
  • 仮想パッチの適用
  • アプリケーションホワイトリストまたは指定通信の遮断
FortiGateのアイコン
FortiEDRのアイコン
FortiAuthenticatorのアイコン
物理 3-4 *物理対策実施のこと -
ネットワーク 3-5, 3-6, 3-7
  • VLANによるセグメンテーションとセキュリティ対策
  • ネットワーク内の通信端末可視化と制御
FortiGateのアイコン
FortiNACのアイコン
FortiDeceptorのアイコン
ログ 3-8 通信ログの保存とレポート
FortiGateのアイコン
FortiAnalyzerのアイコン
FortiNDRのアイコン

IT、OTセキュリティを熟知したSCSKの独自価値

OTセキュリティ強化においては、ITとOTが連携したセキュリティ対策が重要です。当然ながらITセキュリティの知見も重要になります。
SCSKでは、OTセキュリティの知見だけでなく、ITセキュリティに対する豊富な知見を要しております。
Fortinet社製品についても2008年のディストリビューター契約を締結後、ディストリビューターでありながら豊富な知見を有しております。

  • Fortinet社製品の豊富な導入実績
  • Fortinet社認定資格を有した多数の技術者
  • 製品導入の技術支援および製品運用の関する技術支援
  • Fortinet社認定セキュリティパートナー

Fortinet社認定 OTセキュリティパートナー

DX推進を支援し、豊富な知見と実績を蓄積されている企業として、Fortinet社がSCSKをOTセキュリティパートナーに認定しました。(2023年9月6日)

お問い合わせ

Fortinet製品に関する
問い合わせはこちらから

お役立ち資料

各種お役立ち資料も
取り揃えております

関連ブログ