FortiGate設定マニュアル - HA徹底入門
【第2回】Active-Passive HA
本ブログでは、FortiGateの「HA(High Availability)」モードの中で、最も需要のある「Active-Passive HA」の設定手順について解説します。
2026年3月時点でのSCSKの推奨バージョンFortiOS v7.4系を前提としています。
設定を始める前に
ここでは、FG70Fを例にして解説します。HAでは構成する物理ポートの数が多いため、それぞれの役割で利用するポートを用意します。
機種によっては、デフォルトで「fortilink」や「VLANスイッチ」が設定されている場合があるため、これらを解除する必要があります。例えば管理用のPCとつながっているポートがスイッチ機能に所属している場合、DHCPでIPアドレスを取得していると、スイッチを解除した後につながらなくなる恐れがあります。PCには予め固定IPアドレスを付与した上で、FortiGateへログインすることをお奨めします。上位モデルでは、予めMGMTポートが用意されています。DHCPまたは固定IPアドレスでMGMTポートからログインしてください。

Active-Passive HAの構成例
次のような構成で、Active-Passive HAを設定してみましょう。個別の機器ごとに設定を行い、ケーブルの結線は設定後に行ってください。

インターフェースの準備(1号機 & 2号機)
1)1号機と2号機で、それぞれインターフェースを準備します。
機種によっては、複数のポートに「fortilink(フォーティリンク)」が割り当てられているため、これを解除します。fortilinkはFortiSwitchと接続するための専用ポートです。
[ネットワーク] > [インターフェース] を選択 → 削除対象となるfortilinkの[参照] 欄を選択してください。

2)参照されている項目を選択して[削除]します。

3)システムNTPの削除は、[システム] > [設定] で行います。
「リッスンするインターフェース」からfortilinkを削除し、別のインターフェースに変更して[適用] してください。

4)参照項目が全て削除されると、fortilinkを削除できます。

5)機種によっては複数のポートがスイッチとして束ねられているため、これを解除します。
[ネットワーク] > [インターフェース] を選択 → 削除対象となるスイッチの[参照] 欄を選択してください。

6)参照されている項目を選択して[削除]します。
削除できない場合は[リストを表示]を選択して該当のアドレスを削除します。

7)参照項目が全て削除されると、スイッチを削除できます。

internalから接続している場合、スイッチを解除すると、IPアドレスも削除され、接続が失われます。接続が失われた場合は、コンソールからCLIコマンドで再度ネットワーク設定を行ってください。
(interface) # edit internal1 << インターフェース選択
(internal1) # set mode static << マニュアルモード選択
(internal1) # set ip 192.168.1.99/24 << IPアドレス/サブネット入力
(internal1) # set allowaccess https ping ssh << 管理者アクセスの許可
(internal1) # end
ホスト名の設定(1号機 & 2号機)
1号機と2号機で、それぞれ異なるホスト名を入力し、[適用]します。機器のホスト名は同期の対象外となります。
[システム] > [設定]

インターフェースの設定(1号機)
LAN側、WAN側、マネジメントポートに、それぞれネットワーク設定を行います。HA用のポートには何も設定しないでください。
[ネットワーク] > [インターフェース]

インターフェースの設定(2号機)
LAN側、WAN側、マネジメントポートに、それぞれネットワーク設定を行います。HA用のポートには何も設定しないでください。マネジメントポートのIPアドレスには、1号機と異なるものを設定してください。
[ネットワーク] > [インターフェース]

HA徹底入門 シリーズ一覧
- HA徹底入門【第1回】High Availabilityとは
- HA徹底入門【第2回】Active-Passive HA
- HA徹底入門【第3回】HAの管理
- HA徹底入門【第4回】HAの同期と切り替え
- HA徹底入門【第5回】HA構成時のファームウェアアップグレード
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